JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

気楽に聴けて Bye Bye Lazybird / Gerardo Bartoccini

2010-05-18 21:57:41 | 聞いたけどCDどちらでも


Dodiciluneというイタリアのレーベルのアルバムを時々拾います。
たまに知った人がいて、そして知らない人組んでいて、というので興味がわくわけです。
人の集め方などなかなかセンスがあるし、楽器の組み合わせも、アコーディオンをつかったり、イタリアらしい冒険があるのです。
ただし知らない人が多くて、飛びぬけて凄いという驚きも少ない、ジャケのデザイン統一してなかなかがんばっているなと思うレーベルなのです。

そして今回は、店頭でM・イオナータの名前あるしピアノもおなじみLussuだしという事で拾いました。
結構前(一ヶ月以上まえ)に拾ってなかなか記事に出来ませんでした。
実は同じレーベルのもう一枚をこちらは中古で拾って、同じく記事に出来ない。
そんなところが、実に地方色あるレーベルかも知れません。

その2枚を聴きまわしているのですが、実はこちらはとても聴きやすい。少し残らないのが問題です。
blogのお腹までイオナータ狙いで買われた方が、だいぶがっかりされているようですが、ある意味わかり、ある意味そうでもない。
1曲目、軽いバックのリズムは悪くはない、確かにベースの切れは悪いけど、前に出てくることもないのでほれ程までは気になりません。
2曲目も同じ感じで、ピアノが軽やかに所めだちます。
4曲目“さよなら狂ったバード”はイオナータもそれなりにがんばるし、曲自体はどってことないのですがフレーズは気持ちよい。ベースも低い音でまとめているので気になりません。
7曲目、4ビートの低音悪くないし、イオナータのフレージングは面白い、残念ながらその後のベースソロは一流ではなおので、ここら辺で面白くなくなるのかも知れません。
8曲目の、凡庸な曲とか、曲テンポで変化が乏しいのが残念、最後などはいいテンポで弾いていたのに、という事でした。

すぐに記事の出来ないあたり、やはりココという押しどころは葉っきりでなかったか、聞き流すには(このフレーズいつか禁句にしなくてはいけないかも知れない)私は問題ないと思うアルバムです。

もう一枚 Dodiciluneのアルバムがあるのです。

Bye Bye Lazybird / Gerardo Bartoccini

Gerardo Bartoccini(b)
Max Ionata(ts)
Pietro Lussu(p)
Marco Valeri(ds)

1 Tesi
2 Amigo Cohiba
3 Il Piccolo Luca
4 Bye Bye Lazybird
5 Joker
6 Oikos
7 Aglio Eolio
8 Opus Incertum Q
9 Hale Bop II
2010年作品
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今日JAZZ休みです, トク様です。

2010-05-17 22:43:44 | その他
昨日、レンタルショップで2枚のアルバムを無償で借りました。
一枚は小曽根真のショパンのアルバムで、これは良かった。
もう一枚はオクサンの要望で徳永なんとかの女性ヴォーカリストとカバーアルバム、ところがこれが古いほうだったみたいです。



最近TVで流れている曲「時の流れに身をまかせ」がないのが変だなとは後から思いました。
収録曲は以下の曲。

1)恋におちて-Fall in Love-
(2)PRIDE
(3)桃色吐息
(4)わかれうた
(5)やさしいキスをして
(6)Time goes by
(7)たそがれマイ・ラブ
(8)元気を出して
(9)ENDLESS STORY
(10)まちぶせ
(11)月のしずく
(12)迷い道
(13)CAN YOU CELEBRATE?
(14)喝采

言うことで古いアルバムのようでした。でもそれほど聴いてもいないので、こちらからでもいいかもしれません。

私1曲目の「恋に落ちて」と10曲目「まちぶせ」が気に入りした。

それなので、好きな一節
「まちぶせ」


“好きだったのよあなた 胸の奥でずっと 
 もうすぐわたしきっと あなたをふりむかせるわ”

