二日目は、島の南端にある歴史的な街並み、100棟ほどある宿根木(しゅくねぎ)集落を訪ねました。
街中は狭い路地が続きます。そして、今もこの集落の多くの家には人が住んでいます。
江戸時代から明治にかけて廻船業 (北前船)で財をなした清九郎の邸宅。現在の額にして年間5千万円ほどの
収入があったとそうです。
吹き抜けの居間。しっかりとした作りです。
2階のふすま絵。案内役が、家の作りや当時の生活について事細かく説明してくれます。
作り付けの仏壇。しっかりとした技術で作られていて感心しました。
窓から外を見ると、古い昔風の屋根、木端(こば)葺きに石を載せたもの。
一般には黒い艶のある瓦が多く使われています。
細い路に清流が流れ良い雰囲気です。
三角屋、狭い敷地を有効利用するために三角形に建てられました。
ここで吉永小百合さんのJR東日本の観光ポスターが撮影されました。宿根木の名所になっています。
街外れに共同井戸がありました。
井戸から背負子(しょいこ)で水を背負い高所に水を運んだ苦労の跡が、石段に丸みを帯びて残っています。
集落の一番奥の称光寺の山門。
そして本堂。貞和5年(1349年)の開創と伝わる佐渡時宗の古刹。宿根木集落の全員の菩提寺。
一時間と少々の街並みの散策で、北前船や金山で栄えた佐渡の昔の集落に思いを馳せることが出来ました。