『 トランプ前大統領に有罪評決 』
トランプ前大統領をめぐる ニューヨーク州の裁判で
陪審員12人は 起訴されている34件すべてに対して
全員一致で 有罪評決を下した
この後は 判事が量刑を決める審理に入る
米国の裁判制度は わが国と大分違うようだが
大統領経験者が 刑事事件で
有罪評決を受けるのは 史上初だとか
さて 接戦が噂されている
秋の大統領選挙への 影響や如何に
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『 若宮の誕生 ・ 望月の宴 ( 111 ) 』
さて、たいそうな大騒ぎのすえ、無事にお産をなさった。
とても広大な御邸の内に詰めている僧も俗も、上の者も下の者も、もう一つの御事がまだ終っていないので、額を地に打ちつけて祈っている様子などは、想像いただきたい。
その後産も無事にお済みになり、中宮をお寝かせなさった後は、殿(道長)をはじめとして、その辺りの多くの僧俗たちはしみじみと嬉しく、めでたいことである上に、お生まれになったのが男子でいらっしゃったので、その喜びは並大抵のものであるはずもなく、素晴らしいなどではとても及ばない。
今はすっかり安心なさって、殿も上(倫子)もご自分の御部屋にお渡りになり、御祈りに奉仕なさった人々、陰陽師や僧侶たちすべてに録をお与えになられたが、その間も、中宮の御前には年配のお産などに経験のある女房たちが伺候し、まだ若い女房たちは離れた所々で休息して横になっている。
御湯殿の儀など、その儀式はたいそう立派に行われる。そして、御臍の緒を切る儀は、殿の上(倫子)が、こうした事は仏罰を受けることになるとかねてお思いであったが(そういう俗説があったらしい。)、ただ今の嬉しさに、何もかもお忘れになってお勤めになった。
御乳付け(チツケ・初めて乳を含ませる役。乳母とは限らない。)には、有国の宰相(藤原有国。従二位参議。)の妻で、帝の御乳母である橘三位(キノサンミ・橘徳子)がお勤めになった。
御湯殿の儀なども、長年親しくお仕えになっている人をお役にお当てになった。御湯殿の儀式については、言葉にすることが出来ないほどすばらしい。
そうそう、帝(一条天皇)からは、御剣(ミハカシ・守り刀)が即刻届けられた。御使者は、頼定の中将(源頼定。正四位下、蔵人頭、左近衛中将兼美作守。)であった。その際の禄は格別の物であっただろう。実は、伊勢の御幣使(ミテグラヅカイ)もまだ帰参していなかったので、帝の使いもみだりに長居することは出来ない。(伊勢神宮に遣わされた御弊使が帰参するまでは潔斎する必要がある、ということらしい。)
女房たちはみな白装束と見受けられたが、包、袋、唐櫃など運んできて、これからの儀式に備えて衣装の準備を急いでいる。
御湯殿の儀式は酉の時(トリノトキ・午後六時前後。)に行われるとのことである。
その儀式の有様は、とても言葉で尽くせるものではない。
火をともして、中宮職の下役共が、緑の衣(六位の衣の色。)の上に白い当色(トウジキ・儀式により決められている色。出産の場合は白。)を着用して、お湯をお運び申し上げる。すべての物に白い覆いがされている。中宮(彰子)の警護の侍の長である仲信(六人部仲信)が担いで、その桶を御簾のもとに差し上げる。
中宮の御厨子所の女官二人が正装して、その桶を取入れては湯加減良くうめて、それを御瓫(ホトギ・水を入れる土器。)に入れる。十六個の御瓫である。
女房たちはみな白い装束を着用している。御湯殿で着用する湯巻(イマキ・腰に巻く白い正絹の布。)も同様である。御湯をおかけする御役は、讃岐の宰相の君(藤原豊子。道綱の娘で、讃岐守大江清通の妻。)、御迎え湯の御役(補佐役)は、大納言の君(倫子の兄弟の娘で、道長の寵愛を受けた女性、らしい。)である。