ついこないだオクサン歌っていました。ム~・・。

で次のアルバムがこれだそうですね。



で収録曲がこれです。

1. 時の流れに身をまかせ (作詞:荒木とよひさ 作曲:三木たかし)
2. 赤いスイートピー (作詩:松本 隆 作曲:呉田軽穂)
3. First Love (作詞/作曲:宇多田ヒカル)
4. 翳りゆく部屋 (作詞/作曲:荒井由実)
5. セーラー服と機関銃 (作詞:来生えつこ 作曲:来生たかお)
6. 誰より好きなのに (作詞/作曲:古内東子)
7. あばよ (作詞/作曲:中島みゆき)
8. 月光 (作詞/作曲:鬼束ちひろ)
9. やさしさで溢れるように (作詞:小倉しんこう/亀田誠治 作曲:小倉しんこう)
10. 未来へ (作詞/作曲:玉城千春)
11. 待つわ (作詞/作曲:岡村孝子)
12. あの鐘を鳴らすのはあなた (作詞:阿久悠 作曲:森田公一)
13. 未来予想図 (作詩/作曲:吉田美和)

どちらかというと3の方が歌う曲が多いようなきもしますが、マアどちらでも。
「時の流れに身をまかせ」は我が家のフェバリットですからなね、後を考えると3の方がいいと思いますが、でもこれは約束、いつかきちんと4を持って帰らねばいけません。

この間、布施 明のカバーがありましたが、そちらよりは垢抜けている、徳永さんは女性の歌の方を上手く歌いますね。

JAZZを仕入れても、いつも記事にこれはいいと言うアルバムばかりでありません。
そんなアルバムが実は溜まってしまいました。
無視して良いアルバムへ行けばいいのですが、経済的な基盤と時間がなく少し困っています。

今日はJAZZ、お休みでとても気楽に、そして運転しながら、一緒に口ずさんでいます。





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涙つづき ロレンツィオ・オイル

2010-05-16 20:54:24 | 聞いてますCDいいと思う
昨日は渋谷で『オーケストラ』という映画を観ました。
最後12分に及ぶ演奏シーンで涙がでて、隣に坐っていた青年もグシュグシュでした。
今日はオクサンからCD2枚レンタル無料券をもらったので、1枚はオクサン用トクサマと、私はこれというのがないので、普段はほとんど聴かない人のアルバムを借りてきました。
そのアルバムの前にDVDのほうもレンタル、これが昨日に引続いての涙になってしまいました。
1992年のジョージ・ミラー監督の「ロレンツォ・オイル」という映画です。
オクサンが借りてきたものですが、見始めればこの話は知っています。図書館で本は手に取ったことがあるからです。




内容は、副腎白質ジストロフィーを発病した一人息子のために、治療法も確立されていない病気を相手に銀行務めの夫婦が無からその病に画期的な治療法を作り上げていく姿を追っていきます。
実話が元で、まず5歳の子供を演じる子の病気の演技が凄い、本当としか見えません。
そして両親を演じる、ニック・ノルディと、特にスーザン・サランドラの迫真の演技が凄い。
こっちはジンワリと泣けました。

でその後は、ショパン生誕200年を記念して、小曽根がショパンの曲を、2曲はヴォーカル入り、2曲がハーモニカ入り、その他はピアノ・ソロ、もちろん小曽根ですからただクラシカルに弾くのでなく、しっかりJAZZ風味あり、予想よりはずっと面白い。



