コクリコ坂から - goo 映画
コクリコ坂から 公式サイト
見た人の、
「こんな時代遅れの甘いストーリーをなぜ今作るのか…」
的な感想を見たので、ふ~ん と思っていたが、私はそんなに悪いとは思わなかった。
確かにお話だけ追っていくと、三つくらい時代を遡った少女マンガのストーリーだが、
(本当に原作は1980年頃『なかよし』に連載され不発に終った作品である)
↑ 宮崎 駿 の企画の為の覚書 (HPより)
1963年当時小学生だった私には懐かしい時代背景であり、時代の空気でありました。
多分世代によって評価が分かれそうだなぁと思うのです。
小学校高学年から中学生、または私のような50歳代以上の年齢の方、なら楽しく見られるのではないか。
20代30代の、映画に尖がったもの、刺激を求める人たちには生ぬるい話しだし、つまらないかも。
でも、50歳代以上には、いつもに増して作りこまれた背景が、見ているだけでなんとも郷愁を誘う。
来年は東京オリンピック、というワクワクしたあの雰囲気、学校では学園紛争の序曲が鳴り響き始め、街は古いものの破壊と埃、新しい建築のための喧騒がかまびすしく、高度成長が進んでいく。
日活の青春映画か「冬のソナタ」が好きな年代の人なら結構、どっぷり涙流して見ているんではないか。
と思ったら、監督の宮崎吾朗氏は当時の日活映画を参考にしたとか。なるほど。
結構印象深いセリフも数あるし、なかなか良い映画だと思うのですが。
しばらくぶりに純愛映画を見た、と思ったトミー。