若宮は殿(道長)がお抱き申し上げている。御剣は小宰相の君(小少将の君が正しいらしい。源扶義の娘。)、虎の頭(作り物で、魔除け。)は宮内侍(ミヤノナイシ・橘良芸子、元東三条院詮子の女房。)が持って先頭に立って参上する。御弦打(オンツルウチ・鳴弦の儀。魔除けのために弓の弦を鳴らす。)は五位の者十人と六位の者十人が勤める。御文博士(オンフミハカセ・漢籍のめでたい一節を読む儀式がある。)には蔵人弁広業(ヒロナリ・藤原有国の子。文章博士。)が高欄のもとに立って、史記の第一巻を朗読する。護身の加持の役には浄土寺僧都(前権少僧都明救。延暦寺の僧。)が伺候されている。雅通の少将(源氏。従四位下右近衛少将。倫子の甥。)が撒米(ウチマキ)をして大声を挙げていて、僧都に振りかけているが、僧都が知らぬ顔をしているのが可笑しい。
女房たちの白装束がさまざまなのも、まるで墨絵のような風情であるのも奥ゆかしい。日ごろ我も我もと大騒ぎして用意していた白装束を見ると、禁色を許された者も、織物の裳にせよ唐衣にせよ、同じ白色なので、何とも見分けがつかない。禁色を許されていない者も、少し年長の者は、五重の袿に無紋の織物などの白い唐衣を着ているのも、それはそれなりに見える。
扇なども、わざとらしく華やかにはしていないが、いかにも上品ぶった様子の気配りされた古歌などが書かれていて、それがいかにも似合っている。
年若い女房たちは、刺繍や螺鈿(貝細工)を施したり、袖口に縁飾りをし、裳の縫い合わせを左右から太い銀糸でかぶせ縫いをしたり、あれこれと浮き立っている。
雪深き山を、明るい月の光りのもとで見渡したかのような様子である。とても、この様子を正しく伝えられるものではない。
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『 神戸須磨シーワールド 』
「神戸須磨シーワールド」が 6月1日に開業する
須磨海浜水族館を 建て替えリニューアルしたもので
スケールも 入場料金も 大幅アップ
シャチの 豪快で愛らしい姿が 人気を呼びそうで
ホテルも併設され かなりの集客力が 期待できそうだ
家族全員で一泊となると かなりの出費になるが
周辺の景勝地も合わせ 人気を呼びそうだ
☆☆☆
『 王貞治さんの元気な姿 』
プロ野球の セパ交流戦が始まった
昨夜の ソフトバンク-巨人戦は
巨人の球団創設90周年を 記念して
『王貞治デー』のイベントが行われた
王貞治さんは ソフトバンクの球団会長を務めているが
福岡に来て30年になる と話されていた
感慨深い イベントだった
☆☆☆
『 大雨の一日 』
当地は ほぼ一日中 雨
大雨警報も出され かなり激しい時間帯もあった
幸い 被害などはないが
交通機関では 運休も出ている
当地は 峠は過ぎたようだが
関東などでは さらに激しくなるようだ
くれぐれも ご無理をなさらないように
☆☆☆
『 奈良の都も 』
人ふるす 里をいとひて 来しかども
奈良の都も 憂き名なりけり
作者 二条
( 巻第十八 雑歌下 NO.986 )
ひとふるす さとをいとひて こしかども
ならのみやこも うきななりけり
* 歌意は、「 ある人から古い女だと見捨てられて 里(京都を指している)が嫌になって ここまで来ましたが 奈良の都も 古都と呼ばれていて 辛い名前でありました 」といったもので、失恋を匂わせる歌のようです。
この歌の前書き(詞書)には、「 初瀬にまうづる道に、奈良の京に宿れりける時よめる 」とありますので、旅の途上で、少々感傷的になっていたのかもしれません。
* 作者の二条は、平安時代前期の宮廷女房と推定されますが、その情報はほとんど伝えられていないようです。
そうした中で、貴重な情報である「源至の娘らしい」というものを信じることにして、源至の足跡を追うことにしました。
* 源至(ミナモトノイタル)は、平安時代前期の貴族です。嵯峨天皇の孫という血筋ですが、正確な生没年は伝えられていません。
至の父の源定(ミナモトノサダム・815 - 863 )は、嵯峨天皇の皇子で、生母は女御の百済王教俊の娘です。嵯峨天皇には、皇后や妃、女御、更衣、あるいは多くの宮人がおり、その正確な数はとても確認できませんが、数十人といっても大げさではないようです。皇子・皇女となるとその何倍かにもなりそうです。従って、定には誕生の段階で皇位継承の可能性はなく、828 年、源朝臣の姓を賜与されて臣籍降下しました。
