マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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新種のカボチャの表情

2013年10月13日 07時06分18秒 | 大和郡山市へ
遅くなった昼食を食べていたときに着信した携帯電話。

いつもお世話になっている小林町の住民だ。

栽培していたカボチャとナスビの形が面白いから見においでというお誘いである。

先週の火曜日にも電話が鳴った。

田植えも終わってほっとした。

ようやく出かけることができたから民俗博物館でご一緒しないかというコールだ。

その日は地域研究会が発行する地域誌の『俚志(さとびごころ)』の寄稿文の打ち合わせだった。

編集者から依頼を受けていた行事の寄稿文である。

一つは蛇穴の蛇ひき祭。

もう一つは下平田のイノコである。

原稿は予備稿も用意しておいた。

先の2編のどちらかが欠稿した場合を考えて旧広島町の地蔵盆も書いていた。

地域を繋げる伝統行事を紹介してほしいというお願いに応えて原稿を書いた。

概ねは感食がいいと云う編集者だが、行間では読み取れない箇所がところどころあるという。

行ったこともなく、見たこともなければ判り難い伝統行事.。

2編とも長編になった行事のキーワードは、伝統行事を支える地域の子供とした。

長時間に亘った打合せ。

小林町の住民は終わったら「勘太郎」に来てほしいと云われていたがとてもじゃないが間に合わない。

この日も出稿しなくてはならない原稿もあった。

前日に書き終えたばかりだが、精査しなくてはいけない部分もある。

若干の心の余裕があったこの日は喜んで出かけた小林町。

いつもの作業場で待っていた。

待っていたのは住民だけでなくカボチャとナスビである。

たしかに面白い形をしている。

おかっぱ頭のように見えるカボチャは食材ではなく観賞用。

公民館で貰った種を植えたら「こんなんができたんや」と笑顔で話す。

もう一つはツノを出したナスビである。

これは男だと話す住民。

なるほどそういう見方もあるんだとおもった。

それには手をつけずに、「何に見える」と問われたカボチャを手にする。

どうみても顔に見えるカボチャである。

じっくり見ているうちに、飛鳥の亀石を思い出した。

大きな岩は甲羅を背にした亀の顔。

それとそっくりだと思った。



ペンで書いてと頼まれて書いた顔は亀にはならんかった。

描いたのは眼だけである。

眉毛や鼻、口は書かないのかと尋ねられるが、それは書かない。

眼だけで表情を醸し出す。そう思って描いたのである。

(H25. 6.24 SB932SH撮影)


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