JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

深く下りて THE TIME / Mozdzer Danielsson Fresco

2007-06-23 15:10:46 | 聞いてますCDおすすめ
ベーシスト Lars DanielssonのアルバムはACTより出ている“Libera me”“Melage Bleu”とjazzを聴くというより物語を読む様うな感じを受けます。そのDanielssonのアルバムで最近聴いているアルバムがMozdzer Danielsson Frescoと3人の個性的な奏者の名を連ねたアルバムが2枚、Fresciが抜けたデュオが1枚有ります。これらのアルバムもどれも素晴らしい内容です。そのうち最初に出会ったのがこのアルバム。
1曲目の“ASTAⅠ”のメロディーが聴こええるとうるっとしてしまいます。
FRESCOのヴォイスにちょっと硬質なピアノ、やわらかいDANIELSSONのバースソロ、MOZDZERとのインタープレー、心が下に下に、下りていくように感じます。何処までも深く、行き着くところまで下りた闇の中で見える光、ジャケットの輝く木がイメージです。
2曲目も下り立った闇を歩き始めた様に静かです。人間はどれほどのことが解っているのでしょうか、自問しながら歩いているのです。ただ現実には問題があることを知らされる様な具体的なイメージの3曲目です。
4曲目は“TSUNAMI”意識は再び過去に戻っていくように、この曲はMAZDZERの曲ですが、DNIELSSONのフレーズも挟んでピアノの主張となります。
5曲目タイトル曲“THE TIME”DANIELSSONの一連の好アルバムには、時というものがいつも関わっているように感じます。時と記憶と瓦解、再び“ASTAⅡ”でアルコとヴォイスが溶け合って、優しくすべてが認められるように感じます。
7曲目は軽快なパーカションの効いた美しい曲。
8曲目はピアノのメロディがちょっとねじれるとベースソロがフォーク調、ピアノに戻ると又ちょっとねじれる面白き曲。
9曲目はコメダの曲は、緩急の美しい表現で水の流れのようです。
10曲目はちょっと乾いたアルコの音とチェロのピチカートがLibera Meよりも素朴な感じです。
12曲目再度“ASTAⅢ”で終わるのはこれをメッセージとして残し、別の次元に戻っていく様です。
このアルバムはLars Danielssonが目指す物語世界のように感じます。


 The Time / Mozdzer Danielsson Fresco

Leszek Mozdzer piano
Lars Danielsson bass
Zohar Fresco Percussion

1 Asta
2 Incognitor
3 Sortorello
4 Tsunami
5 The Time
6 Asta II
7 Easy Money
8 Smells Like Teen Spirit
9 Svantetic
10 Suffering
11 Trip To Bexbach
12 Asta III
13. Suffering ( Bonus Track)



コメント (4)
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