JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

おすすめに変わります  DRIFTING / WALTER NORRIS

2008-01-10 20:58:06 | 聞いてますCDおすすめ


SJ誌で1年の発売アルバムを見直した1枚です。誌の見出しが“ベースとの超絶的なデュオ”とあるので買いました。
ウォルター・ノリスという人に記憶はありません。
アルバムを聴くととても軽やかなタッチのテクニックを感じます。
1曲目オリジナルで、重くならない中にブルースフィーリングを残して良い感じです。
2曲目はとてもクラシカルな音色で、ベルリン芸術大学の即興ピアノの教授にもなったことがうなずけます。
4曲目、ムラーツのベースに圧倒される曲、ウォーキングからアルコまで、それをベースにノリスの右手のシングルトーンも同じテンションで対抗しています。
5曲目は美しいバラッド、とても優雅なピアノです。
8曲目、スコット・ジョプッリンの有名なラグを微妙にタイムを変化させながら弾くと、これは大変上手い、クラシックの人はこれが出来ない。
ピアノ上手い、ただ少しモーダルに欠けるかと思いながら録音日を見ると1974年8月18日とあります。
ちょっと待ってよ、前に記事にしたムラーツとローランド・ハナの日本録音も1974年だったはずです。

http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20061101

確かめるとハナとのレコーディングは3月9.11.13日日本で行われました。
とっても素晴らしいアルバムです。このアルバム、サド・ジョーンズ&メル・ルイス・オーケストラの一員として来日中に録音されたものです。
そしてこの後ハナはオーケストラを退団し、このウォルター・ノリスが後釜を勤めます。8月にヨーロッパ公演を勤めたときにこのアルバムが録音されたわけで、東宝レコードの一枚と、enjaの一枚兄弟のように良い関係です。
そう思ってムラーツを中心に聞きなおすと、これが凄い、4曲目だけでなく、よりハナよりもバックミュージシャンとしての落ち着きが増しています。
WALTER NORRISいいです、今でも弾いているみたいです。ピアニストはともかく、このジョージ・ムラーツを聴いているとベース好きは、ランクあげておすすめになるアルバムです。

DRIFTING / WALTER NORRIS

WALTER NORRIS piano
GEORGE MRAZ bass

1 DRIFTING
2 A CHILD IS BORN
3 NOTA CAMBIATA
4 SPACE MAKER
5 SPRING CAN REALLY HANG YOU UP THE MOST
6 ROSE WALTZ
7 THUMBS UP
8 MAPLE LEAF RAG
9 FALLING IN LOVE WITH LOVE


コメント
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