小曽根さんのピアノはちょっと波長が合わないところありましたが、この様にショパンの原曲がきちんとあると、それが規範となってとてもすんなりと入ってきました。
1曲目と12曲目でのポーランドの歌姫アナ・マリア・ヨペックの声も落ち着きますし、ハーモニカのグレゴアー・マレとの4曲目も面白い。
10曲目のポロネーズ、11曲目など後半まで聞いてきたらなんだかゆったりとしてきました。

road to Chopin / 小曽根 真

1. ドゥムカ(あるべきもなく)
2. マズルカ 第13番 イ短調 作品17の4
3. ワルツ 第6番 変ニ長調 ≪子犬≫
4. 前奏曲 第4番 ホ短調 作品28の4
5. 練習曲 第4番 嬰ハ短調 作品10の4
6. 前奏曲 第15番 変ニ長調 作品28の15からの即興
7. マズルカ 第24番 ハ長調 作品33の3からの即興
8. ワルツ 第7番 嬰ハ短調 作品64の2
9. マズルカ 第40番 ヘ短調 作品63の2
10. ポロネーズ 第3番 イ長調 作品40の1≪軍隊≫
11. 夜想曲 第2番 変ホ長調 作品9の2
12. マズルカ 第2番-ポーランド民謡≪クヤヴィアック≫

Makoto Ozone (p)
Anna Maria Jopek (vo) (1,12)
Gregoire Maret (harmonica) (4,7)

recorded at Lutoslwaski Studio, Warszawa, Nov9-12, 2009

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バイオリンいろいろ SHHH ! / Nigel Kennedy

2010-05-15 23:02:17 | 聞いてますCDいいと思う


連休に映画館に行ったら満員で、入れなかった映画に行きました。10時にチケット発売なのでその時間につきましたが、すでに多くの人が並んでしました。150人ぐらいの劇場で私60番台でしたからかなりヒットしている映画です。
にせのボリショイ交響楽団を仕立ててパリで公演する話は、実はそこにいたる深い思いがあって・・・というとても首都圏でヒットしている「オーケストラ」という映画です。



原題は「コンサート」でそちらのほうが題としてはあっているようにおもいます。
少しドタバタ感のあるストーリーで途中首を傾げますが、最後のコンサートは圧巻、涙でます、隣の席のお兄さんもぐしゅぐしゅになったような、音楽好きにはたまらない映画でした。

その後は昔からずっと行っているイタリアンでお昼をいただいて、それはこんなものです。







一年に一度ぐらい、オクサンがカラオケをしたくなります。ここのところそのようなことを言うので、お昼のあとでカラオケボックスに入りました。



これは“イチゴ白書をもう一度”を歌っているのでした。
映画ではバイオリンのソリストが重要な役割で、最後の12分に及ぶチャイコフスキーのバイオリン協奏曲が圧巻だったわけで、バイオリンいいです。
クラシックなとてもオーソドックスな画像を見て楽しんだのですが、もうひとつは、現実クラシックの世界で超一流なのにこんなことをしてしまうバイオリンのひと、ナイジェル・ケネディの新しいアルバムがあるので拾いました。
つい最近ばったりであったアルバムが凄かったので、もちろん躊躇なく拾いました。

http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20100328

出だしの曲、ジャン・リュック・ポンティがやったバイオリン・ロックにとても似たサウンドで始まります。
メンバーは前作とほぼ同じピアノのPiotr WylezolとベースのAdam Kowalewskiがいるオリジナルクインテット、テナーがはいって、ギターがゲストみたいに加わります。
前作でこれはロックで、しかしバイオリンとしても凄いと思っていたら、もっと突き出て、これパンクのアルバムです。
2曲目、しわがれた声の歌はカルチャー・クラブのボーイなのでしょか。
4曲目、“SHHH”という曲はパンクかとおもえば意外と静かなバラッド”シッー”という事なのでしょうか。
5曲目もバイオリンとテナーの静かな演奏。
6曲目は少しブルー・グラスのはいった演奏、ここら辺にきておもうのは、もちろん前作ではおどろいたのですが、クラシックで世界的な名声をもつナイジェル、としてはJAZZのここら辺は私しっているのです。
とても楽しいのですが、クラシックのナンバー1かもしれませんが、ジャズは残念ながらナンバー1とはいえません。
7曲目、プログレ・ロックはとても楽しい、基本的には凄いプレーヤーです。
ここ2作がこんな感じでした。でも天才だと思うので次にどう変わるか、まるで解りません


