「民間の核とも軍隊の核とも直ちに決別しよう」の横断幕を持って歩く人々
土曜日の今日、夕方買い物に行こうと家をでると、メッツ通りから賑やかなブラスバンドの音が聞こえてきます。「何かフェスティバルでも?」と物見高く通りに出てみると、「脱原発」デモの真っ最中でした。プラカードを持つ人や横断幕を持つ人、パンを食べながら歩く人など、様々です。
私が写真を撮っていると、何か声を上げていたおばさんが自分のプラカードの端を指差すので、見ると「原発ハンタイ」と日本語が書かれていました。アルザス・ロレーヌ通りとの交差点付近では、主催者らしいおじさんが「FUKUSHIMAの不幸から学べ」みたいなことを演説しています。JAPONとかFUKUSHIMAとかTOKYOという名前がでてくるのを聞いて、なんだか胸がじ~んとしてしまいました。
フランスでは、私たちが日本人だと分かると必ず「お気の毒でした。今は状況は良くなりましたか?」と言ってくれます。けれど、原発大国のこの国では、脱原発の議論はほとんど起きていないように見えていました。だから、今日のデモを見てびっくり、感慨深いものがありました。(三女)