JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

ちょっと惜しいじゃん zigurat / abe rabade

2011-01-13 22:41:04 | 聞いてますCDいいと思う


去年の年末にショップに行っていくつかのアルバムを仕入れました。
それ以来ショップにいけていませんから、記事にしていないアルバムも少なくなりました。

1曲目、クラシカルで、メロディの流れもきれいな良いピアノ・トリオ、タッチもきっとクラシックしていただろうと思う、欧州のピアニストです。
テーマを段々と重ねていってソロに入るところなど旨い、その後のメロディも流れるようでこれは良いと思います。ドラムス、ベースとのバランスも良いし、途中のベース・ソロ、ピッキングの重さも効いて、ベース好きも納得できる流れです。
2曲目もセンシティブな流れで、再びベース・ソロとピアノが良いインプロをしていると思います。ここまで聴いていてとても良いのでないでしょうか。ここまでの落ち着いていながらしっかりとしたフェーズで流れてくるアルバム、珍しいと思います。
3曲目になるとこれが一転、マッコイ・タイナーの「リアル・マッコイ」風のモーダル・ピアノ、これはこれで弾ききりますので、結構すごいと思います。
4曲目が、そのモーダルな3曲目に2曲目を合わせたような曲で、そっちもこちもで表現すした、ちょっといいたいことが多い演奏になります。
5曲目、重たいハーモニーの連続から始まる、これもモーダルな曲、このピアニストよく音を鳴らす人、ひとつひとつのフレーズは結構良い、でもずっと続けていると、どこが良いのか解らなくなってしまいます。
6曲目も同じ曲調で、とても音がよくなります。フレーズは悪くないのに、こちらの頭がついていっていません、捕らえどころが散漫に成ってしまいました。
7曲目はとてもナイーブな曲、私的にはこのような、内省的なフレーズとタッチがこのピアニストに合っていると思います。

お正月の三が日も結構忙しかったので、どろどろ二日酔い状態にはならずに仕事に突入、そんな中では、気持ちを引き締めるには、これぐらいのしっかりと主張するのは、良いアルバムです。

JAZZ批評で超入門JAZZ何だかの特集をしているみたいですが(いまさら私はいりませんが。)、このアルバムを最初に聞かないほうが良いと思います。
しかし多くを聴くうちに、このようなアルバムを楽しめる方になっていただきたい。
ここには演奏者の気持ちが十分現れていて、それがアルバムの均衡として、良いか悪いかは別ににしても、こちらに伝わるのです。

JAZZの聴き方で、くつかの楽しみ方を手元に持っています。
心にしみるとか、乗るとか、すごいテクとか、いい音とか、フレーズとか、そしてこの一枚も楽しい一枚になるのです。
とてもいいのにちょっと惜しいじゃない、そんな外を考えているのも、JAZZを聴いている楽しみです。

zigurat / abe rabade

Abe Rabade(p)
Pablo Martin Caminero(b)
Bruno Pedroso(ds)

1. Zigurat
2. Sinestesia
3. Xiket
4. Prana
5. 7 Contra 5
6. Transito Number2(Deep Cylcle)
7. Chanson Number 6



コメント
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