今日は実際ではありませんが、美しいバイオリンの演奏をみて、実際ではありますがパンクみたいな美しくないバイオリンを聴きました。



特に意味はありません。どちらを選びますかなど聞きません。

SHHH! Nigel Kennedy

Nigel Kennedy violin vocal
Tomasz Grzegorski Tener sax sopurano sax
Piotr Wylezol piano Hamond
Adam Kowalewski bass
Krzysztof Dziedzic drum cocal
Boy George vocal
John Themis Guitar


1. Transfiguration
2. Riverman
3. Silver Lining
4. Sssshhh!
5. Empty Bottle
6. 4th Glass
7. Oy!


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槍が飛ぶ理論は original Pimpant / emil parisien

2010-05-13 22:25:54 | 聞いてますCDおすすめ


さてこのアルバムの出会いに関しては、いささかの経緯があります。
このアルバムをアマゾンに注文して手にいれましたが、それはblogの先輩であるアーティチョークさんの記事を読んだからです。
http://ameblo.jp/irregular-time/entry-10530147812.html

アーティさんが絶賛ですが、実はこのグループの1作目を紹介した記事を私が書き、それに反応してのが、アーティさんでした。お互い凄いグループだと思ったわけですが、2作目を発見してご紹介いただいたのがアーテイチョークさん、私もすぐに手配、入手となりました。

CDとDVDのカップリングですが、残念ながらDVDは観ることが出来ません。フランス方面にテクニカルなアーティさんはDVDを褒めていらっしょいまが、それはいつかに見れるかなじょうたいで、こちらはCDだけです。
DVDでは最初のアルバムの3曲がありますが、、CDは新曲、だいぶアブストラクトのウエイトが増したように感じます。
さてこのグループ、リーダーのソプラノ一本とピアノトリオの組み合わせですが、その構成(ストラクチャルと読んで欲しい、セシル・テーラーのある部分を現実の今にしているのです。)
さて、内容ですがいささかアブストラクトな色あいが強いのですが、そこにあるのは構成と触発、発展、実に凄いのです。
ご自身つたないとおっしゃられるアーティチョークさんの文章が実はすべてを表現されていて、感服しました。
アーティさんの記事のちゅうばん以降、アルバム紹介はまさにその通りで、私書く必要ない。これは楽です。でも大当たりです。
こんな、緊張、こんな音響、こんなリズム、そしてこんな驚き久しぶりです。
ただ一作目の若々しく、もう少し聴きやすいほうが好きかも知れませんが、重要度、ここまで行くのかグループとしてはもちろんこちらでしょう。
(この記事の重要な部分はアーテチョークさんの部分にあります。)
さーて、大変な部分をお任せしてしまって、気が楽な私は気軽にこのアルバムからの連想を書くことにしました。

唐突ですが(いつもだけど)私このアルバムを聴いていて、槍が飛ぶイメージを思い描いていました。
それは古代の戦場であれ、槍投げというスポーツにおいてもです。
槍の投げられる理論をよく解りません。遠くに飛ばすための理論はあるのでしょうが、検索しても行き当たりませんでした。
ただイメージとして槍が弧を描いて飛んでいく様を思い浮かべたのです。
オリンピックなどで競技を見られたかたは、手を離れた槍を超スロー映像で観ている様に思い浮かべていただきたい。
長い槍は、先端中ほど、後ろとまるで違う振動をしながら一本の槍として飛んでいくのです。
前の部分の振れと中間は同じであっては実はならない、一本でありながら、効果的な振れは分け与えられた動作によって決められているのです。
(この文まったくの空想、想像です、槍の飛ぶイメージを書いているだけで理論ではありません。)
その空想がこのグループを聴いていて思い浮かんだのです。
プレーヤーそれぞれが、素晴らしいバイブレーションの仕方をみせ、あるときはバイブレーションが協調し、またあるときは思わぬ静けさを作る。
そのバイブレーションは各自与えられた、飛ぶためのなすべき理論的必須、記録のための考え抜かれた動きなのです。
そして少しパンしてみれば、なんと美しく、静かに弧を描いて飛んでいくことか。
槍としての使命をまさに体現して飛んでいるのです。

