この日は、我が家の介護の関係で大阪・住之江入り。
動けないおふくろの代理に申請する確定申告。
これまでなら、区役所で申請する手続きであるが、この年は、コロナウイルス対策に、住吉税務署が会場となった。
申請を終えてからの昼めしの食事処はどこにする。
言わずと知れたラーメン屋さん。
たしか丸亀製麺が経営するラーメンチェーン店専門のワンタン麵を提供する店舗「丸醤屋」。
それなら食べたいというかーさんを乗せて車を動かした。
住吉税務署、住吉大社から、それほど遠くない地にある「丸醤屋」。
あれぇ、たしかここに建っていたはずが・・・ない。
広い駐車場に建物の配置がまるで一緒。
見たことない店舗になっていた。
通り過ぎてから、はっとして戻った。
戻るにはぐるっと、一旦、西に出て阪神高速道路下に沿って南下したら、知った景観に出会う。
そう、そこを左に曲がって旧国道26号線の信号。
左に高灯籠がある信号を左に折れたすぐそこだ。
車を降りて眺めた建物。
ブルー色を基調に描いた店舗紹介。
「背脂鬼盛極濃! 煮干しラーメン 麺屋大羽(おおば)」に、「伊吹いりこ✕背脂ラーメン 麺屋大羽」。
たぶんにラーメン屋が業態転換したラーメン屋であろう。
ワンタン麵を提供する「丸醤屋」を諦めて「いりこ入り煮干し背脂ラーメンを提供する「麺屋大羽」住之江店に、令和2年10月26日に店舗開業したようだ。(※その後、早くも令和3年11月24日にスピード的閉店)
入店するなり、店舗のメインテーマの顔ぶれに出会う。
いぶし銀の魚顔は、伊吹産の煮干し。
伊吹産地は四国の香川県。
プロジェクト”伊吹島”に在する15網元が、出港した沖合に漁獲した”伊吹いりこ(カタクチイワシ)”。
戻った伊吹島・伊吹漁業協同組合が加工した煮干しの”伊吹いりこ(※地域団体商標登録)“。
「大羽」、「中羽」、「小羽」に「カエリ」が銘柄のサイズ分け。
伊吹島に煮干し生産がはじまった創業は、江戸時代後期の文久二年(1862)とある。
案内された席は2人席。
遮蔽板のような間仕切りはない。
隣席は、目の前、目の横。
店員さんも伺い難い狭い間隔。
コロナ対策に課題を残す麺屋大羽は、㈱トリドールの経営。
そう、あの日本全国に拡大したうどんチェーン店の丸亀製麺も経営している㈱トリドールである。
さて、麺屋大羽のメニューは・・。
900円の濃厚伊吹いりこつけ麺や、890円のにぼたん煮干し担々麵に880円の味玉背脂煮干し醤油ラーメンが並ぶ。
他にもまた食べたくなる950円の辛み煮干し油そばに850円の煮干し油そばも。
見るからにコテコテのラーメンにどれを選んでいいのやら。
店員さんの奨めもあって決めた背脂醤油煮干しラーメン。
なんと、背脂の量が好みに応じて、少なめ、普通、多めに鬼盛りが選択肢にある。
背脂が大好きな私にとっては、これしかないと注文した半熟とろーりの特製味玉を盛った鬼盛り背脂醤油煮干しラーメン。
かーさんは、背脂ゼロの味玉入り醤油煮干しラーメンだ。
注文してから5分後。
配膳された背脂ゼロの味玉入り醤油煮干しラーメンを見て、まぁなんとシンプルな醤油ラーメン。
味玉は丸々1玉。
見本写真では二つ割り。
見栄えが良いとろーり感をだした映像であるが、生身は丸ごと。
箸で割ってはじめてわかるとろーり感。
長尺、極太メンマが2本にとろとろチャーシュー肉。
九条ねぎもたっぷりな上に、煮干しの粉も。
味は、かーさんのお好みだった。
なにもかもすべてが旨いという背脂ゼロの味玉入り醤油煮干しラーメン。
煮干し感がすっごく利いているラーメン。
本腰をいれたラーメンつくりであるが、どことなく依然のワンタン麵味を思い起こす。
