マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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法華寺ひな会式結願の日

2009年06月02日 07時56分09秒 | 奈良市へ
毎年ひな会式の法要を営まれている奈良市法華寺町の法華寺。

本尊十一面観音菩薩像の前に大きなメロンやビワなどの果物御供。

祭壇にずらりと並べられた五十五体の善財童子(ざんざいどうじ:華厳経をひたむきに求道した童子)像の前には御供モチにツバキの花を添えて法要する。

門跡ら尼僧は4月1日から一週間、毎日読経を唱和して最終日の七日は結願の日を迎えた。

奈良時代から続く伝統行事のひな会式は罪やけがれを懺悔して健康や平和を祈る。

善財童子は善知識(指導者)に出会って悟りに至ったといわれ、愛らしい表情や仕草はさまざまがそれぞれ異なる。

小さな童子像は「ひな」と呼ばれたことからひな人形の起源ともいわれている。

堂内の灯籠や祭壇の蝋燭に火を灯し線香をくゆらせる。

門跡他15名の尼僧が入堂して始まった法要。

久我高照門跡はじめとする尼僧の柔らかい称名に耳を澄ませる参拝者は手を合わせる。

絵巻を見るような情景、尼寺らしい気品が漂う空間は一幅の華厳な世界に満ちている。

ナムカンノンボサツーを唱えソーライ、ソーライと三度拝礼して結願法要を終えた。

(H21. 4. 7 Kiss Digtal N撮影)