さてこのアルバムの出会いに関しては、いささかの経緯があります。
このアルバムをアマゾンに注文して手にいれましたが、それはblogの先輩であるアーティチョークさんの記事を読んだからです。
http://ameblo.jp/irregular-time/entry-10530147812.html
アーティさんが絶賛ですが、実はこのグループの1作目を紹介した記事を私が書き、それに反応してのが、アーティさんでした。お互い凄いグループだと思ったわけですが、2作目を発見してご紹介いただいたのがアーテイチョークさん、私もすぐに手配、入手となりました。
CDとDVDのカップリングですが、残念ながらDVDは観ることが出来ません。フランス方面にテクニカルなアーティさんはDVDを褒めていらっしょいまが、それはいつかに見れるかなじょうたいで、こちらはCDだけです。
DVDでは最初のアルバムの3曲がありますが、、CDは新曲、だいぶアブストラクトのウエイトが増したように感じます。
さてこのグループ、リーダーのソプラノ一本とピアノトリオの組み合わせですが、その構成(ストラクチャルと読んで欲しい、セシル・テーラーのある部分を現実の今にしているのです。)
さて、内容ですがいささかアブストラクトな色あいが強いのですが、そこにあるのは構成と触発、発展、実に凄いのです。
ご自身つたないとおっしゃられるアーティチョークさんの文章が実はすべてを表現されていて、感服しました。
アーティさんの記事のちゅうばん以降、アルバム紹介はまさにその通りで、私書く必要ない。これは楽です。でも大当たりです。
こんな、緊張、こんな音響、こんなリズム、そしてこんな驚き久しぶりです。
ただ一作目の若々しく、もう少し聴きやすいほうが好きかも知れませんが、重要度、ここまで行くのかグループとしてはもちろんこちらでしょう。
(この記事の重要な部分はアーテチョークさんの部分にあります。)
さーて、大変な部分をお任せしてしまって、気が楽な私は気軽にこのアルバムからの連想を書くことにしました。
唐突ですが(いつもだけど)私このアルバムを聴いていて、槍が飛ぶイメージを思い描いていました。
それは古代の戦場であれ、槍投げというスポーツにおいてもです。
槍の投げられる理論をよく解りません。遠くに飛ばすための理論はあるのでしょうが、検索しても行き当たりませんでした。
ただイメージとして槍が弧を描いて飛んでいく様を思い浮かべたのです。
オリンピックなどで競技を見られたかたは、手を離れた槍を超スロー映像で観ている様に思い浮かべていただきたい。
長い槍は、先端中ほど、後ろとまるで違う振動をしながら一本の槍として飛んでいくのです。
前の部分の振れと中間は同じであっては実はならない、一本でありながら、効果的な振れは分け与えられた動作によって決められているのです。
(この文まったくの空想、想像です、槍の飛ぶイメージを書いているだけで理論ではありません。)
その空想がこのグループを聴いていて思い浮かんだのです。
プレーヤーそれぞれが、素晴らしいバイブレーションの仕方をみせ、あるときはバイブレーションが協調し、またあるときは思わぬ静けさを作る。
そのバイブレーションは各自与えられた、飛ぶためのなすべき理論的必須、記録のための考え抜かれた動きなのです。
そして少しパンしてみれば、なんと美しく、静かに弧を描いて飛んでいくことか。
槍としての使命をまさに体現して飛んでいるのです。
そして結果、槍は、相手の胸倉なり、目的の大地に達したのです。
“グサッ”
アルバム内容説明、省略しましたが、繊細にして豪胆、自由奔放にして緻密な構成、DVD見る方法考えなければいけません。という事で最後にもう一度書きますが、このグループ、日本であまりしらていなさ過ぎです。
1作目は別としてこれはアマゾンで手に入りました。クリポタ・ファンならば絶対はまります。ここははっきりと推薦と言っておきます。
original Pimpant / emil parisien
EMILE PARISIEN (ss)
JULIEN TOUERY (p)
IVAN GELUGNE (b)
SYLVAIN DARRIFOURCQ (ds, perc)
Disc 1
1. SANCHATOR DE PROFUNDIS
2. DARWIN A LA MONTAGNE
3. REQUIEM TITANIUM
4. LE BEL A L'AGONIE
5. SOPALYNX
Disc 2
1. BAM
2. HYSM
3. AU REVOIR PORC-EPIC
4. ESKAL
5. SOPALYNX