私が注文した鬼盛り背脂醤油煮干しラーメンには、度肝を抜く。
チャッチャっとラーメン鉢に振りかけた鬼盛り背脂。
鉢の縁にもかかっているから、手を触れるところが見つからない。
鉢側面に左手を寄せていただくラーメンは、凄味。
見た目はどろどろの背脂であるが、どっちかといえばあっさりいただける。
たっぷりの背脂スープがまた美味い。
麺はコシの強い中太麵。
歯ごたえあるちぢれ麵に鬼盛り背脂が絡みつく。
背脂がこんだけあると、醤油っぽさも柔らかい。
それがいいのだ。
麺を半分くらい食べたところで味替え。
テーブルに置いてあった酢たまねぎをどさっと盛って、いただく。
これまた美味しい煮干しラーメン。
酢たまねぎのシャキシャキ食感がすごいし、口の中がさっぱり爽やかになる。
次いで入れたいりこラー油。
いりこのラー油ってどんな味。
ラー油はラー油だが、いりこの味がするラー油。
仕掛けた発想が凄いと思うあり得ない組み合わせも味替えの一つ。
とろっとろのチャーシューは、2~3枚ある。
とろけさも味の一つ。
特殊ではないが、え―肉や。
やっと出てきた味玉。
がぶっと口で割った味玉。
スープとともに口に入れたら旨いこと。
麺も残り少なくなって、まだ食べたくなる背脂醤油煮干しラーメン。
追加の麺は、「あえ玉」とある。
200円の「あえ玉」は、「味付き替え玉麺」。
煮干し醤油用もあれば、カレー用、担々麵用の3種が用意されている。
注文した「あえ玉」に、推奨する食べ方がある。
まずは、底から混ぜてそのままずるずる。
次に、いりこ酢をかけてうま味マシマシ。
最後に、残しておいたラーメンスープにぶっこんで食べる。
なーるほどであるが、実際はようわからなんだからちゃっちゃと動きまわるベテラン店員さんに聞いた。
「あえ玉」は、一般的な替え玉でなく、3通りの食べ方が愉しめる和え玉であった。
特に、感動を覚えたのはいりこ酢。
伊吹いりこが、浮いているいりこ酢。
初めて食にするいりこ酢は、すっきり味。
しかし、それにしても、これで玉二つも食べたことになる。
お腹がパンパン状態。
あえ玉だけでも十分な量。
これ一品だけの注文は・・・できない。
主たるラーメンを注文でないと、追加のあえ玉は受けつけない、というから、それは悲しい。
支払いは、丸亀製麺同様に、クレジットカード支払いもできるし、クイックペイも。
これがありがたい。
中太麵はともかく、味はとても気にいったかーさん。
奈良にもあったらいいね、という。
近くに店があれば、また食べたくなる絶品の味。
魅力たっぷりの麺屋の伊吹(島)いりこ煮干し。
干しいりこは口にせなんだが、味がすごい。
今まで味わったことがない、凄味。
それほどに美味しかったですよ、と声をかけて店を出る。
忙しく動き回る煮干しセールスの口も、上手な女性店員にも伝えた。
にっこり笑顔になった店員さんに、実は奈良から来たんです、と。
大阪は、滅多に来れないけど、奈良なら・・。
奈良に麺屋さんがあったら嬉しいですね、と伝えたら、奈良にはお店がなくて申しわけない、と詫びられた。
車に乗って”麺屋”をキーに探したかーさん。
なんとイオンモール高原にあるという。
そりゃ、えー話だ。
コロナ禍の今、大羽の課題は、仕切り板である。
4月5日に発出した大阪・市内の「まん延防止対策措置」である。
カウンター席にも仕切りがないのは対策措置としては致命的欠落。
味は良し。こんなに美味い大羽のイリコだしラーメンは評判も上々。
強く推薦、推したいが、まん延防止対策措置が欠落している状況なら、私たち家族は、間違っても入店しない。
