マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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今市田んぼの注連縄

2011年03月24日 09時20分49秒 | 奈良市へ
やまちゃん先生から耳寄りな情報を寄せていただいた。

画像を見るにはそれはまぎれもない田んぼの中にある注連縄だ。

注連縄は正月飾り。

とんどで燃やされることが多い。

2月を過ぎた日だけにいくらなんでも残ってはいないだろう。

先生は先月の22日にそれを確認したというからひょっとしたらと思い探索してみた。

田んぼの注連縄は広大寺池の西側にあった。

トラクターで田起こしをしている人が居る。

時期的には荒起こしだ。

その付近を探索してみればそれがあった。

竹を挿したものが畑の中にぽつんとある。

輪じめの注連縄が掛けられており、そこには風雨にさらされたウラジロやユズリハも見られた。

それは2本ある。

付近で農作業をしていたご婦人の話ではそこは苗代を作る田だという。

床の間に飾る注連縄と同様にオシメサンと呼んでいる。

年末の日に苗代をする田んぼにもそれを挿しておく。

こうしておかないと気になって仕方がないと話す。

2本あるのはそれぞれのお家の苗代だそうだ。

その時期には花を飾って春日大社からたばった松苗を挿すという。

今市の自治会役員が大社へお参りに行って授かってくるそうだ。

池側に寄ればもう一カ所が見つかった。

そこではダイダイが残っていたが野鳥たちに囓られている。

田んぼの神さんとも思われる役目を終えたオシメサンはとんどで燃やされるらしい。

他所で見られるような大とんどではなく各家でされているそうだ。

隣町の池田町にもあるのだろうか。

(H23. 2. 5 EOS40D撮影)