『 トランプ前大統領 起訴 』
トランプ前大統領が起訴された との報道
具体的な起訴内容は 不明のようだが
女性関係の口止め料とか 不正会計などともいわれ
報道の中には 30以上の訴因が指摘されているとも
例によって トランプ氏は無実を主張するのだろうが
民主主義の手本と思っていた この国の
政権闘争に絡む 泥仕合は 見たくないものだ
さて 今後の展開はいかに??
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『 間もなく開幕 』
プロ野球 日本ハムの新しいホームグラウンド
「エスコンフィールド北海道」が 開幕する
グランドの 一部サイズが短く 問題になったが
今シーズンはこのまま使用され その後改築するとか
今 テレビでも紹介されているが
観客席などの設備は 実に斬新
サイズ不足の点も アメリカでは普通にある大きさのようで
むしろ 臨場感が増えそう
もしかすると こうした球場が主流になるべきで
安易な改築は 一考すべきだと思う
まずは 新球場を テレビで拝見させていただく
☆☆☆
『 震旦の天狗 ( 1 ) ・ 今昔物語 ( 20 - 2 ) 』
今は昔、
震旦に強い天宮(天狗)がいた。智羅永寿(チラヨウジュ・伝不詳)という。この者が、わが国に渡ってきた。
その者が、わが国の天狗を尋ねて会い、「わが震旦の国には、とんでもない悪行を働く僧共が数多くいるが、我等の意のままにならない者はいない。そこで、この国にやって来たが、修験の僧共がいると聞いたからには、『その者共に会って、ひとつ力比べをしてやろう』と思うが、どうだろうか」と言った。
わが国の天狗をそれを聞いて、「大変良いことだ」と思って、「この国の徳の高い僧共は、我等の意のままにならない者はいない。懲らしめてやろうと思えば、思うままに出来る。されば、近く懲らしめるべき者共がいるので、お教えしよう。ついておいでなさい」と答えて飛び立つと、その後について震旦の天狗も飛んで行く。
そして、比叡山の大嶽(オオタケ・主峰を指す。)の石の卒塔婆の近くに飛び登ったので、震旦の天狗も道の脇に並んで座った。
そこで、わが国の天狗は、震旦の天狗に、「我はここの人に顔を知られているので、姿を見せるのはまずい。谷の方の藪の中に隠れている。あなたは、老法師の姿になって、ここに居て、通りかかる人を必ず懲らしめてやるといい」と教え置いて、自分は下の方の藪の中に隠れ、横目で様子を窺っていると、震旦の天狗は、いかにも修行を積んだような老法師に化けて、石卒塔婆の側にしゃがみ込んでいる。
その目つきはただならず、怖ろしげなので、「かなりの事を必ずやってくれるぞ」と見えるので、嬉しく思っていた。
しばらくすると、山の上の方から、余慶律師(ヨキョウリッシ・後に第二十代天台座主に上る。律師は僧正、僧都に次ぐ階位。)という人が、腰輿(タゴシ・手で腰の高さに支えて運ぶ乗り物。)に乗って、京の町に下ろうとしていた。
この人は、ただ今名僧との評判が高いので、「この者をどのように懲らしめるのだろう」と思うと、大変嬉しくなっていた。
やがて、卒塔婆の近くを過ぎようとしたが、「何かやるぞ」と思って、あの老法師の方を見ると、その姿がなく、律師もごく平然と多くの弟子共を引き連れて下っていく。
わが国の天狗は不審に思い、「どうしていなくなったのだろう」と思って、震旦の天狗を捜してみると、南の谷に尻を逆さまにして隠れていた。わが国の天狗は近寄って、「どうして隠れているのですか」と尋ねると、震旦の天狗は、「今すれ違った僧は誰なのか」と逆に尋ねる。
わが国の天狗は、「あれは、ただ今評判の験者、余慶律師という人です。山の千寿院から内裏の御修法を行うために下っているのです。貴い僧なので、『必ず恥をかかせてやろう』と思っていましたのに、口惜しくも見逃してしまいましたなぁ」と言うと、震旦の天狗は、「そう、その事ですよ。『人品尊げに見えたので、この者のことだろう』と嬉しく思って、『飛び出そう』と思って見たところ、僧の姿は見えずして、腰輿の上に、高く燃え上がっている焔だけが見えたので、『近寄っては火に焼かれるに違いない。この者だけは見逃そう』と思って、そっと隠れたのですよ」と言ったので、わが国の天狗はあざ笑って、「遙々震旦から飛び渡ってきて、この程度の者を引き転がすことが出来ず見過ごすとは、情けないことだ。今度こそ、やってくる人を必ず引き止めて、懲らしめてくれ」と言って、前のように石卒塔婆の側にうずくまった。