(R3. 2. 3 SB805SH撮影)
動けないおふくろの代理に申請する確定申告。
これまでなら、区役所で申請する手続きであるが、この年は、コロナウイルス対策に、住吉税務署が会場となった。
申請を終えてからの昼めしの食事処はどこにする。
言わずと知れたラーメン屋さん。
たしか丸亀製麺が経営するラーメンチェーン店専門のワンタン麵を提供する店舗「丸醤屋」。
それなら食べたいというかーさんを乗せて車を動かした。
住吉税務署、住吉大社から、それほど遠くない地にある「丸醤屋」。
あれぇ、たしかここに建っていたはずが・・・ない。
広い駐車場に建物の配置がまるで一緒。
見たことない店舗になっていた。
通り過ぎてから、はっとして戻った。
戻るにはぐるっと、一旦、西に出て阪神高速道路下に沿って南下したら、知った景観に出会う。
そう、そこを左に曲がって旧国道26号線の信号。
左に高灯籠がある信号を左に折れたすぐそこだ。
車を降りて眺めた建物。
ブルー色を基調に描いた店舗紹介。
「背脂鬼盛極濃! 煮干しラーメン 麺屋大羽(おおば)」に、「伊吹いりこ✕背脂ラーメン 麺屋大羽」。
たぶんにラーメン屋が業態転換したラーメン屋であろう。
ワンタン麵を提供する「丸醤屋」を諦めて「いりこ入り煮干し背脂ラーメンを提供する「麺屋大羽」住之江店に、令和2年10月26日に店舗開業したようだ。(※その後、早くも令和3年11月24日にスピード的閉店)
入店するなり、店舗のメインテーマの顔ぶれに出会う。
いぶし銀の魚顔は、伊吹産の煮干し。
伊吹産地は四国の香川県。
プロジェクト”伊吹島”に在する15網元が、出港した沖合に漁獲した”伊吹いりこ(カタクチイワシ)”。
戻った伊吹島・伊吹漁業協同組合が加工した煮干しの”伊吹いりこ(※地域団体商標登録)“。
「大羽」、「中羽」、「小羽」に「カエリ」が銘柄のサイズ分け。
伊吹島に煮干し生産がはじまった創業は、江戸時代後期の文久二年(1862)とある。
案内された席は2人席。
遮蔽板のような間仕切りはない。
隣席は、目の前、目の横。
店員さんも伺い難い狭い間隔。
コロナ対策に課題を残す麺屋大羽は、㈱トリドールの経営。
そう、あの日本全国に拡大したうどんチェーン店の丸亀製麺も経営している㈱トリドールである。
さて、麺屋大羽のメニューは・・。
900円の濃厚伊吹いりこつけ麺や、890円のにぼたん煮干し担々麵に880円の味玉背脂煮干し醤油ラーメンが並ぶ。
他にもまた食べたくなる950円の辛み煮干し油そばに850円の煮干し油そばも。
見るからにコテコテのラーメンにどれを選んでいいのやら。
店員さんの奨めもあって決めた背脂醤油煮干しラーメン。
なんと、背脂の量が好みに応じて、少なめ、普通、多めに鬼盛りが選択肢にある。
背脂が大好きな私にとっては、これしかないと注文した半熟とろーりの特製味玉を盛った鬼盛り背脂醤油煮干しラーメン。
かーさんは、背脂ゼロの味玉入り醤油煮干しラーメンだ。
注文してから5分後。
配膳された背脂ゼロの味玉入り醤油煮干しラーメンを見て、まぁなんとシンプルな醤油ラーメン。
味玉は丸々1玉。
見本写真では二つ割り。
見栄えが良いとろーり感をだした映像であるが、生身は丸ごと。
箸で割ってはじめてわかるとろーり感。
長尺、極太メンマが2本にとろとろチャーシュー肉。
九条ねぎもたっぷりな上に、煮干しの粉も。
味は、かーさんのお好みだった。
なにもかもすべてが旨いという背脂ゼロの味玉入り醤油煮干しラーメン。
煮干し感がすっごく利いているラーメン。
本腰をいれたラーメンつくりであるが、どことなく依然のワンタン麵味を思い起こす。
