マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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箸中・下垣内の愛宕さん

2018年11月09日 10時02分31秒 | 桜井市へ
午後4時、大きな箱に包んだ御供はあるが、人は居ない。

この場は桜井市箸中の下垣内。

すれ違ったやや高齢の婦人かも・・・お供えをとりあえず置いて家に戻っていったのではと思ったが。

その御供は熨斗紙で包んでいた。

納めた団体は箸中下垣内第一班とある。

饅頭屋さんの奥さんの話しによれば垣内は五つに分かれているし、当番の人しかお参りせんだろうという。

その当番はいつ戻ってくるやもしれないが、その場でずっと待つわけにはいかない。

これまでの行事取材で、体験した不審者扱い。

誰一人いない祭事場で待っていたら不審者扱いになった。

体験例は2例もある。

こうした体験事例は、これ以上増やしたくない。

動きがあったのはダイヤ通りに運行される列車にお日さんの進展ぐらいなものだ。

樹木の陰が徐々に東へ伸びていた。

昨年の平成28年8月24日に拝見した愛宕さん。

この日と同じように提灯を立てていたが、夕立を気にしてかビニール袋で保護していたことを覚えている。

ただ、時間帯が正午過ぎだったから、どなたもおられない。

夕方に集まってくるまでは待てないので場を離れて他所に向かっていた。

陰すらなかった愛宕さん。

それから半時間後の午後4時半ともなれば半陰状態で提灯は陰に入った。

それから20分後の午後4時50分。

もしかとして午後6時であるなら、他所の実施状況でも調べたい。

時間が無駄に過ぎるのももったいないと思って隣家の旧家を訪ねる。

ここであれば下垣内。

事情をしっていると判断して呼び鈴を押した。

屋内から婦人が出てこられた。

奥さんの話しによれば下垣内は5区あるそうだ。

当番の区は毎年交替している。

順番にあたるその年の当番の人がお参りをする。

一人か二人かどうかはそのときの当番の区によって違うようだという。

ちなみに今年の7月16日に訪れた大神宮には提灯もなく、なにもなかったと伝えたら「している」と答えた。

もう一つの質問は地蔵盆である。

それなら7月24日にしていると話してくれた。

夕方の5時か6時かわからないが、待っておればどなたかが来られるはずですから、と云われてしばし待っていたら婦人たちが集まって来た。

この日は夕方の5時に集まろうということにしていた。

お供えを運んでいたのは、私が丁度に来たときだったすれ違いである。

朝は7時ころからが暑さ厳しくなる。

この日は愛宕さんの祭りだから綺麗にしておこうと朝5時に草刈りをしていたという当番のYさんは昭和12年生まれ。

この年の当番組は1班。

普段は家近くに住んでいるのに会うことが少なくなったという。



話しする機会がないから、こういう祭りのときはおしゃべりに夢中になる。

いつも家を見守ってくれている三輪山。

台風で屋根が飛んだこともあったが、無事だった。

近くを車で通ったときも見てくれていると思っている三輪山の存在がありがたいという。

暑さしのぎの日陰の時間帯。

日が傾いて徐々に日陰が伸びていた午後5時が丁度いい。

愛宕さんの前で談笑していた婦人たち。

そろそろコーヒーでもいただきましょうと、と云ってカップに注いだ冷たいコーヒーを配る。



お神酒でもなくコーヒーを味わう直会である。

ここ下垣内には愛宕さんもあれば大神宮さんの灯籠に地蔵さんもある。

大神宮さんの日は一日遅れの7月17日が下垣内の縁日。

また、地蔵さんは7月24日

子どもたちも参ってくれると話していた三つの行事はいずれも夕方の5時。

いつかは地蔵さんの祭りも伺ってみたいと思った。

(H29. 8.24 EOS40D撮影)


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