めいすいの写真日記

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ムンクの絵画 ・・・ オスロ国立美術館

2011-08-19 | 美術館を訪れる

西洋の有名画家の作品が数多く所蔵されているオスロ国立美術館を訪れました。
美術館内には、モネ、セザンヌ、ゴーギャン、モジリアニ、ルノアール、ピカソ、クラナッハなど著名な画家の絵が数多く展示されています。
しかし、なんと言っても、この美術館は地元の画家エドヴァルド・ムンクの絵画が中心となっていることは言うまでもありません。

この美術館は、写真撮影OKなので、絵画は私が撮影したものを用いました。

ムンクの代表作である「叫び」(1893年、91×73.5)。燃えるような赤い空と濃紺の地上、空やフィヨルドは大きく波打ち、
中央の人物は手を耳に当て、体をくねらせて、不安におびえています。
見る人の心にも、不安な気持ちを強く訴えるこの作品は、ムンク自身の幼い頃からの実体験によるものといわれています。

中央上部左の赤い雲の上には鉛筆で「狂人のみに描きうる」と小さく書かれています。

この「叫び」は、版画を含め何枚か描かれています。以前盗難に遭ったのは、ムンク美術館のもので、この絵画が描かれた後の作品。
当時、盗まれた絵が65億円といわれました。このため、こちらは100億円は下らないといわれているようです。
簡単には盗難されないように「マドンナ」とともに、アクリル板で防護されていました。

思春期」(1894~95、151.5×110)、まだ十分に成熟していない少女が、生への不安、恐れを抱いて
いるのを感じさせる作品。「叫び」とテーマが似ている作品です。

マドンナ」(1894~95年、91×70.5)。
パリ留学中の時の作品。男を破滅に追いやる「宿命の女」という世紀末のイメージを持ち、
ムンク独自の女性観を表している。館内では「叫び」に次ぐ人気の作品。

生命のダンス」(1899~1900年、125.5×90.5)。愛と死のテーマとする「生命のフリーズ」と呼ばれる作品群の中の代表作。
オスロの南方にある町オ-スゴールストランの夏至祭りのダンスをモチーフにしています。
ムンクの個人的な恋愛経験を描いており、中心部の赤い服を着た女性はムンクの最初の愛人。
白い服、赤い服、黒い服は「無垢、官能、死」、「少女(処女)、成年(娼婦)、老年(修道女)」を示しているということです。

病める子」(1885~86年、119.5×118.5)。ムンク初期の作品。
ムンク思春期の14歳の時に結核で死んだ姉をイメージして描いています。
病気の娘と母親という不幸な家庭内の雰囲気の描写は、ムンク絵画の原点になったと画家は語っています。



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