2024年11月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2162ページ
ナイス数:640ナイス
https://bookmeter.com/users/762098/summary/monthly/2024/11
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2162ページ
ナイス数:640ナイス
https://bookmeter.com/users/762098/summary/monthly/2024/11
■怖の日常 (角川ホラー文庫)
私自身は霊感皆無だし、怪異に遭遇した経験もありませんが、虫の知らせなどはあるかもしれないと思っています。勤務先が博物館で、研究者が「憑く」ものをわざわざ持ち帰っているような場所ですから、それなりに話も聴きます。私が休暇を取っていた日に収蔵庫で私の足音が聞こえたと翌日聞き、「そういえば私、一昨日収蔵庫のゴミ箱に古い上履きを捨てたで」と笑い話にしたら、怪談を集めている研究者がそれを自著に書いた、読んだらそれなりに怖い話になっていたなんてことも。元を辿れば「怖」ではなかった話をいかに怖い話にするかは作家の技か。
読了日:11月03日 著者:福澤 徹三
https://bookmeter.com/books/11055512
■スマホを落としただけなのに 戦慄するメガロポリス (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
【再読ではなく、映画版を観たので書き込み】原作を読んでから4年半以上経っているので内容を覚えておらず、公開になったばかりの『スマホを落としただけなのに 最終章』は映画オリジナルなのだと思い込んでいました。エンドロールに至って、あらま、これの映画化だったのね、こんなだったっけと記憶を探る。改めて当時の自分の感想を読み返すと、「あの人はまだ生きているようだから続編あるだろう」と書いているではないですか。映画版はホントにこれで終わりだと思われます。だってあの人、あんなことになっているし。歪だけどハッピーエンド。
読了日:11月04日 著者:志駕 晃
https://bookmeter.com/books/14954268
■青屍 警視庁異能処理班ミカヅチ (講談社タイガ ナ-B 16)
アイアンメイデンを聴きながら読みました(笑)。しかしお恥ずかしながら知らなかったのです、その名の由来を。「鉄の処女」って何やろと思ってはいましたが、世にも恐ろしい拷問具の名前だったとは。こんなものをバンド名に採用したら、そりゃヘヴィメタは有害視されますよねぇ、私はメタル好きだけど。これ1冊で拷問具にかなり詳しくなったような。そんなことよりもミカヅチ班の結束力が高まっているのが嬉しい。赤バッジを心配する広目の様子には涙が出ます。死霊にも尊厳あり。いつもいたって軽いのに、きちんと敬意を払う三婆ズを見習いたい。
読了日:11月05日 著者:内藤 了
https://bookmeter.com/books/22150581
■うんこ虫を追え (たくさんのふしぎ傑作集)
ドキュメンタリー映画『うんこと死体の復権』を観て著者を知りました。う◯ことゲロネタが出てくる映画は苦手なんですが、なんとなくこれは劇場に足を運んでしまい、最後列に座ってう◯こは直視しないようにして鑑賞。う◯こを好物とするオオセンチコガネはその生態が謎であることに興味を惹かれた舘野さん、オオセンチコガネを飼って詳細を記す。虫の絵で知られる人ですが、人間を描いてもすごく良い。腰に手を当てて首をひねるオッサンの後ろ姿には笑った。牛糞使用でよかったと思ったらやっぱり俺糞かよ。しかも結局う◯こに限らんてか。(^^;
読了日:11月07日 著者:舘野 鴻
https://bookmeter.com/books/21872250
■下町ロケット ガウディ計画 (小学館文庫)
『空飛ぶタイヤ』を読んだとき、登場人物たちの置かれた状況に思いを馳せて、これほど頭に血がのぼった本が今まであっただろうかと考えたのを思い出します。『下町ロケット』はそれに比べるとほんの少しだけ「血ののぼり度」が下がるものの、憤ったり悲しんだり喜んだりしてやっぱり忙しい。商いの根本はいつの時代になろうが同じ。正直に誠実に仕事をしていればいつか実を結ぶと信じたい。『みをつくし料理帖』や『あきない世傳』にも通じるものがあります。WOWOW版で観ていた私としては、佃社長は三上博史なんですけどね。白熱の読書時間。
読了日:11月17日 著者:池井戸 潤
https://bookmeter.com/books/12914818
■最新版 関西人の常識vs関東人の常識: ラブホのご休憩、関西は「1時間」で関東は「3時間」! (KAWADE夢文庫 1169)
生まれついての関西人です。小見出しを見たとき、関西人に喧嘩を売っているのかと思いました。誰でも何でもそうでしょうけれど、一括りにされるとかなりイラッ。特に「関西人の習性」。ケチやなぁと言われてダメージ受けないなんてあり得ない。ケチもしぶちんも同じこと。よく「百貨店でも値切る大阪人」とも言われますが、誰がデパートで値切るかいなと思っています。値切られるという前提がある店かどうかを読まないと。あと、「すいまへん」とは言いません。それを言うなら「すいません」か「すんまへん」。やすともの漫才を聞いて鬱憤を晴らす。
読了日:11月18日 著者:
https://bookmeter.com/books/18056611
■六人の嘘つきな大学生 (角川文庫)
【再読ではなく、映画版を観たので書き込み】1年以上前に読んだ本の内容をなんとなくは覚えているけれど、オチの流れはほぼ忘れていました。波多野くんが犯人ではなかったということと彼が他界したということ、読後感は悪くなかったということぐらいは覚えていて、結果的にその程度の記憶で観るのがちょうどよかったと思います。嶌さんの闇を暴く封筒の中身は映画版では明かされないままだから、原作はどうなのかと気になる人は多いはず。上手い誘導かもしれない(笑)。バブル期に学生だった者としてはこんな就活はやっぱりムリ。お疲れさまです。
読了日:11月24日 著者:浅倉 秋成
https://bookmeter.com/books/21091110
■侠飯10 懐ウマ赤羽レトロ篇 (文春文庫 ふ 35-14)
今回の主人公は売れないWebライター青年。オーナーが元ヤクザだという噂のゲストハウスに宿泊して、いつ取材を申し込もうかと思っていたら柳刃と火野登場。オーナーのことを「おじき」と呼んで慕うふたりを現役のヤクザだと勘違い。で、柳刃がつくる料理に魅入られる。ま、毎度のパターンに変わりはないのですが、だからこそ安心して読めます。しかし今回の事件は今まででいちばんハラハラしたような気も。裏社会に柳刃と火野の正体が広まりつつあるとのくだりがあり、そろそろこのシリーズも終焉を迎えそうで寂しい。だけど、人生に詰みはない。
読了日:11月28日 著者:福澤 徹三
https://bookmeter.com/books/22124735