アオラキ/マウントクックはニュージーランドの最高峰で、3724m。アオラキとはマウイ語で”雲を突き抜ける山”の意味。ニュージーランドを象徴する山です。
アオラキ/マウントクック国立公園は、世界遺産(自然遺産)テワポウナムの一部で1990年に登録されています。
年間降水量は4000mmで、降水日数149日という不安定な気象なので、青天の日に白い峰を見ることが出来るのは
まさに運次第のようです。昨日、今日と晴天の日に、アオラキ/マウントクックを望むことが出来たのは幸運だったといわなければなりません。
実際に現地ガイドさんの話では、この一週間ほどずっと嵐で風が50m以上も吹き、観光どころでは無かったそうです。
また、翌々日にプカキ湖を再び訪れた時は、昨日あんなによく見えたのに、雲がかかって見えませんでした。
なお、アオラキ/マウントクックの登頂を試みる人は年間150人ほど、そのうち成功するのは3割ほどだそうです。
初登頂から、これまで5000人ほどが登頂に成功しているとのことです。
写真は宿泊したホテルの部屋のテラスから見た朝焼けのアオラキ/マウントクック
アオラキ/マウントクックのハイキングの出発はホテル前を8時15分。キャンプ場までわずかな距離ですがバスで行き、
そこから、ウォーキングを始めます。
ハイキングに出発したところ。つい1年前までは、このあたりにルピナスの花が沢山咲いていました。
私は、この旅に出かける前にルビナスの花々をバックにアオラキ/マウントクックを写した写真を見たことがあります。
しかし、現在はほとんど見られません。ルビナスは外来植物で繁殖力が強く、ニュージーランドの固有の生態系、植物だけでなく小鳥など
小動物にとって脅威になるので、ニュージーランドの環境保全局(DOC)が費用と手間と時間をかけ、除去したとのことです。
私たちのハイキングコースは、ケア・ポイント・トラックで、ミューラー氷河湖まで、往復1時間かかります。
ハイキング途中で初めて見えたアオラキ/マウントクック
途中で一休み
私たちのウォーキングコース・・・ケア・ポイント・トラックの終点 ミューラー湖の前
ミューラー湖は、氷河が削り取った土砂により、濁っています。崖のように見えるのは、氷河によって作られた氷堆石。
この氷堆石の先にはフッカー川があり、さらにフッカー湖があり、さらにその先がフッカー氷河となっています。
そして、最終は氷河の出発店アオラキ/マウントクックの山頂です
ミューラー氷河とケアポイント展望台
ミューラー湖の左側には、マウント・セフトン(3151m)が見え、ミューラー氷河が流れ出しています。
白くは見えず、水色に見えるのは氷河ということです。
帰り道、右手の山間に小さくヘリミテージホテルが見えますが、環境に配慮した建物になっているとのことです。
マウントクック・リリー
アオラキ/マウントクック国立公園で最も有名な花。リリーという名前ですが、百合ではなくキンボウゲ科の花です。
ハイキング途中で遠くに見えガイドさんが「あれがたマウントクックリリーですよ」と教えてくれたのですが、花の形までは
見えませんでした。
これは、ホテルの庭に咲いていたのを撮したもの。
詳しくは、 「めいすいの海外旅日記」 ニュージーランド第5日 をご覧下さい。