マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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石川町涅槃の観音講

2015年12月29日 09時38分52秒 | 大和郡山市へ
大和郡山市の石川町。十数人の婦人たちが営む観音講がある。

3月の彼岸、8月の十日盆や9月・12月の彼岸も参る観音堂。

昭和63年10月2日に改築竣工した。

営みの日はお堂を綺麗に清掃される。

障子のさんも、回廊も濡れ雑巾で埃をぬぐう。

この日は涅槃さん。



大きな掛軸を掲げているのは当番さんの役目。

婦人の出里は天理市藤井のH家。

親父さんは行事取材にお会いしている。

まさかの出合い。

行事取材に行けばこういう縁繋がりは度々遭遇する。

観音堂内に座った講中。



当番の人が導師をつとめて般若心経を三巻唱える。



それを終えて涅槃さんに向かって念仏を十遍唱える。

営みを終えたらお堂を退席する。

電燈を消したら涅槃図が眩しく浮かび上がった。

解放していた窓は外の灯り。



まるでバックライトに照らされたようだった。

涅槃さんが終われば婦人たち楽しみのヨバレ。

手作りのいなり寿司やちらし寿司で歓談。



その時間が婦人たちの寛ぎ。

話題はいつものように・・・である。

石川町には観音講以外に別の念仏講もあるらしい。

20戸もある念仏講は南の地区。

どうやら、北が観音講になるようだ。

南の念仏講には十一面観音菩薩の掛図があるという。

当番の人の名を書き記された文書もあるらしい。

これらは講箱に納めて持ち廻るようだ。

ちなみに観音講が所有する涅槃図は当番の人が預かって一年間も保管する。

かつて自宅で葬儀していた時代は葬儀、満中陰まで亡くなった家で掲げていたようだ。

(H27. 3.15 EOS40D撮影)


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