ストローバレイ家の介護奮闘記

90→→92歳の母を支える4姉妹の泣き笑い奮闘記・・とその後

買い物三昧と停電!

2011-10-21 17:33:58 | 日常
               
          植物園内・自然歴史館の柵で休憩中の?孔雀

10月19日は天気が余り良くないこともあり、遠出は止めてトゥールーズでお買い物を中心に、翌日帰る四女がやり残したことをやろうということになりました。

まずは、ヴィクトル・ユーゴ広場の大きなマルシェを覗き方々、癖のあるチーズmunsterを購入。市庁舎のミュゼに立ち寄った後、オクシタン広場の大型スーパーCasinoでムール貝やつまみ菓子などを購入。食べ物の荷物を持ったまま、デパート(ラファイエット)に立ち寄って、四女から夫へのプレゼントのお洒落な帽子と四女・私のセーターを夫々に購入。

更に帰り道にある「64」という洋品店でY子一家へのお土産(長袖シャツとポシェット)を買い、その先にあるクレープの屋台でハム・卵、バター・砂糖、アプリコットジャムのクレープを買って、とりあえず我が家へ。

我が家でクレープのランチを食べ、少々休憩した後は、カルメ広場にあるお菓子屋さんでマカロンを購入。次は、散歩方々植物園を通ってサンテ・ティエンヌ大聖堂へ。この日は天気が良くない上に、一部工事中で騒音がうるさくて、私の好きなこの教会の明るい穏やかさを四女に味わってもらえず、少し残念。

聖堂を出て、日曜日に四女が目をつけていたメッツ通りの可愛いチョコレート屋さんに行き、アーモンド菓子の詰め合わせを購入。お店の品の良いおばあさまが、中身の色とリボンの色に拘って、「ああでしょう、こうでしょう」「あ、リボンに赤が入っているから、赤の粒も足しておきましょう」などと言いながら、時間をかけてとてもお洒落で可愛いラッピングをしてくれました。こういうところがフランスの素敵なところです。

次にエスキロール広場の家庭用品屋さんに行って、赤いグラス他を購入。「あ~、女同士で買い物するって楽しいわね~」と二人共すっかり満ち足りた気分でしたが、もうひと頑張りとアセザ館も見学したら、さすがにドッと疲れがでて我が家で休憩となりました。

夜はムール貝やチーズやサラミを食べ、この地方の白ワイン、赤ワインを味わいつつ、四女と一緒に過ごした4日間を振り返って話は尽きず、夜は更けていきました。

***

明けて20日。四女が早朝に我が家を出て日本に帰る日です。朝5時半ごろ四女と夫の何やら笑いながら話す声がして目が覚めると、家中真っ暗。何と5時半に急にブレーカーが落ちて電気が消え、暗闇の中にっちもさっちも行かない状態になっていました。6時になるのを待って、不動産家のお兄さんに電話しても留守電、ジャックさんに電話しても留守電。それはそうですよね~、こんな早朝ですもの。でも困りました。

四女の携帯の明かりを頼りに、ブレーカーに辿り着き主電源を上げてもすぐに落ちてしまいます。外の街頭の明かりを頼りに四女は帰る支度をし、ガスでお湯を沸かし、前日に作って食べ切れなかった野菜スープを温めて、何とかお腹を満たし、7時過ぎに3人で我が家を出発。暗くて寒い中をジャン・ジョレス広場のバス停まで行って、震えながら20分ほどバスを待って、ようやく来たバスに四女は乗車。一路空港に向かいました。何もかも上手く進んだトゥールーズ滞在の最後に、とんだハプニグを経験させてしまいましたが、でもこれは我が家のできごと。空の旅はきっと順調・快適だったことでしょう。

ちなみに、四女を送って家に戻ると、8時過ぎにジャックさんから電話があり、ブレーカーの上げ方を教えてくれて、無事電気は繋がりました。その後直ぐにエージェントからも電話があり、「11時に行く」と言いつつ例によって2時過ぎに来て、「同じことが起きたら、ここを上げてここを回せば大丈夫。OK?」と言ってそそくさと帰って行きました。OKと言えばOKだけど、原因不明なのにそれで良いんですかね?やはりオール電化というのは考え物ですね。(三女)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミディ・ピレネーの美しい村(1)アルビ、コルド・シュル・シエル(10/17)

