めいすいの写真日記

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新国立劇場オペラ「トゥーランドット」 

2008-10-12 | オペラ・バレエ
 10月10日(金)、新国立劇場にプッチーニ作曲のオペラ「トゥーランドット」を見に行った。
 北京を舞台にしたこのオペラは、「トスカ」、「ラ・ボエーム」、「蝶々夫人」など数々の作品を残したプッチーニの中でも最もスケールの大きなもので、大管弦楽と合唱が素晴らしい。
 管弦楽はアントネッロ・アッシマンディ指揮の東京フィルハーモニー。合唱は新国立歌劇場合唱団、NHK東京児童合唱団。
 このオペラは合唱曲が多いのだが、合唱団はそれに見事に応えてくれる素晴らしい演奏であった。児童の合唱も良く訓練されていたと思う。

 出演者は中国の王姫トゥランドットがイレーネ・テオリン、ダッタンの元国王ティムールの息子カラフがヴァルテル・フラッカーロ、放浪のティムールに仕える女奴隷リュウが浜田理恵である。



 第二幕 「トゥーランドットの夫になりたいものは、王族の血を引き継ぐもので、姫の出す三つの謎を解かねばならない。解けなかった場合は斬首の刑に処す」。姫の美しさに唖然としたカラフは3つの謎に挑戦し、その謎を解く。トゥーランドットは夫に迎えることを拒絶。カラフは姫への愛を宣言し「夜明けまでに私の名前が分かったら、私の命を捧げます」という。姫は全市に布告を出す。「名前が分かるまで誰も寝てはならぬ」

 ソプラノのイレーネ・テオリンは、声量豊かで声が良く通り、金色の王冠と豪華な衣装でトゥーランドットらしいオーラが伝わってきて適役であった。大柄な女性で「歌手は身体が楽器」ということを実感させる人であった。
 テノールのカラフ役、ヴァルテル・フラッカーロも熱演、カラフの雰囲気を良く出していた。浜田理恵の演じるリュイも繊細な声が美しく、哀れを誘う役柄を見事にこなしていた。
 
  ところで、2006年のトリノオリンピックで荒川静香さんは、このトゥーランドットのアリア「誰も寝てはならぬ」に合わせて華麗な滑りを見せ金メダルを取った。特にイナバウアーは魅力的だったのを今も思い出す。
 さすがにオペラの本場イタリアで開かれたオリンピックだと思うのだが、開会式で今は亡きルチアーノ・パバロッティが「誰も寝てはならぬ」を歌った。これを聴いた 荒川静香さんは「優勝できるのでは」と思ったそうである。

 この日の劇場にはNHKのハイビジョンカメラが5台も入っていた。黒い布がかぶせてはあるが大きいのでよく目立つ、カメラマンの一人と話をしたら、11月23日 (火) 勤労感謝の日にNHK BShiの「丸ごとプッチーニ」という番組で、このオペラを放送の予定とのことだった。

 追記 NHK BShiの「丸ごとプッチーニ」の放映は、実際は12月23日(火)天皇誕生日でした。私の聞き間違いだったようです。訂正します。

 詳細はめいすいの音楽随想80 オペラ「トゥーランドット」をご覧下さい。

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