JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

リズム隊です。supercalifragilistic / Jan Pt. Wroblewski

2007-12-06 16:52:26 | 聞いてますCDいいと思う


昨年『Real Jazz』というアルバムを聴いて2005年の録音で、堂々と王道を行くようなJAZZに驚いたのですが、その同じメンバーで2007年録音の新しいアルバムが出ました。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20070116
今度は前作を知っているので驚くことはありません。70才を超えたWroblewskiさんが少し年とったかなと思ったりしますが、ちょっとねじれるフレージングやロリンズ見たいなブローなど健在です。
しかしこのアルバムを躊躇なく買う目的はリーダー以外の前作と同じリズム隊を聴く為です。
WojciechがピアノでJacekがベースのNiedziela兄弟、ドラムスもMarcin Jahrでこれほど強力なリズム隊なかなかありません。
Wroblewskiさんには失礼ですが、そっちだけを追っかけてしまいます。どのようにきいてしまったかというとこうなります。
1曲目モーダルなピアノハーモニーからテナーの深い音でのメロディはさすがです。落ち着いたピアノソロは実力がすぐに知れて、その後の弟君のベースソロとあいまってうなってしまうのです。これほどピッチが正確で、気持ち良いタイムで良い音を鳴らすベーシストは知りません。
今回のアルバムで前よりか凄いと思うのがドラムス、Marcin Jahrこの人の多彩な仕掛けも素晴らしい。Ari Hoenigににた感じです。
2曲目ヘンダーソンににたブラック感を感じさせた後、ピアノのソロとリズミックな驚くべきベースソロに続きます。このような力強よい4ビートとメロディアスを併せ持つソロ、生で聴いてみたい。
このアルバム、タイトルが『supercalifragilistic 』という普通だとチムチム・チェリーの曲名で言葉遊びという感じがあります。1曲目の題名が『BBLLUUEESS』などもそうですが、アルバム全体に遊び部分を感じます。3曲目のモンクの曲『 WELL, YOU NEEDN'T』などもひしゃげてわざと言葉を変えて遊でいるようです。
4曲目4ビートのテナーのソロは普通に感じますが、その後ピアノソロがすばらしいフレーズ。もちろん後にベースソロがきます。テナーも楽しく聴きながら、ピアノとベースのソロを待って聴く、それにドラムスがついているという聴き方がこのアルバムです。
5曲目はSONNY ROLLINSの『DOXY』、テナーソロからはじまってリズムが入るところカッコ良い、ロリンズが好きなのが解るプレーです。その後のピアノソロはちょっと古いタイプの感じでレッド・ガーランドを感じさせたり、ベースソロもそれに合わせてポール・チェンバースに似たりなど、私は勝手に想像して楽しいところです。
6曲目『SPADEK KALORII』という曲のクレジットが1:51ですがそれ以上あり、ちょっと戸惑います。
8曲目スタンダードの『I HEAR A RHAPSODY』出だしすぐからピアノのソロとそのバックのベースラインが凄い、伸びやかな線を引くピアノにちょっと重く絡む4ビートのベースライン、このようなベーシストもっと増えて欲しい。
9曲目は思い切りBLUESしましたという曲で、なかなかWroblewskiさん最後にブルースを短くまとめます、がリズム隊、カッコいいアルバムです。

SUPERCALIFRAGILISTIC / Jan Ptaszyn Wroblewski

Jan Ptaszyn Wroblewski(ts)
Wojciech Niedziela(p)
Jacek Niedziela(b)
Marcin Jahr(ds)

1 BBLLUUEESS
2 POKAZ DOLECZKI
3 WELL, YOU NEEDN'T
4 SEANS NA NIEPOGODE
5 DOXY
6 SPADEK KALORII
7 SZARA KOLEDA
8 9 SCHLUS BLUES
コメント (2)
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