そして結果、槍は、相手の胸倉なり、目的の大地に達したのです。

“グサッ”

アルバム内容説明、省略しましたが、繊細にして豪胆、自由奔放にして緻密な構成、DVD見る方法考えなければいけません。という事で最後にもう一度書きますが、このグループ、日本であまりしらていなさ過ぎです。
1作目は別としてこれはアマゾンで手に入りました。クリポタ・ファンならば絶対はまります。ここははっきりと推薦と言っておきます。

original Pimpant / emil parisien

EMILE PARISIEN (ss)
JULIEN TOUERY (p)
IVAN GELUGNE (b)
SYLVAIN DARRIFOURCQ (ds, perc)

Disc 1
1. SANCHATOR DE PROFUNDIS
2. DARWIN A LA MONTAGNE
3. REQUIEM TITANIUM
4. LE BEL A L'AGONIE
5. SOPALYNX

Disc 2
1. BAM
2. HYSM
3. AU REVOIR PORC-EPIC
4. ESKAL
5. SOPALYNX


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一つ一つを話そう Jasmine / Keith Jarrett Charlie Haden

2010-05-12 22:52:33 | 聞いてますCDおすすめ


キス・ジャレットとチャーリー・ヘイデンがデュオのアルバムを出すことは、随分前に知りましたが、リリースされたとたん、多くのblogのお仲間が記事にされました。
なんともすばやい、それだけ気になるアルバムというわけです。
こちらはまだ手にとっていなかったのですが、どんな風に音がでてくるか、こんなんだろうという思いが、すでに聴いたように出来ました。
アルバムを聴いた最初の音から、これは思っていた通りです。
ヘイデンのデュオをかなり永く聴いてきましたし、キース近頃も考えれば、こうなるでしょう。
ヘイデンのデュオとしては“Heartplay / CHARLIE HADEN & ANTONIO FORCIONE”に近く、キースでは“Melodey At The Night With You”に近いそれを組み合わせた感じです。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20071105
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20080330

録音も同じくキースの自宅スタジオですから、音の感じも似るのでしょう、ただ  はキースの奥さんへ捧げたアルバム、やさしい気持ちがずっとそばにある感じ、今度のアルバムは、ベースが横にいて、とても心の通じ合った人と、一つ一つ話をしているような感じです。
1曲目の優しいメロディーからキースの歌声(?)、これは一番メロディーを愛でている時です。幸せな状態のキースが、それは横にヘイデンのベースがあるからです。
2曲目は落ち着いたバラッド、これがしっとりとして落ち着いて良い。スタンダードではここまでゆったりさせない、ここがこのアルバム、ただしフレーズは唸るものがある真摯なところから出てきています。
3曲目は4ビートのリズムを作って、それもそこに落ち着いているので、スタンダード・トリオと違ってある意味面白い。
4曲目、美しいメリディはJ・サンプルの曲で、なんかのスクリーンミュージックのような、それはやはり今風で、キースの曲より甘く、切なさが多いので泣き節になっています。
5曲目、キースらしいイントロはさすがで、この部分だけで私居住まい正しました。その後続くスタンダートも違和感なくゆったりした良い感じです。
6曲目、おなじみの曲になりますが、逆にこちらは少し長く感じエッセンスだけを凝縮したほうがと思いこのアルバムではちょっと。
7曲目は、ベニー・グッドマンのクロージング・テーマですが、このアルバムの中でも切ない感じが強い。ヘイデンのベースに触れてきませんでしたが、この曲でのソロいかにもヘイデン、ちょっと年を感じるところが(フレーズの流れに)他の曲にありますが、ここいいのでないでしょうか。
さてあっという間にアルバムは最後の曲になってしまい、そして彼らの意図でしょうか、ゆったりと寄り添おう様に聴いてみてほしいということが伝わるように終わります。

9月23日、オーチャードで会いましょう。

Jasmine / Keith Jarrett Charlie Haden

Keith Jarrett (p)
Charlie Haden (b)