そして、わが国の天狗も前のように谷に下りて、藪の中にうずくまって見ていると、また、がやがやと声を挙げて人が下ってくる。飯室(地名。横川六谷の一つ。)の深禅(ジンゼン・正しくは尋禅。後に第十九代天台座主に上る。)権僧正が下って来られたのである。
腰輿の一町(約 109m )ほど前を先払いの髪の縮れた童子が杖を手に持って、老法師姿で腰をかがめている前を(欠字あり、一部推定。)、人払いしながら歩いて行く。
「あの老法師はどうするのかな」と見ていると、その童子は老法師を追い立て打ちすえながら先へ先へと追い立てて行く。老法師は、頭を抱えて逃げだし、とても輿の近くに寄りつくどころでない。一行は、老法師を打ち払って過ぎていった。
その後、わが国の天狗は、震旦の天狗が隠れている所に行き、前のように辱めると、震旦の天狗は、「ずいぶんひどいことを言われますなぁ。あの先払いの童子のとても寄りつけないような気配を感じ、『捕らえられて頭を打ち割られぬ前に』と思って、急いで逃げたのですよ。我の飛ぶ速さは、遙かな震旦から片時の間に飛んでくるほどだが、あの童子の素早さは、我を遙かに勝っている様子なので、争っても無駄だと思って隠れたのですよ」と答えたので、わが国の天狗は、「それでは今一度、今度こそは全力で、やってくる人に襲いかかってくだされ。この国にやって来られて、為す術も無く帰られては、震旦のために面目ないでしょうから」と、繰り返し辱めながら言い聞かせ、自分は本の所に隠れていた。
( 以下 ( 2 ) に続く )
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『 高校野球はベスト4決まる 』
選抜高校野球は たった今 ベスト4が決まった
WBCの感動が 今なお 余韻が漂っているが
若人たちの健闘は 胸に迫るものがある
次は 準決勝戦 熱戦を期待したい
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『 その代行者も、自らの手を傷つけている 』
人を罰する、いわんや死罪となれば、恐怖政治といわれるものばかりでなく、わが国のような法体系の国においても、果たして、罪人とはいえ誰に人の命を奪う権限があるのか、考えさせられる問題です。
『老子』によれば、本来それは天を治めている者、つまり全能の神のような存在のみが有しているもので、為政者などはそれを代行しているというのです。そして、その代行者も、自らの手を傷つけているということなのでしょうか。 ( 『老子』七十四章より )
( 「 ちょっぴり『老子』」 NO.81 より )
『 引っ張りだこの栗山監督 』
WBC優勝の 余韻を漂わせながらも
各選手は 所属チームで開幕への調整に忙しい
その中で 栗山監督の話題は 引っ張りだこで
ますます 評価が高まっている
スポーツの監督や指導者のタイプを
一つの形に 決めつける必要など全くないが
名監督に関する情報を 一つの切っ掛けに
特に 子供たちの指導に当たっている指導者の
レベル向上を目指す手段を 構築して欲しいと
然るべき組織の 行動を期待したい
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『 使わない武器 』
ロシアがベラルーシに 戦術核を配備すると表明
核兵器は 米露などにおいては
「使わない武器」と 位置付けされていると思っていた
口先で何と言っても あるいは 正式な条約を結んでも
ウクライナ侵攻にみるように
核保有国は 戦況が苦しくなれば
核使用の可能性が 高まってくる
すでに 地球上から核兵器を無くすことは
不可能のように思われるので
使わないではなく 「使えない武器」に追込む知恵を
