JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

先生様御一行 Gary Burton and The Berklee Allstars

2011-11-09 22:15:06 | 聞いてますCDいいと思う


G・バートンの大ファンだけれども、ずっと聴き続けてきたわけではなく、ECMに移った後しばらくは注意が行っていませんでした。
ですからアルバム・ジャケットで知らないものがあり、中古で時々見つけては買おうかどうか考えます。
このアルバムはまるでジャケを知らなかったし、1985年東京録音で、JVCから発売、プロデュースも日本の方ですから、ちょっと変わった経緯での録音の様です。
メンバーはバートン以外まるで知りません。調べてみると楽団名にあるように全員Berklee College of Musicの先生の集まりのようです。
バートンは1971年からこの学校で教鞭をとり1996年には学長になるのですが、この年1985年に学部長に就任、ですから学部長が先生集めて日本に演奏に行ったという、先生御一行様なのでした。

1曲目バップ・サウンドでスタートする演奏、とにかくバートンのソロが元気がよい。
サックス2管の先生はまあまあ、ギターの先生はいまいち切れがという感じです。
3曲目。シダー・ウォルトンの軽快な4ビート、テナーからアルトのソロ、バートンのソロとそれぞれぞれ少しずつスタイルが違って面白い。
4曲目はキースの“Coral”がうれしい、ゆったりした演奏がバートンらしい、ペットの先生のフレーズがスムーズで多彩、注目するならばこの人です。
5曲目はジャズ・ロック風のJスコの曲、ギターががんばちゃうのがおかしい。
6曲目はハードなバートンのソロ、そのあとエレベの先生がジャコを良く真似たソロをするのがこれもおかし。
この録音の翌年モントルー・ジャズ・フェス、バートンは一人アストロ・ピアゾラのグループに加わって、「New Tango」という快作を録音するのですから、とてもソリストとして充実時期なのです。
8曲目、クリフォード・ブラウンのハード・バップ、ミュートのペット・ソロがここでもなかなかです。
9曲目、最期は7分超えのクリスタル・サイレンス、これをバートンがソロで演奏するのです。このソロが素晴らしい、満足度が急に高まります。
引率している代表先生が最後に魅せて〆ましたというご一行様でした。

Gary Burton and The Berklee Allstars

Gary Burton (vibraphone)
Larry Monroe (alto saxophone)
Bill Pierce (tenor saxophone)
Jeff Stout (trumpet, flugelhorn)
Orville Wright (piano)
Jim Kelly (electric guitar)
Bruce Gertz (electric bass)
Tommy Campbell (drums).

Recorded at JVC Aoyama Studios, Tokyo, Japan on July 28, 1985.

1. Fat Lady
2. Soulful Bill
3. Firm Roots
4. Coral
5. Why'd You Do It?
6. Inner Voyage
7. First Memory
8. The Blues Walk
9. Crystal Silence


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