1. For All We Know
2. Where Can I Go Without You
3. No Moon At All
4. One Day I'll Fly Away
5. Intro - I'm Gonna Laugh You Right Out Of My Life
6. Body And Soul
7. Goodbye
8. Don't Ever Leave Me

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音楽が状況に寄り添うように Remembrance / Ketil Bjornstad

2010-05-10 22:55:32 | 聞いてますCDおすすめ


ECMからキースとヘイデンのデュオが出ましたが、そちらに行く前にこなしておきたいアルバムが2枚、これが2枚目です。

ファンなのでKetil Bjornstadのアルバムを気がつけば拾いますが、基本的にはJAZZインプロバイザーではなく、作曲したものをいかに聴かすかのミュジシャン、企画によって随分ばらつきのある人なのです。
でもファンなので買わざるえない、JAZZとしては微妙なアルバムになりました。
共演は凄い、大好きなテナーのTore Brunborg、このピアニストと出会うべきして出合った感じですし、ドラムスのJon ChristensenはECMの海シリーズで一緒、まさにぴったりな集まりで、ただ3人だけの演奏です。

Remembranceという曲が1~11曲目までならびます。

トーレのサックスはとても伸びやかで、フレーズはガルバレクに似ていますが、音色が柔かいので、どちらかというとこちらが好きなのです。
ヨン・クリスチャンセンンはとてもセンシティブでこれは、はまりリズム、なぜベースを入れてくれなかったか、好みとしては残念ですが、ケテルのピアノの低音でいいのでしょうか。

曲はすべてケテルの曲で、基本的にはJAZZモードではない、逆にJAZZとは違う北欧のトラデショナルな和声を基本に、ゆったりと流れる音楽、そこをしっかり認めて聴けば、なんとも心落ち着く音楽です。

1曲目アルペジオのピアノにユニゾンでテーマが、ジャズの生生しいものでなく、ある高いところから眺めた、そうRemembranceなのでしょう。
2曲目はトーレサックスの柔らかいラインが強調されそう、これを初夏みたいな今に聞いているのは少し残念、秋風が強まるあたりに聞けば、しんみり、しんみりするのであります。クリスチャンセンのドラムスがとても低い音からシンバルまで効果的な演奏です。
3曲目、ケテルとレインボースタジオのピアノとは、とても長い付き合いで、スタジオの変化にともなって3枚のアルバムを作った経緯があります。ですから、この曲、実に上手くkongshaugと音作っています、というよりか全面的信頼関係が見えるような感じです。
この音が当たり前のようにあることが素晴らしい、そこにトーレの音がかぶさるのですよ、これある意味、レインボーの究極に近いです。
4曲目とても日常的な音みたいななかで流れる、優しさが支配している世界、そこにコーヒーカップを置くことにも意味があるような、風がカーテンを揺らすことに意味があるよな、(すいません今村上春樹、1Q84Book3をよんでいるので)感じです。
トーレがピアノのトルド・グスタフセンとは面白くなかったと思っているのですが、ここでは見事にマッチです。

5曲目、中国に出張に持っていく基準でものを考えたことはありませんが、昨日のクライムはいらない、このリメンバランスは良い、音楽的にはともに良いのですが、面白いものです。
7曲目、JAZZ的には微妙と書きましたが、それはケテルのピアノ・メロディがあくまでシンプル、ここまでシンプルにするのかという感があり、初めての人はつまらないと思われると感じます。
でもここに意味があるのかもと思い、それは最後に、これが今のケテルなのですね。
8曲目、そんな彼らをジャケで見れば歳を重ねて、この曲のトーレ、素晴らしいフレージングです、なんとも年寄りにはジンと来るものがあり、この曲ECMのこの年ベスト幾つに上げてもと思います。
9曲目、ドラムスが実に見せる演奏なのでしょうが、そこもECM的が面白い。
ケテルの世界は、基本的にずっと続いてきた、ハーモニーの流れがベースで、そこに今回はトーレという素敵な音が入り、それは素晴らしいものを作りました。
ほっとする和音があって、そこにテーマが情景のように織り込まれると、約束された様にrememberenceとして認められるのです。

