
中古でひろってうれしくなるアルバムというのがあります。こんな素晴らしいアルバムにめぐり合えるなら、あえて新譜の高いものを買わなくてもと思ってしまいます。千円以下で購入したこのアルバム、年末に向けて、とても暖かい火を感じます。
1曲目、初めて聞くのですが、似ているのはweet・jazz・trioという感じです。
暖かいフリューゲル・ホーンのメロディと、ベースのまろやかな素晴らしい音、ピアノは1、2度温度を下げたキリィとした感じでとても美しい曲ではじまります。
2曲目はウォーキングベースに乗ってトランペットはソフトな場バップ、しかしとてもスリリングです。
このセットすでにアルバムとしては2枚出ているようで知りませんでしたが、この曲のピアノソロのエッジの立ち方も、ベースの重さもかなり素晴らしい。
3曲目、端正なピアノのメロディかはじまりますが、ペットのメロディはユーモラス、そこを確りベースラインが締めてまとまっている事、凄いと思います。
4曲目、ガレスピーの曲をミュートとベース、リズムをピアノのバッキングで取りますが、ドラムスがいないことを忘れていました。3者が完璧なタイムをキープしているのです。ドラマーの人が聴いていたらい、ここで叩きたいでしょうね、と思います。聴いている私も、ドラムスのラインを思い浮かべながら聴いている曲です。
5曲目はペットのストレートなメロディーですが、IGNATZEKの曲がとてもゆったりとしながら、優しくうっとりとしていると、ベースのソロもなかなか凄く、確りとした曲、ライヴでこれ聴くと凄くしびれると思います。
6曲目は、ソフトなバップ、7曲目はガレスピーの曲で、奏法はガレスピーではありませんが、タイムが同じようなときのフレーズに、あの暖かさを感じます。
8曲目、とても落ち着いた始まり、ホーンと、ピアノ、ベースが確りと間を取って語り合いますが、その話題の曲が良い、ignatzekの曲が効いていて、後のピアノソロ、ペットの印象的なソロに引けを取りません。その後のベースソロも凄い。
9曲目は、ベースラインの効いたペットの4ビートのバップ、ブローはしませんが、これがとても気持ち良い。
暖炉の火を楽しむということを知りません。ただ昔、ガスストーブを煉瓦を組んだ中に置いて、周りに椅子を置いていました。煉瓦に足を乗せてストーブを当たっているのが好きでした。
このアルバム、そのような実に心が和むことを思い出させるアルバムです。
本当の火が燈った暖炉を見ながら、ゆっくりと好きなことを考えながら聴きいている感じです。
11曲目がとても気持ちの良い4ビートのハードバップで、そう、暖炉の前で“貴女聴きたい”、優しく手をつなぐ様な良い雰囲気の曲です。
reflections / roditi ignatzek rassinfosse
Claudio Rodite trumpet flugelhhorn
Klaus IGnatzek piano
Jrsn-Louis Tassinfosse bass
1 RWFLECTIONS
2 MINOR EX
3 SOUL MOOD SON
4 OW!
5 ANOTER TIME
6 ONE FOR CHET
7 CON ALMA
8 WARM BREEZE
9 ON THE WAY
10 THREE STEPS AHEAD
11 BLUE MOMENTS