嵯峨天皇の皇子・皇女たちのうち、17人の皇子、15人の皇女が源朝臣姓を賜っており、嵯峨源氏と呼ばれる一族は多くが高位に昇り、宮廷政治において藤原北家と並び立つ勢力を有し、二世源氏の頃まで続いたようです。
定も、正三位大納言まで昇っています。
* 作者である二条の父の至は、851 年に無位から従五位下に直叙されています。おそらく、十五歳から遅くとも二十歳までの頃だったのではないでしょうか。二世源氏として厚遇されての叙爵でした。
その後は、武官を中心とした地位にあったようですが、858 年に就いた右兵衞佐(次官)は、以後20年ほども務めています。途中で相模守を兼務したりしていますが、これは、実務面よりも収入面で配慮されたものではないでしょうか。
885 年に右京大夫、886 年に従四位上に叙されているのが消息の最後です。この右京大夫というのは、京の司法・行政・警察などを担った京職(左京職と右京職の二つがあった。)の長官で、公卿に昇ることは出来なかったものの重職を務め続けていたようです。
* さて、本稿の主人公である作者の二条ですが、すべて推定となってしまいます。
父の年齢も不明ですが、おそらく 860 年を挟んだ前後十年ぐらいの間に誕生したのではないでしょうか。そして、880 年前後には成年に達していたのではないでしょうか。
その推定をもとにすれば、まだまだ二世源氏の娘として、あるいは嵯峨天皇の曽孫として認知されていて、恵まれた環境に育ったのではないでしょうか。
もし、女房として出仕していたとすれば、宮中あるいは相当高官の邸と考えられ、掲題の歌から受けるような、鬱々とした生涯では決してなかったと推定したいと思うのです。
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『 都知事選挙に蓮舫氏出馬表明 』
7月に行われる 東京都知事選挙に
蓮舫参議院議員が 立候補すると表明した
小池現都知事も 三選に向けて出馬の意向と伝えられている
他にも相当数の人が 立候補の意向を表明しているようだが
このお二人の戦いは 大いに興味がある
自分に選挙権はないが
首都の首長を決めるのに ふさわしい
堂々とした 選挙戦を期待したい
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『 日中首脳会談 』
岸田首相と中国李強首相との 首脳会談が実現した
明日は 日中韓首脳会談が 4年半ぶり行われる予定だ
日中関係は 相当冷え込んでいると言われているだけに
両会談は 意味があると思う
ただ 中国の李強首相は どの程度実権があるのか
よく分らないのが 気にはなるが・・・
☆☆☆
『 米中国防相の会談実現へ 』
米中国防相が会談すると 米国防総省が発表した
実現すれば 対面での会談は一年半ぶりとか
ウクライナやパレスチナガザ地区をはじめ
世界の紛争地域は 減少する気配がなく
中国軍の 台湾周辺での演習は
やや限度を超えているようにも 見える
米中の国防相が 直接会ったからとて
具体的な好転が 期待できるわけでもないが
紛争解決に 決め手を見出せない中で
主義主張の異なる国家の首脳陣が 直接会談を重ねることは
微かな希望を抱かせてくれる ように思う
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『 32カ月連続消費者物価上昇 』
4月の全国消費者物価指数が 32カ月連続で上昇した
と 総務省が発表した
「物価よ上がれ上がれ」政策が 功を奏しているのだろうが
この間 収入が減少している身としては
ぼつぼつ勘弁して欲しい と思う
値上がり分だけ 節約すれば良いわけだが
6月分からの電気料金が 関西電力では46.4%上がるそうだ
とても節約程度では 追いつけそうもなく
今年の夏は エアコンをやめるだけで 追いつくのだろうか
まさか 冷蔵庫も止めなさいとは 言わないでしょうなぁ・・
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