猫とマンガとゴルフの日々

好きな物を題名に↑ 最近はゴルフとグルメお出かけ主体に。以前は1960年~70代マンガを紹介していました。ネタバレ有り。

高野 雀 「13月のゆうれい」

2017年11月20日 12時24分44秒 | マンガ家名 た行
       ↑ ㈱祥伝社 FCswingコミックス 2冊とも初版

2015年2月号からフィールヤングに連載された、作者初のストーリー連載マンガだそうです。
帯の煽り文句 「女と男と女装男子」 三角関係 を読んでもイマイチ内容がピンと来なくって。
でも初めからこんな内容、と思いながら読むより良いですよね。
高野先生の作品、前に読んだ「さよならガールフレンド」の時もそうだったけど、用事があっても夜遅くなって寝なくちゃ~と思っても、読みたい欲求が沸いて来る作品です。

前に読んだ作者初コミックスと同様、主人公の女の子と周りの友人達の本音が余すところなく描かれているのは当然、今回は男性側からの本音も描かれています。
それも一般的(?)な男はこう思っている、女はこうだよね、というものではなくて色々と複雑です。
本当の人間なんて複雑極まりないものね。
そこいら辺を目の当たりに見せてくれる 高野さん には共感以上の思い入れが生じてしまってファンになる気がします。

お話は女装男子がいて、変な三角関係。
うーん、ストーリーを紐解くより、やっぱり実際読んで欲しい作品です。
後日談は主人公の話でなく、友人の話。
そんなところも オチ話 好きな作者らしくてなんか微笑まし ♪
今後もとても気になる作家さんです。


コメント (2)
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高野 雀 「さよならガールフレンド」

2017年11月18日 11時29分51秒 | マンガ家名 た行
          ↑ ㈱祥伝社 FC swingコミックス この本は第3刷

久し振りに自分好みの好きな作家さん見つけました !
高野 雀 (たかの すずめ)さんです。
帯に 2015年最注目新鋭 数多のマンガ読みから絶賛の嵐 !! と有ります。
作者のデビューコミックスで、この本も 第3刷 なのですでに結構売れているマンガ家さんとお見受けします。
と思ったら、「このマンガがすごい! 2016年(宝島社)オンナ編ランクイン」
「第19回文化庁メディア芸術祭マンガ部門審査委員会推薦作品」ですとか !
最近の漫画界に疎い私は知らなくて、ネットの書評を見てなんか気になって買ってみたら私には大当たりでした。
収録されている5編の短編は、私のようなおばちゃんには遠い遠い、10代から20代の女子のひりひりするような本音満載マンガです。

特に同人誌に掲載された表題の「さよならガールフレンド」は自分のあの頃を思い出して うーうー 唸ってしまう内容に身もだえしちゃいます。
こんな子いたよ、あんな子も、こりゃ当時の私の心の中のセリフと同じだわい。
45年前も今も、女の子の心って変わらないのね。

実年齢の近い女子にはリアル過ぎて、又は現実と同じでつまらないかで、読んでも面白くないものかも。
主人公とは私くらいのおばあちゃん世代か、40代の女性が読んだらぐっさり来るかもね。

各篇の次のページに1コマのオチのような、後日談のようなカットが付いていて、それが有りそうで可愛くて超大好きです。
私も一時ブログの最後に一行オチをつけていたりしたんですが、洒落たオチが思いつかなくなって来てだんだんやらなくなってしまいました。
頭良くないと毎回は出来ないな~。

次に同じ高野さんの「13月のゆうれい」を読んだので又記事にしますね。
もっと新作も出ているようなので久しぶりに作家買いしようと思います。
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トジツキハジメ 「俺と彼女と先生の話」シリーズ

2017年10月19日 19時04分49秒 | マンガ家名 た行
     ↑ 3冊シリーズです。ウィングス・コミックス。

ずっ~と以前にネッ友さんに最初の1巻目「俺と彼女と先生の話」を借りて読みました。
すぐにお返ししたのですが、それから何か引っかかっていて最近ふと思い出して。
続きがあるのではないかとも思っていたので、Eブックオフで検索してみました。
連作になっていて3冊分のコミックが見つかりました。
最初から3冊全部ゲット ♪

1巻目「俺と彼女と先生の話」wings ´08年12月号、´09年3・5・6・8月号
2巻目「僕と彼女と先輩の話」wings ´10年4・6・10・12月号、´11年2・4月号
3巻目「俺と彼等と彼女の話」wings ´12年6・8・10・12月号、´13年2月号

