都忘れの花
2012-05-25 | 花
「都忘れ」は、キク科ミヤマヨメナ属の花で、日本原産。開花時期は4月中旬~6月上旬と長い。
色は薄紫や青紫、白。
「いかにして契りおきけむ白菊を都忘れと名づくるも憂し」
承久の変(1221年)で佐渡に流された順徳上皇が配所で詠んだと伝わる歌に因んでいる。
菊の花は皇室のシンボルで、父親の後鳥羽上皇も愛でていた花を見ながら、順徳上皇が
「都忘れ」と名付けて嘆息している歌である。
上皇は佐渡で仏道と歌道に打ち込みながらも、在島21年、46歳で崩御した。
こうした歴史を思うと悲しさを感じる花ではあります。