2011-10-21 01:55:22 | 日常
                
       「1944.8.22橋」から見たアルビの街          ロートレックの生家

10月17日~18日は、1泊2日のパックツアーで「ミディ・ピレネーの美しい村」巡りをしました。申し込み当初「申し込み日が迫っていて、英語を話すドライバーの手配がつかない」と言われ覚悟したのですが、結局パートナー会社にあたって英語を話すドライバー・ガイドさんを手配してもらえたので、一安心。

8時半にホテル・ボザール前で待ち合わせ。若いドライバー・ガイドさんの「おはようございます」の挨拶で、和気藹々のうちに旅はスタートとなりました。

9時半アルビ着。中心街に入る前にタルン川に掛かる橋のひとつ‘Pont du 22 Aout 1944’の上から、朝のアルビの街をパチリ!その後ロートレックの生家を経て街中心に入り、サント・セシル大聖堂へ。今回は、聖堂内奥の司教と僧侶専用の空間(有料)にも入り、僧侶たちが立っているのに疲れた時に寄りかかる仕組みのある椅子や、新約聖書・旧約聖書それぞれの聖者たちの像をじっくり眺めることができました。

次はお馴染み、トゥールーズ・ロートレック美術館に。ガイドさんがロートレックの生育が絵に与えた影響やポスター絵の時代背景などをかなり詳しく説明してくれて、興味が深まりました。今東京でも「ロートレック展をやっている」という情報が数日前に入ってきて、「見るべきものがないか?」と心配しましたが、そんなことはありませんでした。日本ではどんな作品が展示されているのでしょう?

美術館を出てガイドさんと別れてランチ。余り時間がないので、サロン・ド・テで夫が「クロック・ムシュー」私が(洒落で)「クロック・マダム」、四女がキッシュと、グラスワインのメニュー。1時にガイドさんと落ち合って、コルド・シュル・シエルに向かいました。


                
     向かいの丘から見たコルド・シュール・シエル  村の中心は頂上の四角い広場だった

コルド・シュル・シエルでは、まず向かい側の丘に上がって、そこからコルドの村全体を眺めるという企画になっており、今までと又一味違った感動を味わいました。その後村の頂上まで車で上がり、頂上の四角い小さな広場(前回私たちがランチを食べた)がこの村発祥の原点との説明と、広場近くの家の狩の様子を表した面白い外壁の説明を受けたあと、ガイドさんと別れて自由散策しつつ、麓に下りて行きました。(三女)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ミディ・ピレネーの美しい村」(2)コンク(10/17~18)

2011-10-21 01:54:46 | 日常
                
      バンカレルの丘から見たコンクの村        夕暮れのサント・フォア教会

10月17日3時前にコルド・シュル・シエルを出発して車は北上。5時にコンク全景を見渡すバンカレルの丘に到着。夕暮れの深い静寂の中、遠い昔のまま時間が止まったような景色が目の前に広がり、息を飲むような感動を覚えました。

しばし景色を眺めた後村に入り、まずは聖女サント・フォアの遺骨を納めた黄金の聖女像のある宝物殿へ。ここにはこの聖女像だけでなく、聖者の遺骨などが収められている黄金と宝石でできた煌びやかな収納箱(?)が展示されており、それが一層巡礼者の心を惹きつけているとのことでした。

宝物殿を見た後は、サンティアゴを目指す巡礼者が訪れるサント・フォア教会へ。入り口上のタンパン(装飾絵)は、サン・セルナン大聖堂の内部装飾と同じテーマ「最後の審判」が彫られています。ガイドさんは、その中の、死者の生前の行いを秤にかける悪魔の表情が気に入っている様でした。

サント・フォアをざっと眺めて、ホテル‘Auberge St.Jacques’にチェックイン。ツアー会社に予約を頼んだ時、エレベーター無しの5階の部屋しか空いていないと言われ、覚悟していましたが、何とレストランすぐ上の3階の部屋に変わっていました。ラッキー!

チェックインを終え、荷物を置いて、夕食まで街の散策。小さくて静かな町並みはなぜか懐かしさを感じさせます。のんびり歩くうちに閉店間際の土産物店のショウウィンドウに、可愛いロバの人形を発見。ガイドさんから「巡礼者は時折ロバを連れて歩いている」という話を聞いていたので、無理に開けてもらい記念に購入しました。のんびり散策している間にも、2組ほどの巡礼者が街に到着して宿泊する場所を探している様子。この時期ホテルは私たちが泊まる1軒しか空いていないという話を聞いていたので、「泊まれるのかしら」と心配になりました。

