JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

静かに優しく語る力強さ / TRIO ACOUSTIC

2008-01-03 15:52:55 | 聞いてますCDおすすめ


昨年の最初の一枚はシンプル・アコーステック・トリオの“TRIO”で素晴らしいアルバムでした。今年の最初は同じピアノとベースが参加しているアルバム“Playground”にしましたが、その後に聞いたこれに凄く満足しました。ハンガリーのトリオ・アコーステックの新作です。
1曲目Dizzy Gllespeの“Be Bop”から度肝を抜かれます。これまでトリオ・アコーステックのアルバムは良いのはわかるのですが、音がよくなかったりの覚えがあります。このアルバム、ベースはドーンと低くピアノはクッキリ、ドラムスはバックで広がりがありとても気持ちの良い音になっています。
1曲目、ボブ・デュラン、3曲目がウエイン・ショーターの“Prince of Darkness”つづいてメセニー、コルトレーンと選曲が楽しい。
3曲目のモーダルなピアノに続いて4曲目のメセニー“Always and Forever”は静かに優しく、語り口がお正月に一番ぴったりです。
正論を大きな声で言いながら、そのくせしている事が理解できないのは好きではありません。静かに優しく語りながら、内容に偽りのないのが好きです。
今年もそのように行きたいと思っています。
5曲目“Giant Steps”を色々なプレーヤーで聴く事が好きです。実力がわかるような気がするからです。
ここではフリースタイルから入って、なじみのメロディなるとバックのウォーキングベースが気持ち良く響く、期待通りの展開です。
6曲目は“モスクワの夜”懐かしい、下手すれば臭くなる曲を正調に弾きます。
7曲目、低いベース音が気持ち良い、以前のアルバムでのベース音を払拭する証を聞かせてくれます。ベースソロからピアノのテーマに入っていくあたりの“斬れ”たまりません。
力強いプレーのあとはバーンスタィンの“Some Otther Time”,澄んだピアノ音で静かに語ります。
このピアノトリオ、丹精なピアノと強力なベースラインが魅力で、正攻法で静かでいながらそこはかとない強さがあります。
最後の曲はモンクの好きな曲を少しひねりをきかせます。
このアルバム、お正月には少し地味かも知れませんが、とても実力ありです。
お年玉の少ししかないお友達、1万円以上出して重たいboxを買うより、こちら1,200円がお得ですよ。

  GIANT STEPS / TRIO ACOUSTIC

Zoltan Olah piano
Peter Olah bass
Gyorgy Jeszenszky drums

1 BE-bop
2 Ballad of Thin Man
3 Prince of Darkness
4 Always and Forever
5 Giant Steps
6 Moscow Nights
7 It's All Right with Me
8 Some Other Time
9 Time Remembered
10 Well You Needn't
コメント (12)
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