彼岸と此岸の狭間をふらふらと行き来する人たちの話 ?
「現代の怪奇譚」と帯にある。
あまり関わると引っ張られて戻れなくなるそうな。
戻れなくなってしまった人も出てきて怖い。
反対に向こうへ行かなければならない人(つまり死んでしまった人)がちゃんと行けてない話も。
怖い話ばかりなんだけれど、1巻目最初はなんだか敵みたいだった 狐君 が最後は可愛い飼い犬になっちゃって笑える。
3巻目の最後で一応の結末を迎えるけど、怖い。
まだ永遠に続きそうなのが怖い。

トジツキさんのコミックは、BLも含めて何冊か読んでいますが、このシリーズが一番好き。
私としては1巻目がやはり一番好きですが、もっと続けて欲しいな。
でも、もうずいぶん前に終わっているシリーズだからな~。
トジツキ先生お願いします !
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とりのなん子 「黒白」

2017年09月29日 19時26分42秒 | マンガ家名 た行
      ↑ ㈱講談社 イブニングコミックス

初めネッ友さんに借りて読み、とても好きになって自分で全部揃えている「とりぱん」。
の作者の初の本格物語作品。(1巻の帯より)
 雪女様 というワードが度々出てくるので、遠野物語みたいなん ?
最初の場面は現在でも、昔に物語は遡って…と思っていたら、バリバリ現代物(戦前・戦中のエピソードも有り)でした。
でも、そもそもの始まりはもちろん遠い遠い昔から。というお話。

いつもの とりぱん の絵柄とはちょっと違うシリアスな絵ですが、時々コミカルな とりぱん絵柄 が出てきて私としては嬉しい楽しい。
お話はあんまりいうとバレてしまうので言いません。
とりぱん 以外の作品も読みたかった私は大変満足して、自分のコレクションに追加しました。
力作だし、全3巻と読むにも手頃です。
お薦めします !
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ちばてつや 「紫電改のタカ」

2013年02月18日 19時13分43秒 | マンガ家名 た行


             ↑ ちばてつや全集(集英社)内の4冊



私の子供の頃、リアルで連載を読んでいたマンガです。
昭和38年7月から40年1月までの「週間少年マガジン」(講談社)にて連載されていました。
私には女の姉妹も男の兄弟も居ましたので、そのころ刊行され始めた少年・少女向けの週刊誌はどちらも買ってもらっていました。
だからどっちも読んでいたんです。
少年サンデー  少年マガジン  少年キング
少女フレンド  マーガレット  など読んでました。

その少女向け・少年向けどちらにも連載をされていたのが ちばてつや氏 でした。
少年マガジン(講談社) 
    昭和36年1号~37年50号   ちかいの魔球
    昭和38年1号~21号      ハチのす大将
    昭和38年27号~40年3/4号   紫電改のタカ
    昭和40年~42年       ハリスの旋風
    昭和43年~45年       あしたのジョー
    昭和48年8月〜55年5月    おれは鉄兵
  
少女フレンド(講談社) 
    昭和38年1月〜38年11月     ユキの太陽
    昭和39年3月〜40年6月      島っ子
    昭和40年8月〜41年7月     アリンコの歌
    昭和41年8月〜42年8月     みそっかす
    昭和42年9月〜42年11月     ジャンボ・リコ  
    昭和43年2月〜43年12月     テレビ天使
    昭和44年6月 (読みきりかな?) 風のように


マーガレット(集英社)
    昭和39年1月 〜39年3月    パパのお嫁さん

1980年までの連載です。

          ちょろおじさんの遊び場

と、その他平凡社「別冊太陽 子どもの昭和史 少女マンガの世界Ⅱ」など を参考にさせて頂きました。

上に上げたのは週間の連載ばかり、月刊誌や単発も有りますから今思えば凄い仕事量ですよね。
でもそのころの人気漫画家さん達は、皆さん週間連載の掛け持ちなんか平気でやってました。
石ノ森章太郎先生とか、赤塚不二夫先生なんかも少年向け・少女向け両方描いていたなぁ。


           


このマンガの主人公 滝 城太郎 は他のちばマンガの主人公より真面目すぎて、作者もあとがきで
「クソ真面目で自分で描いていても暗いなと思えちゃう」
なんて言ってます。
当時の少女向けの方の ちばマンガ のヒロインみたいだな、なんてちょっと思いました。
ちばマンガの女の子はとても真面目ないい子で、男の子はちょっといい加減さが入っていて面白い子が多いんです。(当社感覚比(笑))
真面目で直情過ぎて後の ちばマンガ の鉄平ちゃんやジョーとも違うんです。
そういう性格にしないと、作者の言いたかったことが伝わらなかったのかも知れない。

