1曲目をBrubeckの“In Ypur Own Aweet Way”という美曲ではじめるところ好感が持てるアルバムです。ピアニストの軽やかなピアノのフレーズがこの曲とあっていあす。
2001年録音されたGlenn CorneilleというピアニストとGeert Roelofsというドラマーの双頭トリオ、発売はオランダです。
2曲ばかり、ベテラン名ベーシストHein van de Geynが付き合っているのが目を弾きます。それ以外のベースも大変素晴らしいアルバムだったMichel Biscegliaの“Inner Yous”でベースを弾いているWerner Lauscherで安心できます。
2曲目は“イパネマの娘”ピアノの音は軽く高温まで跳ね上がるのですが、意外と乗るというよりか思惟的メロディでこのピアニストの特徴を表しているかも知れません。
3曲目はピアニストの曲で“Finally(after all those years)”という曲です。
美しいテーマですが、曲としては少し展開に乏しい内省的な感じです。その後つながるように同じピアニストの曲、基本にはクラシカルな奏法があるヨーロッパのピアニストというところです。主旋律はいいのですが、アドリブになると少し展開がおとなしい感じです。
5曲目Eric Vloeimansというオランダのトランペッターが自分の曲をvan de Geynと演奏します。ゆったりとした曲ですが、特に上手いトランペッターには思いません。ベースソロも少しありますが、興奮までにはいたりません。
6曲目Muulgrew Miller,7曲目Tom Hsttrllの曲と選曲はいいのですが、ちょっと華さに欠けるかも知れません。シングルトーンのメロディなど綺麗なのですが、押しが弱い感じです。綺麗に弾いてはいるので残念です。
8曲目のオリジナル“Hymn”が一番特徴強く、内面をおとなしくきれい表現したまとまりのある曲でこれは地味ですがかなり良い演奏と思います。
ただ、とても残念なことにこのピアニスト、2005年に交通事故でなくなってしまいました。
ドラマーとのバンドもなくなってしまいました。享年35才、もっと活躍できるだけの雰囲気は感じたのですが、それももはや消えていくのでしょうね。
3曲目、アルバムタイトルにもした曲、“Finally(after all those years)”をどのように言葉付ければいいのでしょうね。気が付けば悲しいアルバムタイトルになってしまったアルバムです。
finally / corneille Roelofs Trio
Glen Corneille piano
Werner Lauscher bass
Greert Toelofs drums
Hein van de Geyn bass 5,7
Eric Vloeimans trumpet 5,9
1 In Your Own Sweet Way
2 The Girl From Ipanema
3 Finally
4 Susceptible Of First Impressions
5 Nana
6 From Day to Day
7 Sail Away
8 Hymn
9 Bloesje
10 Bond