そうこうする内に夕食の時間になったので、ホテルに戻り、ホテル内のレストランへ。ここの名物料理はチーズとポテトを混ぜ合わせて焼いた「アリゴ」という食べ物と聞いていたので、それがついたメニュー(夫と四女はポーク薄切りソテー、私はソーセージ)を注文。マルシアックの赤ワインと共に楽しみました。(でもやはりすごいボリューム!ふ~。)

食事を終えて少し休憩した後、ガイドさんが言っていた「司教さんが行う短いお話」を聞くために再び教会へ。聖堂前に集まった観光客と巡礼者、合わせて20人位を前に司教さんが話してくれたのは、どうやら先ほどガイドさんがしてくれたタンパンの説明のようでした。

話が終わった後は、集まった人達全員が教会の中に入り、オルガン演奏の鑑賞。本来は巡礼者への労いの意味が強い演奏だと思われるのですが、観光客を拒絶しない包容力が心地よく心に沁みました。30分ほどの演奏が終ると、教会の鐘が終演を告げ、観光客も巡礼者も静かに退席。私たちはホテルに戻り、久し振りのバスタブで身体を温めてベッドに入ると、すぐに眠りに落ちました。

                
     サント・フォア修道院と朝霧が掛かるドルドゥ川     巡礼者のための道標

18日朝、7時半に朝食を食べチェックアウト。朝霧のかかる景色を見ながら8時半に集合場所のパーキングへ。「この街は静かでよく眠れるね」などと暢気にガイドさんと話しながらロカマドールに向かって車を走らすと、途中の道で「フィジャックへ22キロ」と書かれた巡礼者のための道標が立っていて、大きな荷物を背負った巡礼者さんがフィジャック目指して歩いていきました。どうかご無事で!(三女)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミディ・ピレネーの美しい村(3)ロカマドール、サン・シル・ラポピー、カオール(10/18)

2011-10-21 01:54:23 | 日常
                
          ロカマドール全景    サンクチュエールからノートルダム礼拝堂に繋がる巡礼者の階段

18日、10時過ぎロカマドール着。ここでも村全体を見渡すベスト・スポットに案内してくれて、まずはそこで写真撮影。その後ロカマドールの丘の上に上がり、そこから巡礼者の階段を下ります。この道は曲がり角毎にキリスト受難の一連のシーンが刻まれた像が祠に置かれ、本来巡礼者はキリストの受難を共有しながら下から上に登っていくのだそうです。私たちは上から下にというコースでしたが、良かったのでしょうか?(ガイドさんが、自分が皆さんを下まで送った後上がって行くから大丈夫!と言っていましたが。)

丘の中腹にあるノートルダム礼拝堂で、ロカマドールの名前の由来(岩の下に生前のままの姿で長い間眠っていた聖者の遺体が発見され、岩(ロック)を愛する(アマドール)聖者との名がつけられた)や、礼拝堂内の黒い聖母像、願いが適った船人や囚人の供物などの説明を聞きながら見学。

その後ガイドさんと別れて、土産物屋さんを眺めながら次の待ち合わせのパーキングまで散策。11時45分にサン・シル・ラポビー目指して出発となりました。

                
  城跡から見たサン・シル・ラポビーの村とロット川  葡萄棚の下でワインを飲みながらランチ

ロカマドールから車を走らせること1時間15分で、サン・シル・ラポビー着。まずは近くのレストランで、ラタトゥイユのような野菜の煮込みが乗ったパンとグラスワイン(夫と私はカオールの赤、四女はロゼ)の簡単な昼食。食後に私はくるみとフランボワーズのアイスクリーム、四女はクレープのデザートも食べて、またもやお腹いっぱい!その後勧められた村全体を見渡す丘の上に上がるのに、フーフー言ってしまいました。

                
      カオールのシンボル「ヴァラントレ橋」     サン・シル山から見たカオール全景

3時15分、サン・シル・ラポビー出発。最後の目的地カオールへ。ここはワインの生産地ですが、今回は見所2ヶ所(ヴァラントレ橋の往復と、村全体を見晴らすサン・シル山)に行って主として写真撮影のみ。それにしても、どの地でも最も良い時間帯に最も良く見晴らせる場所に連れて行ってくれる今回の企画とガイドさんの腕前には脱帽でした。

こうして、美しい村を十二分に堪能し、午後6時半に振り出しのボザール到着。素晴らしい秋晴れと、優秀で感じの良いガイドさんと、未知の文化との出会いで、これ以上望めないほど素敵な旅でしたが、少々感動疲れした二日間でもありました。(三女)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする