JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

漆黒の夜でなく FRED HERSCH / Night & the Music

2007-06-15 21:47:20 | 聞いてますCDおすすめ
持っているフレッド・ハーシュのアルバムで凄いと思っているのは“Let Yourself Go”というソロコンサートのアルバムです。

http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20061122

ソロピアノで曲を完全に表現するような、孤高感を感じるピアニストだと感じます。
確かにソロも素晴らしい(ソロ活動も多い)のですが、トリオでも聴きたいと思っていたところ、新しいアルバムに出会いました。
1曲目“SO IN LOVE”での、ベースとドラムスのサイド陣のテクとリズムを、まず認識します。ピアノのサイドで、彩をつける技術が素晴らしい。そしてピアノのメロディがまた格別です。ピアノだけに耳を傾けても、ソロを聴くほど完成しているし、リズムを選んで聴いても、そして併走する二つを聴く事でも満足できる質の高い演奏です。
2曲目はオリジナル、やわらかくありながら、キリッとしたタッチのピアノで硬質なフレーズを弾ける稀有なピアニストでないでしょうか。
3曲目もオリジナルでそこはかとなく落ち着いたメロディーが美しい。
4曲目ベースとピアノの短いインターバルの後“YOU AND THE NIGHT AND THE MUSIC”色々な演奏を聴いてきましたが、これは夜だからといって漆黒の闇でない気分。夜に外を歩いていても、意外といろんなところが見えることに驚くように、夜の広がりを感じる演奏です。
5曲目はMONKの“BOO BOO'S BIRTHFAY”という曲、知りませんでしたがいかにもMONKという曲、このピアニストMONKを弾くと本当に、曲のとらえて上手い、前出ソロアルバムでもBLUE MONKを演奏しています。
7曲目“HOW DEEP IS THE OCEAN”,テーマが静かに流れ始め、静かに深く海洋に下りていくようなメロディは絶品でないでしょうか。ため息のでるようなピアノの流れというのが有るのです。この演奏には驚きました。
この素晴らしい曲を受けるように8曲目の最初のピアノ、出だしも美しく、この2曲どなたかの睡眠導入アルバムに充分以上に匹敵できると思います。
9曲目もハーモニーとピアノのタッチ、ドラムスの美しさ、安定したベースの音と素晴らしい、このトリオしばらく続けて欲しい。

Night & the Music / FRED HERSCH

Fred Hersch piano
Drew Gress bass
Nasheet Waits drums

1 So in Love
2 Rhythm Spirit
3 Heartland
4 Galaxy Fragment/You and the Night and the Music
5 Boo Boo's Birthday
6 Change Partners
7 How Deep Is the Ocean
8 Gravity's Pull
9 Andrew John
10 Misterioso

コメント (3)
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