境内で大松明を作っている最中に始めた二座の勧請縄かけ。
二座は古川座と歩射(びしゃ)座。
歩射(びしゃ)座の勧請縄は前週に涌出宮付近にある小屋内で作っていたようだ。
できあがった勧請縄は涌出宮の倉庫に保管していた。
古川座の勧請縄は、座中の一老家もしくは十老家(※一年ごとに交替するが繰り上がるので同じ家にならない)の作業小屋で作られるらしい。
二座の勧請縄かけをする時間は特に決まっていないようだ。
おもむろに始まった勧請縄かけ。
長く太い勧請縄は歩射座の勧請縄。
数人が担いで運んだ場所は神社の境内地。
意外と気がつかない2本の樹木に架ける。
その場所は戦後に建之された2代目の神馬(しんめ)像がある処。
境内から見れば神馬像の後方に架ける。
大蛇になぞらえている、という歩射座の勧請縄は12房の垂れがある。
間隔が狭い形状だけに房を確認するのも難しい。
勧請縄の材料はヤブニッキ。
神社境内に自生するヤブニッキを伐採して作る。
勧請縄は餅藁縄を依って作り、ところどころにシデを付けていた。
中央辺りによじって作った瘤のような形は男根、と云われたが、どこにあるのか見つけにくい。
房の形態もわかりにくいが、2本の藁依りを垂らしたところにヤブニッキの枝。
うち一本は葉付きのヤブニッキ。
水平に取りつけているように見える。
また、房下も葉付きのヤブニッキ。
翌年に下げる勧請縄を燃やしたときはいい匂いがするという。
良い香りはヤブニッキが焼ける匂い。
機会があれば嗅いでみたいものである。
架け終わったら、予め作っておいた弓矢を勧請縄に括りつける。
曲げた弓も、真っすぐな矢もヤブニッキ。
矢羽根は紙片であろう。
矢の数は12本。
閏年の場合も12本のようだ。
矢は紐で弓に括りつけて外れないようにしていたが、スポっと抜ける矢もあって、目で本数は確認していた。
なお、弓矢は勧請縄の頭と尾、それぞれに括りつけていた。
古川座が与力座に預けた勧請縄がある。
この日の朝に勧請縄作りをしていた古川座。
一老家若しくは十老家(※毎年交互に替わる)で作業をして作り上げた勧請縄は、涌出宮に伺って与力座の一老に手渡す。
受け取った一老は、預かって本殿の裾に置いて一時保管していた。
時間帯は昼前。
大松明つくりを終えて、しばらくしてからだ。
与力座の数人が動いた。
一人の座中が担いだ古川座の勧請縄。
歩射座の大蛇よりは小さめの勧請縄。
大蛇に対して小蛇の名があるのか、聞きそびれた。
古川座の勧請縄は樹木に架けるのではなく、歩射座の勧請縄に被せる、いやそうでもなく巻き付けるような具合で架けていた。
古川座の勧請縄は、房などすべての材は樒を用いる。
また、弓矢は竹製。
座によって材は違っていた。
ちなみに、本日に架けた二座の勧請縄は、翌日に行われるすべての居籠祭を終え、片付けなどをする際に外して勧請縄を移される。
移し先は四脚門の本柱を渡す冠木の上。
参拝するすべての人が頭を下げて勧請縄を潜ることになる。
勧請縄は、一年間に亘って参拝者を清めることになるのだろう。
(H30. 2.17 EOS40D撮影)
二座は古川座と歩射(びしゃ)座。
歩射(びしゃ)座の勧請縄は前週に涌出宮付近にある小屋内で作っていたようだ。
できあがった勧請縄は涌出宮の倉庫に保管していた。
古川座の勧請縄は、座中の一老家もしくは十老家(※一年ごとに交替するが繰り上がるので同じ家にならない)の作業小屋で作られるらしい。
二座の勧請縄かけをする時間は特に決まっていないようだ。
おもむろに始まった勧請縄かけ。
長く太い勧請縄は歩射座の勧請縄。
数人が担いで運んだ場所は神社の境内地。
意外と気がつかない2本の樹木に架ける。
その場所は戦後に建之された2代目の神馬(しんめ)像がある処。
境内から見れば神馬像の後方に架ける。
大蛇になぞらえている、という歩射座の勧請縄は12房の垂れがある。
間隔が狭い形状だけに房を確認するのも難しい。
勧請縄の材料はヤブニッキ。
神社境内に自生するヤブニッキを伐採して作る。
勧請縄は餅藁縄を依って作り、ところどころにシデを付けていた。
中央辺りによじって作った瘤のような形は男根、と云われたが、どこにあるのか見つけにくい。
房の形態もわかりにくいが、2本の藁依りを垂らしたところにヤブニッキの枝。
うち一本は葉付きのヤブニッキ。
水平に取りつけているように見える。
また、房下も葉付きのヤブニッキ。
翌年に下げる勧請縄を燃やしたときはいい匂いがするという。
良い香りはヤブニッキが焼ける匂い。
機会があれば嗅いでみたいものである。
架け終わったら、予め作っておいた弓矢を勧請縄に括りつける。
曲げた弓も、真っすぐな矢もヤブニッキ。
矢羽根は紙片であろう。
矢の数は12本。
閏年の場合も12本のようだ。
矢は紐で弓に括りつけて外れないようにしていたが、スポっと抜ける矢もあって、目で本数は確認していた。
なお、弓矢は勧請縄の頭と尾、それぞれに括りつけていた。
古川座が与力座に預けた勧請縄がある。
この日の朝に勧請縄作りをしていた古川座。
一老家若しくは十老家(※毎年交互に替わる)で作業をして作り上げた勧請縄は、涌出宮に伺って与力座の一老に手渡す。
受け取った一老は、預かって本殿の裾に置いて一時保管していた。
時間帯は昼前。
大松明つくりを終えて、しばらくしてからだ。
与力座の数人が動いた。
一人の座中が担いだ古川座の勧請縄。
歩射座の大蛇よりは小さめの勧請縄。
大蛇に対して小蛇の名があるのか、聞きそびれた。
古川座の勧請縄は樹木に架けるのではなく、歩射座の勧請縄に被せる、いやそうでもなく巻き付けるような具合で架けていた。
古川座の勧請縄は、房などすべての材は樒を用いる。
また、弓矢は竹製。
座によって材は違っていた。
ちなみに、本日に架けた二座の勧請縄は、翌日に行われるすべての居籠祭を終え、片付けなどをする際に外して勧請縄を移される。
移し先は四脚門の本柱を渡す冠木の上。
参拝するすべての人が頭を下げて勧請縄を潜ることになる。
勧請縄は、一年間に亘って参拝者を清めることになるのだろう。
(H30. 2.17 EOS40D撮影)