私が注文した鬼盛り背脂醤油煮干しラーメンには、度肝を抜く。
チャッチャっとラーメン鉢に振りかけた鬼盛り背脂。
鉢の縁にもかかっているから、手を触れるところが見つからない。
鉢側面に左手を寄せていただくラーメンは、凄味。
見た目はどろどろの背脂であるが、どっちかといえばあっさりいただける。
たっぷりの背脂スープがまた美味い。
麺はコシの強い中太麵。
歯ごたえあるちぢれ麵に鬼盛り背脂が絡みつく。
背脂がこんだけあると、醤油っぽさも柔らかい。
それがいいのだ。
麺を半分くらい食べたところで味替え。
テーブルに置いてあった酢たまねぎをどさっと盛って、いただく。
これまた美味しい煮干しラーメン。
酢たまねぎのシャキシャキ食感がすごいし、口の中がさっぱり爽やかになる。
次いで入れたいりこラー油。
いりこのラー油ってどんな味。
ラー油はラー油だが、いりこの味がするラー油。
仕掛けた発想が凄いと思うあり得ない組み合わせも味替えの一つ。
とろっとろのチャーシューは、2~3枚ある。
とろけさも味の一つ。
特殊ではないが、え―肉や。
やっと出てきた味玉。
がぶっと口で割った味玉。
スープとともに口に入れたら旨いこと。
麺も残り少なくなって、まだ食べたくなる背脂醤油煮干しラーメン。
追加の麺は、「あえ玉」とある。
200円の「あえ玉」は、「味付き替え玉麺」。
煮干し醤油用もあれば、カレー用、担々麵用の3種が用意されている。
注文した「あえ玉」に、推奨する食べ方がある。
まずは、底から混ぜてそのままずるずる。
次に、いりこ酢をかけてうま味マシマシ。
最後に、残しておいたラーメンスープにぶっこんで食べる。
なーるほどであるが、実際はようわからなんだからちゃっちゃと動きまわるベテラン店員さんに聞いた。
「あえ玉」は、一般的な替え玉でなく、3通りの食べ方が愉しめる和え玉であった。
特に、感動を覚えたのはいりこ酢。
伊吹いりこが、浮いているいりこ酢。
初めて食にするいりこ酢は、すっきり味。
しかし、それにしても、これで玉二つも食べたことになる。
お腹がパンパン状態。
あえ玉だけでも十分な量。
これ一品だけの注文は・・・できない。
主たるラーメンを注文でないと、追加のあえ玉は受けつけない、というから、それは悲しい。
支払いは、丸亀製麺同様に、クレジットカード支払いもできるし、クイックペイも。
これがありがたい。
中太麵はともかく、味はとても気にいったかーさん。
奈良にもあったらいいね、という。
近くに店があれば、また食べたくなる絶品の味。
魅力たっぷりの麺屋の伊吹(島)いりこ煮干し。
干しいりこは口にせなんだが、味がすごい。
今まで味わったことがない、凄味。
それほどに美味しかったですよ、と声をかけて店を出る。
忙しく動き回る煮干しセールスの口も、上手な女性店員にも伝えた。
にっこり笑顔になった店員さんに、実は奈良から来たんです、と。
大阪は、滅多に来れないけど、奈良なら・・。
奈良に麺屋さんがあったら嬉しいですね、と伝えたら、奈良にはお店がなくて申しわけない、と詫びられた。
車に乗って”麺屋”をキーに探したかーさん。
なんとイオンモール高原にあるという。
そりゃ、えー話だ。
コロナ禍の今、大羽の課題は、仕切り板である。
4月5日に発出した大阪・市内の「まん延防止対策措置」である。
カウンター席にも仕切りがないのは対策措置としては致命的欠落。
味は良し。こんなに美味い大羽のイリコだしラーメンは評判も上々。
強く推薦、推したいが、まん延防止対策措置が欠落している状況なら、私たち家族は、間違っても入店しない。
(R3. 2. 3 SB805SH撮影)