めいすいの写真日記

いつもご訪問ありがとうございます
500万アクセスを達成しました

映画「東京物語」・・・ 名匠 小津安二郎監督作品 4Kデジタル修復版

2022-01-23 | 映画

                                                                                      wowow 2022/1.23

名匠・小津安二郎の代表作で、東京で暮らす子どもたちを訪ねた老夫婦の姿を通し、
戦後日本における家族関係の変化を描いた不朽の名作。ローポジションやカメラの固定といった
“小津調”と形容される独自の技法で、親子の関係を丁寧に描き出す。

 尾道で暮らす老夫婦・周吉ととみは、東京で暮らす子どもたちを訪ねるため久々に
上京する。しかし医者(医学博士)の長男・幸一も美容院を営む長女・志げもそれぞれの
生活に忙しく、両親を構ってばかりいられない。唯一、戦死した次男昌二の妻・紀子だけ
が彼らに優しい心遣いを見せるのだった。

【監督】 小津安二郎
【脚本】 野田高梧、小津安二郎
【撮影】撮影 厚田雄春
【製作】松竹 1953年 2時間16分

【配役】
 平山周吉・・・笠智衆  尾道に妻と次女と共に暮らしている。
 とみ・・・東山千栄子       周吉の妻。
 紀子・・・原節子           戦死した次男の妻。アパートで暮らしている。
 金子志げ・・・杉村春子  周吉の長女。美容院を営む。         
    平山幸一・・・山村聡     周吉の長男。内科の医院を営む。
 文子・・・三宅邦子         幸一の妻。
 京子・・・香川京子     周吉の次女。小学校の教員。
 平山敬三・・・大坂志郎      周吉の三男。国鉄に勤務している。
 服部修:十朱久雄           周吉の旧友      
 沼田三平・・・東野英治郎    周吉の旧友。

【あらすじ】

東京に着いた日の顔合わせ、手前 平山周吉(笠智衆)・平山とみ(東山千栄子)
後列左から 平山幸一(山村 聰)・平山文子、紀子(原節子)、金子志げ(杉村春子)。

             熱海の海岸で話をす周吉ととみ

 幸一と志げは金を出し合って両親を熱海に送り出す。しかし志げの選んだ旅館は
品のない安宿で、夜遅くまで他の客が騒いでいるため二人は眠ることができない。
翌日、二人は尾道に帰ることに決め、予定を切り上げていったん志げの家に戻る。
ところが志げは、今夜は同業者の集まりがあるのでもっと熱海でゆっくりしてきて
ほしかったと迷惑そうな態度を取る。

 ふたりは「とうとう宿なしになってしもうた」と言いながら今夜泊まるところを思案し、
狭い紀子のアパートにはとみだけが行くことにする。
 紀子ととみは親しく語り合い、紀子の優しさにとみは涙をこぼす。
一方周吉は尾道で親しくしていた服部(十朱久雄)を訪ねるが、服部は家に泊める
ことはできないから外で飲もうと言い、やはり尾道で親しかった沼田(東野英治郎)にも
声をかけて三人で酒を酌み交わす。結局周吉はしたたかに酔い、深夜になってから
沼田とともに志げの家に帰ると、ふたりとも美容室の椅子で眠り込んでしまう。
志げは夫に対して父への文句をぶちまける。

 翌日、皆に見送られて帰路の列車に乗ったふたりだったが、とみが体調を崩し、大阪で途中下車して
三男の敬三(大坂志郎)の家に泊めてもらう。回復したとみと周一は、子供たちが優しく
なかったことを嘆きながらも、自分たちの人生はいいものだったと語りあう。

ふたりが尾道に帰ってまもなく、母が危篤だという電報が届き、三人の子供たちと紀子
は尾道にかけつけるが、とみは意識を回復しないまま死んでしまう。 

   葬儀の朝、海岸を眺めていた周吉に 敬三が倉敷に戻ってきたと呼びに来る紀子。
「今日の朝焼けは美しかった。昼は暑くなりそうだ」と語る周吉。

とみの葬儀が終わった後、幸一、志げ、敬三の三人は紀子を残してさっさと帰ってしまい、京子は憤慨するが、
紀子は義兄姉をかばい、若い京子を静かに諭す。

 紀子が東京に帰る日、周吉は紀子の優しさに感謝を表し、早く再婚して幸せになってくれと伝えて、
妻の形見の時計を渡す。紀子は声をあげて泣く。

小学教員の三女の京子は、紀子の乗っている東京行きの列車の時刻を測っている。

そして、教室の窓から東京行きの列車を見送る。

 帰りの車中で周吉から貰った時計を手にする紀子。

【感想】落ち着いた表現で丁寧に描かれた作品であり、出演者の気持ちが
  よく伝わって来る。出演者は適役で演技も素晴らしい。
  名画にふさわしい内容といえる。 
    ポスターには「香り高き詩情 美と哀愁の芸術作!」とあるが看板に偽りはない。
    「美」というのは、作品全体の雰囲気を言っているのだろうが、私には原節子、香川京子
  の二人の美人女優があてはまるように思えたので二人の場面を追加した。

(了)



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。