見つけ出して欲しいと 祈る思いだ
☆☆☆
『 天狗から僧正に ・ 今昔物語 ( 20 - 1 ) 』
今は昔、
天竺に天狗がいた。
その天狗が、天竺から震旦に渡ってくる途中、海の水の一筋に
「 諸行無常 是生滅法 生滅々已 寂滅為楽 」
( ショギョウムジョウ ゼショウメッポウ ショウメツメツイ ジャクメツイラク )
( 涅槃経にある偈。 万物が無常であることは 必然の法則であるが その法則を超越して初めて涅槃に達し 安楽自在の境地を得る )
と鳴ったので、天狗はこれを聞いて、大いに驚き、「海の水が、このように尊く深遠な法文を唱えるはずがない」と怪しく思い、「この水の正体をあばき、何としても妨げてやろう」と思って、水の音を辿って捜していくうちに、震旦まで来たが、なお同じように鳴っている。
そのため、震旦も過ぎ、日本の近くの海まで来たが、なお同じように唱えている。
そこから筑紫の波方(博多)の港を過ぎて、文字(門司)の関まで来て聞くと、さらに高く唱えている。
天狗はいよいよ怪しく思い、さらに捜して行ったが、幾つもの国を過ぎて河尻(淀川の河口にある地名)に至った。
そこから声を追って淀河に入った。さらに声は高くなる。
淀から宇治河に入ると、そこではさらに高く唱えているので、河上に声を追っていくと、近江の湖に入っていったが、ますます高く唱えているので、さらに追っていくと、比叡山の横川(ヨカワ・東塔、西塔と共に比叡山三塔の一つ。)より流れ出ている一筋の河に入っていったが、この法文を唱える声はやかましいほどである。その河の上流を見れば、四天王や諸々の護法童子がいて、この流れを守っていらっしゃる。
天狗はこれを見て驚き、近くに寄ることも出来ず、この様子を不審に思いながら隠れて聞いていたが、何とも怖ろしい。
しばらくすると、[ 欠字。仏たちの名が入るらしい。]中に、それほど高位ではない天童子が近くにおいでになったので、天狗は恐る恐る近寄って、「この水が、かくも尊く深遠な法文を唱えているのは、どういうわけですか」と尋ねると、天童子は、「この河は、比叡山で学問をする多くの僧の厠から出る水の末に当たっています。それで、この水もこのように尊い法文を唱えているのです。それによって、この天童子も護って下さっているのです」と答えた。
天狗はそれを聞いて、「妨げてやろう」と思っていた気持ちはたちまち消え去って、「厠から流れ出る水でさえ、このように深遠なる法文を唱えている。いわんや、この山の僧の尊い有様を思いやるに、とても計り知れない。されば、我もこの山の僧になろう」と誓って、姿を消した。
その後、天狗は、宇多法皇の御子である兵部卿有明親王という人の子となって、その妃の腹に宿って誕生した。
その子は、誓い通りに法師となって、この山の僧となった。その名を明救(ミョウグ・有明親王の五男。)という。
延昌(エンショウ・第十五代天台座主。)僧正の弟子となり、尊い位へと上り僧正にまでなった。浄土寺の僧正といい、また、大豆の僧正(マメノソウジョウ・大豆しか食べなかったという伝承があったらしい。)といった、
となむ語り伝へたりと也。 (最後の部分が少し変わっている。)
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『 今昔物語 巻第二十 ご案内 』
巻第二十は、全体の中の位置付けとしては、『 本朝付仏法 』です。
因果応報を中心とした仏教説話が中心ですが、物語としても
興味深い物が少なくないと思われます。
『 それぞれのチームへ 』
大きな感動を与えてくれた 侍ジャパンの面々は
それぞれの所属チームに戻って すでに活動している
日米共に ペナントレースの開幕は間近だ
未だに余韻に浸ってテレビに見入っている ファンと違って
選手たちは 皆さん しっかり先を見据えているようだ
WBC優勝の祝賀行事も ほとんどなかったようだが
この大会の経験が 今年の活躍にどう影響するのか
大いに期待して 注目していきたい
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