徳川園を見てから、隣接する「徳川美術館」( 名古屋市徳川町1001 )を訪ねました。
徳川美術館は、家康の遺品を中心に尾張徳川家の刀剣、武具、茶の湯の道具、能の面と衣装など1万数千件の「大名道具」を収蔵しています。
これらの中には、国宝9件、重要文化財58件も含まれています。
しかし、この中でなんといっても有名なのは、国宝の「源氏物語絵巻」です。
ただ原本は文化庁の指導もあり、年に数回しか見られません。専用の陳列室に複製が陳列され、18分間のビデオによる解説も放映されています。
日本四大絵巻の一つである源氏物語絵巻が現存するのは一部で、徳川美術館には絵15面、詞28。世田谷の五島美術館に絵4面、
詞9面が所蔵されています。
この絵巻が作成されたのは、紫式部によって源氏物語が書かれた、百数十年後の平安末期。
王朝の栄華を伝えていこうという、当時の努力が伝わってくるようです。
◆ 絵は「宿木」の一場面
秋の夕暮れ、匂宮(におうのみや)は中君のすぐれぬ心を紛らわせようと端近に座し琵琶を弾く。
中君は、ひととき怨みを忘れたかのように聞き入るが、離れゆく二人の心を歌に詠む。下の絵は複製。
◆ 詞は蓬生(よもぎう)から。
一枚目写真は PENTAX K7 + SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC で撮影
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