メンバーがどのような人たちかもまるで知りませんが、どこかで褒めているのをみて拾いました。ジャケットのセンスいまいちで、南米あたりの地域色が強いグループとおもいましたら、アメリカ、カルフォルニアの録音でした。
リーダーはベーシストKurt ribakという人で、ジャケットの写真から判断するとベースを寝かせて、指ではじくタイプのベーシストでないでしょうか。
1曲目ピアノがソウルフルに弾くバックのベースは単音をしっかり鳴らすタイプです。
2曲目もラテンタッチなピアノをリズム楽器としてのベースがバックしている感じです。ラテンタッチが好きな人向きですが、まあこの程度のラテンピアノではあまり驚かなくなっているのでちょっと残念です。
3曲目はとても軽いタッチのスウイング曲、ピアノも軽やかですし、4ビートも気持ちの良い曲です。
4曲目もラテンタッチですが、ムーディーなテーマ悪くないです。ベースをR・ブラウン調に考えて、ピアノはバリー・ハリスみたい、ドラムスはあまり思い浮かびません。結構古いタイプのドラムスで、そこがちょっと面白くありません。
5曲目は内省的な曲で、かなりいい演奏、最初聴いた時よりか、聴くほどに練れているグループの味がわかってきて、なかなかよい感じです。
ただこのベースのソロ、メロディアスに弾くには無理な感じで、男臭さを売るというか、一つの音の強さを売るタイプでちょっと好みと外れます。
6曲目もラテンタッチなポップな曲で、ライト・グルービー・ジャズ・ピアノという感じは軽く聴くにはいいと思います。
リーダーがベーシストで、ついつい期待以上を望んでしまっていますが、これでいいのかと思ったり、これでいいのだと思ったり、あまり頭を使わないほうがいいアルバムかも知れません。
最後はちょっとモンクみたいなハーモニーが流れるいい曲です。
あまり、目だった凄い点はありませんが、結構ピアノとベースは凄いと思います。ドラムスはいまいでしたら、次作で変わっていました。
聴けばいいところが沢山あるし、でもこの程度の奏者は沢山いるし、と思うとちょっとジャケットの指3本で表現するほどまではと思うアルバムでした。
Kurt ribak trio
Kurt Ribak bass
Greg Sankovich piano
Tim Solook drums
1 Finally Home
2 Pseudoafrocubanismo
3 Swayin' In The Breeze
4 Bolero Amargo
5 Obsessions
6 Roy
7 The Munsters Have Martinis