マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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室生染田・野鍛冶師の発注受け農具

2017年07月16日 07時01分24秒 | 民俗あれこれ(職人編)
野鍛冶作業の行程の実際を見せてくださったあとは注文順に並べた発注者農具の解説である。

この画像にはないが鉄製のタケノコ掘り道具もあった。

9月17日に訪れたときはそれもあった。

2カ月も経てばできあがり。

その代わりではないが、注文農具も入れ替わり。

DIYの店で売られているような製品もあれば昔からずっと使用してきた農家さんの農具もある。

鉄の部分は再生されて綺麗にみえるが、柄の部分は長年に亘って使ってきた風合いがある。

話しは戻るが鉄製のタケノコ掘りの道具は「テコ」である。

翌年に水口まつり取材に訪れる天理市の中之庄町の3人の農家さんの農具があった。

また同市別所町にも10数軒のタケノコ掘り農家があるらしい。

タケノコ掘りの時期は集中するから注文も集中するようだ。

タケノコ掘りの農具はすべてが鉄製のものもあれば、土に食いこめるテコ部分だけが鉄製の農具もある。

その場合の柄には差し込み口がある。

長さでいえばだいたいが20cm。

柄の長さは120cmになるそうだ。

ところで野鍛冶師は奥さんともどもテレビ出演したことがある。

平成28年10月1日に放映された番組はNHK放送の「ええトコ―体よろこぶ健やか旅-奈良県宇陀市―」だった。

そのおかげで農具の注文がすごく増えたという。

もう一品は草引き道具。



大手の花しょうぶ園で大量の注文があった。

前回訪れた際に一本をくださった草引き道具はとても使い易い。

翌年の春の雑草刈りに活躍してくれた。

また、隣に建てた蔵は農具の収蔵庫。



数は少ないが民具の私設博物館のようである。

(H28.11.11 EOS40D撮影)


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