マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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南六条の竿架け

2015年05月02日 08時30分41秒 | 民俗あれこれ(干す編)
前日は稲刈りをしていた天理市南六条南方の農家。

翌日は竿架けをすると話していたので二日続きで訪問した。



竿架けは地域や農家によって稲架けとかハザ架けと呼ぶこともある。

稲刈りは夫婦二人の作業であったが、刈りとった稲を竿に干すには家族が手伝っていた。



一週間も干しておくと話していた婦人の話しによれば、苗床を作らず、田んぼに直接、籾種を直播(じかまき)をすると云う。

刈りとった根株はそのままにしておいて、並んでいる根株と根株の間に籾種を蒔く。

根株は一直線になっているから蒔きやすい。

根株はそのままにしておく。

そして、田んぼに水を張る

そうしておけば、残った根株は腐って、やがて消える。

こうすれば年老いても育苗負担がラクになると話していた。

省力・低コストの直播はたしかに合理的で、農水省も勧めている。

ただ、全農レポートによれば苗立ち不良とか、株元が浅く倒れやすいとかもあるようだ。

が、当家では家族が食べる分だけの小規模・作付であることからそのようなことはなかったようだ。

竿架けしていた農家の水口マツリを拝見したことがある。

M家の苗代・水口祭を拝見したのは平成20年5月4日だった。

オンダ祭でたばったお札をヤナギの木に挟んでイロバナを添えていた場の傍らに炒ったモミ種を置いていたことを覚えている。

当時は苗床で育苗をしていた。

それから数年後、直播に転換されたのだ。

(H26. 9.28 EOS40D撮影)


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