オペラの代表傑作の一つといわれるヴェルディ作曲「アイーダ」。
新国立劇場で現在行われているオペラ「アイーダ」は、1998年のこけら落としからの再々演・・・・・開場10周年記念特別公演であるが、新国立劇場が誇るオペラであり、巨匠ゼフイレッリの演出で舞台装置や衣装など美麗かつ豪華絢爛、大スペクタクルとなっている。出演者は総勢300名以上。
私は2003年に見ようとして果たせず、今回こそは良い席のチケットが当然取れるものと思っていたが、このオペラのあまりの人気に、何とか見れる席を確保するのがやっとだった。
このオペラは、ほんの一部を2003年にテレビ「NHK芸術劇場」で放映したことがある。それを見てはいたが、今日午後2時から6時まで実際に見ることが出来、想像を遙かに超える感動を得ることが出来た。

ほとんどの人が聞いたことがあるであろうほど有名(サッカーで日本チームを応援する時に口ずさむくらいだから・・・・・)な第二幕勇壮な凱旋の場、「エジプトと聖なる国土の守護神イシスの神に栄光あれ」の合唱とアイーダ・トランペットの響きは、息をのむほどの迫力がある。

本物の馬2頭が登場するのにも圧倒されてしまう。そのあとで、行われる戦勝を祝うバレエも見事である。
これら凱旋の場面が素晴らしいことは当然としても、第1幕第2場のメンフィスのフター(火の神)の神殿で行われる戦運を祈る儀式も素晴らしい。

東洋的な雰囲気が漂い、美しいコーラスと巫女達の緩やかな踊りも幻想的で魅力が一杯だ。中央の扉が開いて、きらきらする像が現れるのも見せ場である。

第四幕第一場は、国家の裏切り者として死刑を宣告され、弁解しようとしないラダメスに対し、愛を諦められない王女アムネリスの必死の説得には緊迫感があり、見応えがある。
また、第四幕第二場では通常の舞台がせり上がりながら上下2段の舞台になる。下の地下牢ではラダメスとアイーダが永遠の愛を誓いながら死んでいくシーン。上で、アムネリスは、ラダメスが恋敵と一緒にいるのも知らず、「死者に平和を!」と祈るシーンが印象的である。
新国立劇場のオペラ「アイーダ」は、外国オペラの来日公演も含め、日本で見ることが出来る最高のオペラであることはまず間違いないだろう。
後ろの席で、「MET(ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場)より、こっちの方が凄いよ」言っている人がいた。もしそうだとすると、世界一の演出と言うことになる。あながち嘘ではないかも知れない。
詳細は「めいすいの音楽随想」no.78 オペラ「アイーダ」をご覧下さい。
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新国立劇場で現在行われているオペラ「アイーダ」は、1998年のこけら落としからの再々演・・・・・開場10周年記念特別公演であるが、新国立劇場が誇るオペラであり、巨匠ゼフイレッリの演出で舞台装置や衣装など美麗かつ豪華絢爛、大スペクタクルとなっている。出演者は総勢300名以上。
私は2003年に見ようとして果たせず、今回こそは良い席のチケットが当然取れるものと思っていたが、このオペラのあまりの人気に、何とか見れる席を確保するのがやっとだった。
このオペラは、ほんの一部を2003年にテレビ「NHK芸術劇場」で放映したことがある。それを見てはいたが、今日午後2時から6時まで実際に見ることが出来、想像を遙かに超える感動を得ることが出来た。

ほとんどの人が聞いたことがあるであろうほど有名(サッカーで日本チームを応援する時に口ずさむくらいだから・・・・・)な第二幕勇壮な凱旋の場、「エジプトと聖なる国土の守護神イシスの神に栄光あれ」の合唱とアイーダ・トランペットの響きは、息をのむほどの迫力がある。

本物の馬2頭が登場するのにも圧倒されてしまう。そのあとで、行われる戦勝を祝うバレエも見事である。
これら凱旋の場面が素晴らしいことは当然としても、第1幕第2場のメンフィスのフター(火の神)の神殿で行われる戦運を祈る儀式も素晴らしい。

東洋的な雰囲気が漂い、美しいコーラスと巫女達の緩やかな踊りも幻想的で魅力が一杯だ。中央の扉が開いて、きらきらする像が現れるのも見せ場である。

第四幕第一場は、国家の裏切り者として死刑を宣告され、弁解しようとしないラダメスに対し、愛を諦められない王女アムネリスの必死の説得には緊迫感があり、見応えがある。
また、第四幕第二場では通常の舞台がせり上がりながら上下2段の舞台になる。下の地下牢ではラダメスとアイーダが永遠の愛を誓いながら死んでいくシーン。上で、アムネリスは、ラダメスが恋敵と一緒にいるのも知らず、「死者に平和を!」と祈るシーンが印象的である。
新国立劇場のオペラ「アイーダ」は、外国オペラの来日公演も含め、日本で見ることが出来る最高のオペラであることはまず間違いないだろう。
後ろの席で、「MET(ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場)より、こっちの方が凄いよ」言っている人がいた。もしそうだとすると、世界一の演出と言うことになる。あながち嘘ではないかも知れない。
詳細は「めいすいの音楽随想」no.78 オペラ「アイーダ」をご覧下さい。