音楽が僕たちの持っている、状況と情景を受け入れてくれるのです。
そこにある音楽は、その状況を包み心に寄り添うのです。

Remembrance / Ketil Bjornstad

Ketil Bjørnstad(p)
Tore Brunborg(ts)
Jon Christensen(ds)


1. Remembrance I
2. Remembrance II
3. Remembrance III
4. Remembrance IV
5. Remembrance V
6. Remembrance VI
7. Remembrance VII
8. Remembrance VIII
9. Remembrance IX
10. Remembrance X
11. Remembrance XI


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暴力は嫌いだから、別にして Crime Scene / Terje Rypdal

2010-05-09 23:27:13 | 聞いてますCDいいと思う


中国から帰ってきて久しぶりにショップに行くと、やはり新しいものが並んでいます。
大好きなKetil bjoronstadとTere RypdalのECMからのアルバムが2枚並んでいます。どちらも好きなミュージシャンですから、もちろん拾います。
まずはTerjeから。
ジャケをみてトランペット、ハモンド、ドラムスとあるので、大丈夫かなと思ったら、Bergen Big Bandというのが着いていて、こちらが、結構前衛的なサウンドを作ります。
2009年Bergenで行われたNattjazz Festivalの模様のようで、ナレーションみたいなものから始まるものは、アルバムタイトル“Crime Scene”があらわすように暴力的な、暗い場面を表現します。

私としてはRypidalはナチュラルなプログレを期待するので、少し違う世界に行ってしまいました。
実はRypidalはBjornstndのバックなどと演っている、俺の海みたいなプログレッシブを弾いているのが大好きなのですが、自分のアルバムになるといまいち不思議な世界を作って困る人のなのです。
そしてこのアルバム、題名が最初に書いた様に“Crime Scene”かなりと惑います。

2曲目、ビック・サイズのサウンズをバックに浮遊するメロディはPalle Mikkelborgのペットから火がついて、3曲目、ロックリズムになって、ハモンドが絡みながらギンギンと弾いてくれると、やっぱりいい、マイルスがいない中で、そのサウンドはこのように上手く表現したり複雑になたったり、もう身体はぐらぐらとゆれます。

短い曲としてつながって進みますが、5曲目ペットが吹くと、ベースのバックリズムがとても似ている、やはりマイルスのビチェスを思い浮かべます。それは決して悪くない、きちんとビチェスを消化しているサウンドです。

7曲目“Parli con me?!”になるとこれは完全に映画の場面みたいになって、残念ながらこれは英語が聞き取れない私には聴いてて解らない、サウンドトラックをかなり聴いているので場面は想像つきますが、これはどうだろう、バイオレンスを含む世界なのでサム・ペキンパー的に激しく行って欲しかったに、こっとの方が感覚いいぜ。

8曲目テナーがコルトレーン的のフレーズを満載しますそしてこの曲は、これでいい、Rypidal、こんな不思議な暴力がテーマになるのだろうけど、私のラピダルはもっとナチュラルなんだけどと思う。

その後の8曲目は、テナー2本がモーダルに絡み合う出だし、前の曲がなければ音楽的に聞き入るところですが、これはコルトレーンのフレーズをしっかりと消化したサウンドでこれ単体では結構良い、高いほうのフレーズを吹いている人コルトレーンに凄く似ている。

そこに、エレキのギターが絡んできて9曲目、このようなところは、実はメチャカッコよくて、これだからRypealは止められないのです。

11曲目などは、ダークなビック・バンドのハーモニーの重なりななりますから、特に聴きたい曲ではないです。コンサトの1部なのでしょうね。これがあるから、いいところが良いという感じです。
12曲目はエレベのリズムが効いて、やはりエレクトリック・マイルス、当時のサウンドが好きでたまらない人は、このアルバムのいくつかは、溜まりませんし、結局今回はそこの楽しみました。
そして13曲目はラピダルの得意の泣きギター、そしてビック・バンド・サウンドとして終わります。

