ソチ・オリンピックも、いくつもの感動を与えてくれながら、無事終了しました。
ロスソチという言葉もあるそうですが、深夜放送が多かったこともあり、熱心なファンには生活のリズムを狂わせた人もいるそうです。
各競技に出場された選手の方々には、お疲れさまと感謝を述べたいと思います。同時に、今回に限ったことではないのでしょうが、場外とでも言いますか、競技以外のところでの様々な発言やエピソードもこれまで以上に話題になっていたような気もします。
日頃あまり見たこともないような競技に一喜一憂しているうちに、国内では大雪に見舞われたりしましたが、気が付けば、はや二月も終わりの日を迎えています。
当地は昨日は雨でしたが、静かな、そして暖かい雨で、春の訪れを感じさせるものでした。しかし、当地からあまり離れていない地域では、竜巻情報が出されるなど、かなり荒れた天候だったようで、春という季節の気難しさの一端を見せていたようです。
春の訪れは、新年の挨拶に「初春の・・・」といった文言を使うことがありますように、初春というより極寒の季節に向かっている季節と思われる正月早々に、初春云々という挨拶文言を使っても、何の違和感も感じない感性を私たちは持っています。
立春ともなれば、「季節の上では・・・」という名文句が登場しますし、関西では、「お水取りが終わるまでは・・・」寒さが残るとされています。
この「お水取り」といいますのは、「お松明」ともいわれますが、奈良東大寺二月堂の修二会(シュニエ)のことを指します。
三月一日から二週間にわたり行われる修二会は、この行を勤める練行衆(レンギョウシュウ)の道明かりとして炊かれる大松明が評判で、連日観光客でにぎわいます。特に、その中心となる三月十二日の深夜(正しくは十三日の午前一時半頃)の「お水取り」の行事が行われる時は、身動きが取れないほどの人出となるようです。
その「お水取り」が終われば、関西は本格的な春の訪れとなります。
「一月いって、二月は逃げて・・・」と言われるように、時の流れの早さに驚いてしまいます。
三月も、今度はパラリンピックがありますし、梅も見たいし、「桜便り」も、それほど先のことではありません。入学や卒業などに関係のあるご家庭は、さらに慌ただしい毎日になることでしょう。
しかし、それだからこそ、日々色鮮やかになっていく草木や空や風の匂いに親しむだけの余裕を持ちたいものです。
( 2014.02.28 )