今年の2月にとっても親しくしていた人が、私たちにとっては突然に亡くなりました。子供の所属したサッカーチームで、マネージャーを一緒にやっていた奥さんたちが大変気が合って、旦那も含めた4組の8人が10年以上も付き合ってきました。
一緒に旅行をしたりもした8人でしたが、なんと一番若いカップルの奥さんが、病気で急逝してしまいました。
なんだかその人がいないことが不思議なような日々をすごしてきましたが、今日は揃ってお墓参りに行って来ました。その人数が7人。
大好きだったサッポロ黒ラベルをあけて供えて昔話をしていると、空にしたカンが濡れた墓石の上でゆっくりと動き出し、彼女が一緒に話しに参加しているように感じました。
8人いたはずの人間が7人になって、墓参りの後は広東料理を皆でいただきました。
2人のこどもを抱えた旦那が元気なのでホッとしました。
7人の食事は昔ながらの明るい雰囲気と、彼女の思い出が溶け合った、まるで8人が揃っているように感じます。
帰ってきてこのアルバムを聴いています。このパーソネルの中の一人が今いまいません。でも演奏では、凄く力強くプレーが聴けて、ある時間がたった今、いないという事より、その思い出が勝ってきたように感じます。
このアルバムをどうとあまり書く気は有りませんが、2曲目の長いフレーズのソロが力強く、3曲目もブレッカーのソロは強いし、メセニーが没頭するようなソロと、デジョネットのドラムスが熱く好きです。
4曲目のブレッカーの火のついたソロに強力リズム隊が応じるところ圧巻だと思います。
9曲目“聖地への旅”は巡礼の意味で、実体としての身体がなくなっても、その演奏の精神は普遍であり、その存在感を残されたものに感じさせる演奏に感じます。
同じように、1人の実体は、欠けてしまいましたがホンワカとした8人の感じが今日の日にありました。 再度の合掌。
PILGRIMAGE / MICHAEL BRECKER
Michael Brecker (ts,EWI)
Pat Metheny (g)
Herbie Hancock (pf) on 01.05.08.09.
Brad Mehldau (pf) on 02.03.04.06.07.
John Patitucci (b)
Jack DeJohnette (ds)
1 The Mean Time
2 Five Months from Midnight
3 Anagram
4 Tumbleweed
5 When Can I Kiss You Again?
6 Cardinal Rule
7 Half Moon Lane
8 Loose Threads
9 Pilgrimage