JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

移ろう空の色と Paseggiate / ALFIO ORIGLIO

2011-12-29 17:37:16 | 聞いてますCDいいと思う


ショップの中古だなを見ていたら、持っていないけれど、出会えてよかったというアルバムが2つ、2000年録音のアルフィオ・オリリオの初リーダーアルバムです。
この人2001年と2006年にトリオ作を造りますが、その後アルバムがありません。
これほどの人が解せませんが、最期にせっしているのがParis Jazz Big Bandのアルバムですからもう随分経っています。
というので、名前を見つけて嬉しくなりました。

メンバーはベースがエレベ、ギターとパーカッションが加わったちょっとワールドの香りのするアルバムです。
1曲目、哀愁あるピアノのイントロにガット・ギターがリズムを入れ、そこにフラメンコの手拍子みたいなパルマがはいるから、ギターのメロディはスパニシュへ、もう少し続けて欲しいのにフェード・アウトです。
2曲目は調律を狂わしたようなバンジョーのリズムからチューバのリズム、そこにバリトン・サックスのソロとニューオリンズからシカゴJAZZへ移っていくようなサウンド、ピアノのフレーズが凄い。これもフェード・アウトで、そこらへんもコンセプトでしょうか。
3曲目、アルフィオの右手のフレージングがとても美しいけれど、結構見短く終わってしまって、移ろいを魅せているような感じです。
4曲目、やはりスパニッシュなギターとピアノの絡み、エレキギターが加わるとこれはパット・メセニーみたい。
5曲目ピアノとエレベのラインにハモンドみたいなラインがはいるので、これは加工していてザヴィヌルのワールド風。
7曲目、ラテンのテースト、ここでもアルフィオのフレーズが素晴らしい。
8曲目はスローなテンポで“Caravan ”は意外とオーソドックスにメロディを紡ぎます。
最期がピアノ・ソロで静かな終焉、アルバムがいろいろ移ろっていくようで、なかなか楽しいアルバムです。

で話が飛んでしまいますが、私は朝6時9分に目覚ましが鳴ると、すぐ横のシャッターを開けます。
凍てついた空はこのとき夜明けのスタートを切っていて、深い青と紫の中間のような色、曙色というのでしょうか。
それから車で7時前に出かけてる頃には曙色から変わっていた東雲色からもっと透明になっていて、会社に着く8時過ぎからは青い空の天色になっているのです。

アルフィオのこのアルバムを聴いていたら、そんな移ろいに気がつきました。

Paseggiate / ALFIO ORIGLIO

[ベース]: ベノワ・ディミエ・ヴァレ (BENOIT DIMMIER-VALLET)
[ギター]: ルイス・ウィンズバーグ (LOUIS WINSBERG)
[ピアノ]: アルフィオ・オリリオ (ALFIO ORIGLIO)
[パーカッション]: ザヴィエール・サンチェス (XAVIER SANCHEZ)
[バリトン・サックス]: イヴ・ジェルベロ
[トランペット]: ピエール・ドルヴェ (PIERRE DREVET)
[BANJO]: ルイス・ウィンズバーグ (LOUIS WINSBERG)
[TUBA]: ピエール・ドルヴェ (PIERRE DREVET)
[PIANO,CLAVIERS]: アルフィオ・オリリオ (ALFIO ORIGLIO)

1 Passaggiata
2 Les Copains D'abord
3 Starsky Et Hutch
4 Alhambra
5 En Attendant Leo
6 Texture
7 Mac Do C'est Fini
8 Caravan
9 Dominique
コメント (2)
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