『ただ、君を愛してる』
監督:新城毅彦
出演:玉木宏,宮崎あおい,黒木メイサ他
ロードショーにて。
物語はクリスマスの近づいたニューヨークに
誠人(玉木宏)が到着したシーンからスタート。
大学4回生のとき、自分の前から突然姿を消してしまった、
静流(宮崎あおい)に会うため、誠人はここへやってきた。
舞台は6年前の学生時代にさかのぼる。
幼い頃から皮膚炎を患っている誠人は、
塗り薬の匂いを周囲の人に気づかれているのではないかという心配から、
人づきあいを意識的に避けてきた。
入学式の日も、そのコンプレックスゆえに会場へは足を踏み入れられず、
趣味のカメラを携えて、大学近辺をうろつく。
ふと見やると、車の往来の激しい信号のない横断歩道で、
風変わりな女の子が手を挙げていた。
誠人は声をかける。「ここは渡れないから、もう少し向こうの、
押しボタン式の信号のある横断歩道へ行ったほうがいいよ」と。
それが静流だった。誠人の話を嬉しそうに聞きつつ、
それでもそこで手を挙げ続ける彼女の姿に
誠人は思わずカメラのシャッターを切る。
以来、誠人と静流は友だちになる。
大学生活には溶け込めそうにもないふたりは、
立ち入り禁止のキャンパス裏の森へ写真撮影に通うようになる。
静流はすでに誠人のことを好きになっていたが、
誠人のほうは恋愛の対象として静流を見ることができない。
ある日、誠人が密かに想いを寄せるみゆき(黒木メイサ)が
学食で一緒のテーブルへ誠人を誘う。
みゆきの友人たちは静流のことを変人扱いするが、
静流との仲を疑われたくないあまり、弁護しない誠人。
誠人の様子に静流はひどく傷つくが、
いつか誠人を驚かせるような素敵な女性になると決意。
やがてみゆきとも友だちになり、3人で過ごすようになる。
しかし、静流は遺伝性の病にかかっていて……。
実は玉木宏も黒木メイサもあまりタイプではありません。
どちらも美形だとは思いますが、
私は「涙をこらえている表情」にグッとくるので、
このふたりの涙ぼろぼろの顔が画面に大写しになると、
こちらの気持ちはスーッと冷めてしまいます。
本作でいちばんグッときたのは、静流の台詞。
「私はただ、好きな人が好きな人を、好きになりたかっただけ」。
好きな人のそばにいたい、そんな気持ちを表して、
わりとあっさり、一瞬の間に放たれるこの台詞は
チクリと胸に突き刺さり、私の心を打ちました。
女心は切ない。いや、男心も?
監督:新城毅彦
出演:玉木宏,宮崎あおい,黒木メイサ他
ロードショーにて。
物語はクリスマスの近づいたニューヨークに
誠人(玉木宏)が到着したシーンからスタート。
大学4回生のとき、自分の前から突然姿を消してしまった、
静流(宮崎あおい)に会うため、誠人はここへやってきた。
舞台は6年前の学生時代にさかのぼる。
幼い頃から皮膚炎を患っている誠人は、
塗り薬の匂いを周囲の人に気づかれているのではないかという心配から、
人づきあいを意識的に避けてきた。
入学式の日も、そのコンプレックスゆえに会場へは足を踏み入れられず、
趣味のカメラを携えて、大学近辺をうろつく。
ふと見やると、車の往来の激しい信号のない横断歩道で、
風変わりな女の子が手を挙げていた。
誠人は声をかける。「ここは渡れないから、もう少し向こうの、
押しボタン式の信号のある横断歩道へ行ったほうがいいよ」と。
それが静流だった。誠人の話を嬉しそうに聞きつつ、
それでもそこで手を挙げ続ける彼女の姿に
誠人は思わずカメラのシャッターを切る。
以来、誠人と静流は友だちになる。
大学生活には溶け込めそうにもないふたりは、
立ち入り禁止のキャンパス裏の森へ写真撮影に通うようになる。
静流はすでに誠人のことを好きになっていたが、
誠人のほうは恋愛の対象として静流を見ることができない。
ある日、誠人が密かに想いを寄せるみゆき(黒木メイサ)が
学食で一緒のテーブルへ誠人を誘う。
みゆきの友人たちは静流のことを変人扱いするが、
静流との仲を疑われたくないあまり、弁護しない誠人。
誠人の様子に静流はひどく傷つくが、
いつか誠人を驚かせるような素敵な女性になると決意。
やがてみゆきとも友だちになり、3人で過ごすようになる。
しかし、静流は遺伝性の病にかかっていて……。
実は玉木宏も黒木メイサもあまりタイプではありません。
どちらも美形だとは思いますが、
私は「涙をこらえている表情」にグッとくるので、
このふたりの涙ぼろぼろの顔が画面に大写しになると、
こちらの気持ちはスーッと冷めてしまいます。
本作でいちばんグッときたのは、静流の台詞。
「私はただ、好きな人が好きな人を、好きになりたかっただけ」。
好きな人のそばにいたい、そんな気持ちを表して、
わりとあっさり、一瞬の間に放たれるこの台詞は
チクリと胸に突き刺さり、私の心を打ちました。
女心は切ない。いや、男心も?