JAZZ最中

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解ってくると Vocifero vol.2 / Stefano Risso

2010-05-19 22:27:28 | 聞いてますCDいいと思う


イタリアのDODICILUNEというレーベルのアルバムは結構注目しているので、面白そうなものを拾うようにしています。するとイタリアのとても今のレベルを知ることが出来るのです。
このアルバム、リーダーはベーシストStefano rissoでピアノがStefano battagliaなので拾いました。
バタグリアのピアノはそれこそ個性をしっかり持った強靭ラインですし、リーダーのベースはあのLuigi Martinaleのところのベース“CARUSO”大好きなのです。
このアルバムは自身のリーダーなので、そこに個性が出て、そうなんだ、自身はこうような音楽志向なのだと初めて思いました。
ドラムスMarco Zanoliは2007年に買ったMario Zaraの「Private Tales」やそれにもましてMichele Di Toroの幾つかのアルバムで叩いている人、これ強力なリズムです。

1曲目、出だしのピアノが美しい、少しくすんだソプラノはのメリディは沈んだ感じで始まります。
2曲目もくすんだ感じで、このソプラノのフレージングはあまり好みではないと思っていると、ピアノ・ソロこれが素晴らしい、リズムがしっかりとフォローします。
3曲目重いのベース・ソロから、こちらは昨日と違って主張がしっかりしている、その後のソプラノは苦悩を表現しているのか、曲は全てベーシストが書いているので、この人哲学的かも知れません。
4曲目、思索的な中ピアノがとても美しい。
5曲目のアルトはインド音楽みたいになって、これは参ったなと思っていると、そこに入る美しいピアノのメロディは唸り声が、そうだこれキースのヨーロピアン・カルテットになっているのでは、そう思うと納得できる演奏です。
そうすると6曲目、キースの得意なカントリー調でアメリカ的ピアノを聴いていれば、ベースはチャーリー・ヘイデンじゃないですか。この人たちのやりたいことが解ってくると、これは嬉しくなりました。ドラムスも貢献しています。
7曲目もピアノだけ聴いても価値有りの演奏、いやソプラノもなかなか良く聴こえてきました。
8,9曲目は思索的、なピアノから始まり、シリアスに終わる曲。
続く10曲目はこれはキースのカルテットの感じにもどって終わります。

ピアノが素晴らしいし、解ってくれば、このアルバムかなりの高得点になりました。

Vocifero vol.2 / Stefano Risso

Stefano Risso(b)
Andrea Ayace Ayassot(ss,as)
Stefano Battaglia(p)
Marco Zanoli(ds)
2009年作品

1. Canzone Della Sera
2. Il 10 Aprile
3. Funerorleans
4. Terra
5. Ney
6. 5,41
7. 21 Repliche
8. Una Notte Alla Finestra
9. Notte Insonne
10. Lilla


コメント
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