テーマのCrimeが基本的に、私の日常とあわないので、全体としてはこれは好みでない、(残念)でもその中でのラピダルらしさのところは、割り増しで好きですから、マア、これもいいかのアルバムです。

Crime Scene / Terje Rypdal

Terje Rypdal(g)
Palle Mikkelborg(tp)
Stale Storlokken(Hammond B3)
Paolo Vinaccia(ds)
Bergen Big Band
Director: Olav Dale

1. Clint - The Menace
2. Prime Suspects
3. Don Rypero
4. Suspicious Behaviour
5. The Good Cop
6. Is That a Fact
7. Parli con me?!
8. The Criminals
9. Action
10. One Of Those
11. It's Not Been Written Yet
12. Investigation
13. A Minor Incident
14. Crime Solved

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死の蔵書  ジョン・ダニング 宮脇孝雄訳

2010-05-08 23:57:34 | 


何年か前に大変評判になったミステリーと覚えていましたから、中国へいくときに読もうと借りた一冊、ところが、帰りは映画を観ていたし、行きの飛行機と日テルの部屋で本の僅か読んだだけ、やっと本日読み終わりました。

稀こう本コレクターの刑事が本を掘り出して利ざやを稼ぐ男の殺人を捜査する展開。海外ミステリーは普通文に慣れて、流れにのるまで時間が掛かるのに、最初からとても読みやすく、奇をてらわない展開もわかりやすい。

古本を探すところ、中古屋さんに出入りをしている私としては一寸似ている。いいもの揃える奥義が書いてありました。

「赤ん坊から飴を盗むぐらい易しい仕事だ。本の詰った箱があったら、悪い本には手を出さず、良い本を見逃さないこと。それだけの話だ。」
私コレクターではありませんが、言えているのです。見逃さないことなんですね。

主人公、古い音楽が好きみたいでこんな一節。

「電話のあいまに私は《ボディ・アンド・ソウル》を口ずさんだ。“ダダディ・ダ・ダ・ダダッダー”。コールマン・ホーキンスの豪放磊落なサックスをまねようとしたが、上手くいかなかった。」

どのフレーズだか解りますか。

話は一寸切ない終わり方ですが、結構面白かったです。
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70%ぐらいJAZZ  Be-bop buffet / S・Zanchini F・marocco

2010-05-07 22:08:26 | 聞いてますCDいいと思う


アコーディオンとjazzの兼ね合いをずっと聞いていいますが、今度見つけたアルバムはとてもjazz度が強い演奏です。
Simone ZanchiniというベテランとFrank Maroccoという人のデュオですが、始まりからバップを思い切り2人で弾ききる感じで好感もてます。
2曲目が“yesterdays”アコーデオンで弾いたらこのようになるかなという感じです。
4曲目C・Hadenの曲、とても哀愁あります。私聴いています哀愁をという感じでこの曲を探したのかも知れません。
5曲目“Green Dolphin”は思い切り良くBopしあてくれていて。このアルバムアコーディオンですが、JAZZ度が70%以上でなかなか凄いディオです。
6曲目のファッツ・ワーラーの曲も7曲目もなかなかjazzの雰囲気が濃厚で、このアルバムなかなか良い感じです。
8曲目がH・Silverの曲がまるでアコーディオンのベスト曲みたいにに流れるので驚きます。
最後はしっかりラグですが、これも凄い演奏でアコーディオン2本とは思えない演奏が楽しめて、こんなのも聴いておいて良いと思うのです。

Be-bap abuffet / So,pme Zanchini & Frank Narocco

Simon Zanchini accodeion
Frank arocco accodeion

1 Yardbord Suite
2 Yesterdays
3 Homr Again
4 Spanishh Song
5 Green Dolphin st.
6 Jiitterbug Waltz
7 There wikk mever br another you
8 Peace
9 The Flloninstone
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