マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

丹後庄町八雲神社ヨミヤの御湯

2012年12月31日 06時55分39秒 | 大和郡山市へ
昔から八雲神社のヨミヤは10月21日と決まっている大和郡山市丹後庄(たごんしょ)町。

祭りの日を替えることなく21日、22日が秋祭り。

かつての八雲神社は東の方角にあったという。

現在のモリモト家具の付近だったそうだ。

そこは小字のミヤノシタ(宮ノ下)。

筒井順慶が造ったとされる堤ができて丹後庄は水ツキになった。

そのような事態に陥ったことから現在地に遷されたという。

ヨミヤの日には里巫女の御湯が行われる。

神職を勤めるのが巫女さんである。

7月14日の祇園祭にも祭典されている御湯の儀。

釜湯はプロパンガスの火で沸かす。

十人衆の呼び名をもつ宮守たちは拝殿に座って儀式を見守る。

かつては30戸が宮座だった。

座を2組に分けて年番當屋1戸を選出していた。

明治30年に年長者の10人を十人衆と呼ぶようになった。

お酒、シトギ、塩を湯釜に投入して清める。

四方を廻って作法する神楽の舞い。



それから2本の笹で浸けた湯を飛ばす。

何度も何度も飛ばす作法である。

前半の作法を一旦終えて挿し湯をする。

再び沸かした御湯の釜。

前半同様にお酒、シトギ、塩を入れて清める。

2度もするのは理由があるのだろうが聞きそびれた。

2回目の湯飛ばしも同じように前方である。

御湯された笹を手にして拝殿に登った里巫女。



十人衆に熱い湯を頭上へ翳し身体堅固を祈る。

祓い清めてもらった十人衆は御供をさげて直会。

カマボコ、カキ、リンゴを食しながらお神酒をいただく歓談の場である。

(H24.10.21 EOS40D撮影)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。