麗しの枕草子物語
いじわるでしょうか
一の巻を読んで、その続きを探していたところうまく見つけて大喜び・・・。ところがね、読んでみたところがあまりのひどさにがっかり、なんてこともありますわね。これ、いじわるされているのでしょうか。
何事につけ、「私こそは」と得意顔をしている人をうまくだまし時は、すっきりとしますわ。それも、女どうしよりも男の場合は遥かに嬉しいものですよ。
「このお返しは、必ずしよう」と思っているだろうと、常に気が許せないのも面白いが、何とも感じていないような顔をして、相手を油断させたままでいるのも、これもまた面白いのです。
少々、いじわるが過ぎるでしょうか。
憎らしい人がひどい目にあうのも、「罰が当たるかもしれない」と思いながらも、ほんとは、とても嬉しいのですよ。
これも、私の嬉しいものの一つですが、大きな声では言えませんわねえ。
(第二百五十八段・嬉しきもの、より)
いじわるでしょうか
一の巻を読んで、その続きを探していたところうまく見つけて大喜び・・・。ところがね、読んでみたところがあまりのひどさにがっかり、なんてこともありますわね。これ、いじわるされているのでしょうか。
何事につけ、「私こそは」と得意顔をしている人をうまくだまし時は、すっきりとしますわ。それも、女どうしよりも男の場合は遥かに嬉しいものですよ。
「このお返しは、必ずしよう」と思っているだろうと、常に気が許せないのも面白いが、何とも感じていないような顔をして、相手を油断させたままでいるのも、これもまた面白いのです。
少々、いじわるが過ぎるでしょうか。
憎らしい人がひどい目にあうのも、「罰が当たるかもしれない」と思いながらも、ほんとは、とても嬉しいのですよ。
これも、私の嬉しいものの一つですが、大きな声では言えませんわねえ。
(第二百五十八段・嬉しきもの、より)