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『イマジナリー』

2024年11月21日 | 映画(あ行)
『イマジナリー』(原題:Imaginary)
監督:ジェフ・ワドロウ
出演:ディワンダ・ワイズ,トム・ペイン,テーゲン・バーンズ,パイパー・ブラウン,
   マシュー・サトー,サミュエル・サラリー,ベロニカ・ファルコン,ベティ・バックリー他
 
またこんなホラー作品を観に行ってしまいました。
109シネマズ大阪エキスポシティにて、予告編開始時は私以外に客なし。
あら、また“おひとりさま”かしらと思ったら本編前にもう1人。
3人以上ならいいんですけど、2人ならば1人きりのほうがいいかなぁ。
 
ブラムハウスを叩く口コミも散見しますが、ここのホラーはなんだかんだで面白くて観てしまう。
監督は『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』(2013)のジェフ・ワドロウ。
『フライト・ゲーム』(2014)のプロデューサーだった人らしくて、自身で撮るときはホラー多め。
主演のディワンダ・ワイズが製作総指揮も務めています。
この人、お兄さんが元メジャーリーガーとの記載があるのですが、ホント?
 
著名な絵本作家のジェシカは、ふたりの娘を持つマックスと再婚。
マックスの元妻は精神疾患で入院中。
ジェシカも幼い頃に母親を亡くし、それがきっかけで精神を病んだ父親ベンと別居したまま。
 
毎夜のように悪夢にうなされるジェシカをマックスは心配し、
ジェシカが最も安らいだ気持ちで毎日を送れるであろう実家へ引っ越そうと言う。
ベンは今も病院にいるから実家は空き家。ジェシカが戻れるように現在改装中。
改装はまだ完了していないが、ジェシカのために引っ越しを早める。
 
マックスと前妻の間の娘たちのうち、まだ幼い次女アリスはジェシカのことを認めているようだが、
年頃の長女テイラーはジェシカにあからさまに意地の悪い態度を取る。
それでもふたりの良き母親になろうと努めるジェシカ。
 
ある日、アリスとジェシカがかくれんぼうをしていたとき、アリスは地下室でクマのぬいぐるみを見つける。
ぬいぐるみに“チョンシー”と名づけると、アリスは明るく話すように。
ジェシカもマックスもアリスのイマジナリーフレンドの存在を微笑ましく思う。
 
やがて、アリスは奇妙なリストを持ち歩きはじめると、それをひとつずつクリアしようとする。
ジェシカの絵筆をほしがるところまではよかったが、叱られそうなことをわざとしたり、自分自身を傷つけたり。
母親のことがトラウマになっているにちがいないと、ジェシカはセラピストを呼ぶ。
すると、みんなに見えていると思っていたチョンシーが、アリスとジェシカにしか見えていないことがわかり……。
 
出だしは今から何が起こるのかまるでわからず、最近観たホラーの中でいちばん怖かった。
このまま画面が暗いままだったら私は耐えられないかもと思いました(笑)。
 
継子がこんなに意地悪なのに、どうしてそこまでして再婚しようとするんだろうと思ったけれど、
アリスを救うためにテイラーとタッグを組み、絆を築く様子は定番だけど好き。
 
実はジェシカも幼い頃にアリスと同じ体験をしていて、そのときのジェシカのイマジナリーフレンドこそがチョンシー。
母親を亡くして気が狂ったと思っていた父親は、ジェシカを救おうとしてチョンシーと戦ったのですね。
ジェシカに執着するチョンシーはアリスを使ってジェシカが戻ってくるように仕向けたという。
よくよく考えると「なんじゃそれ」な感じはするものの、面白かった。
 
この展開だと、解決したと思いきやまだあるぞ的な終わりだろうなぁと思っていたらやっぱり(泣)。
でもその後ちゃんと本当の解決がなされてホッ。
そして最後にまた「来るぞ」てな感じはあるけれど、3人一致団結しているから怖くない!
 
私、もうホラー好きですよね!?

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