戦記物と言うんでしょうか、主人公は太平洋戦争末期の名戦闘機、「紫電改」に乗る少年飛行兵です。
当時は今の比ではなく、結構太平洋戦争の戦記物のマンガや小松崎茂氏の細密なイラストや絵物語やらが毎週少年週刊誌に載っていました。
アニメになったのも有ったんです。
今は仮想空間の中で戦っているマンガやゲームが多いですけど、当時はお話はフィクションではあっても、舞台は太平洋戦争だったんですよ。
第二次世界大戦が終わって10~20年くらい、まだ人々の記憶は有りますよね。
戦争終わってすぐには題材に出来なくても、そろそろ作品に出来た頃だったのかも知れません。

主人公に敵対する人物と言うのはマンガには必ず出てきますが、滝の敵は戦争しているアメリカの兵隊でなくて、身内であるはずの同僚日本兵や憲兵や部下だったりします。
次から次から何で身内ばっかり敵に廻るんでしょう。
反対に敵であるアメリカの少年飛行兵と、友情と言うんではないけれど同情を寄せたりしてます。
そこに、作者の 戦争は嫌だ~っ と言う気持ちが現れているように思います。

実は連載当時も、面白くて楽しくて読んでて爽快 !
と言うマンガじゃなかったんですよね。
だんだん連載が進むと戦争末期の話ゆえ、特攻とか玉砕の島とか、我々には結果は解っているわけですから、滝とその仲間達の運命も薄々わかるんですよ。
その前連載の野球マンガ 「ちかいの魔球」 などの方が気楽に読めてたんです。

暗い話になって来たので人気が落ちたのか、作者もそれを気にして途中にいろいろ面白くしようと頑張った、みたいなことをあとがきで述懐してました。 
そしてそれを少し後悔してらした。
現実には無理だろうみたいな武器を出したり、マンガだからの荒唐無稽な展開や、厳しい訓練に明け暮れるスポ根ものみたいな描写だとか。
何度落とされても生還してくる登場人物、みたいなお約束もありました。
作者は、
「地味になったかも知れませんが、もっとじっくり腰をすえて描きたかった」
と言ってます。

ラストは、もう忘れていたのですけど、読み直したらおぼろげに思い出しました。
解ってはいたけれど、こうだったっけ。
あっけないといえばあっけない。
最後のコマはいろんな意味で印象的です。

それでも、何度もコミックスとして出されているようだし、私もこれが復刻されたと聞けば手に入れたくなったし。
やっぱりもう一度読んでみたい名作なんです。

うちの父親は 以前にもブログで言いましたが、大日本帝国陸軍の戦闘機 「隼」 に乗ってました。
父親は大学を半年早く卒業させられて軍隊に入ったいわゆる 

           学徒出陣 - Wikipedia 

組で、最初なものですから、結構大切にされて飛行訓練も長めに出来て飛行技術も上がり、終戦まで生き残った人も多いそうです。
その後輩達は訓練もままならないうちに 特攻 に行かされて犠牲者が多い、かわいそうだったと父は言ってます。
そんな父親までが戦争が終わる寸前に特攻隊に指名され、出撃する少し前に終戦を迎えたそうです。
私が言えることではないかも知れないけれど、日本は負けることがわかっていたのにどうして早く降伏できなかったんでしょう。
父親から、一度だけ軍の上層部を許せないと聞きました。
あまりそんな事言わない父親だったので、ちょっとびっくりしましたが、自分達を虫けらのように死地に行かせようという人間を許すことは出来ない、当たり前ですよね。
父親を、だんなと一緒に靖国神社の花見に何度か連れて行きましたが、どんな思いで花を見ていたんだろうか…。



              紫電改 - Wikipedia


              一式戦闘機 (隼) - Wikipedia



      当時のマンガが読みたくなって まん○らけ に行きそうになってるトミー。

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戸田 誠二さんのホームページ

2012年01月11日 20時38分06秒 | マンガ家名 た行

ネットサーフィン (死語?) していたら 「スキエンティア」 Scientia(2010年2月3日初版発行 小学館ビッグスピリッツコミックススペシャル) の作者、戸田 誠二氏 の短編マンガを惜しげなく公開しているホームページを見つけました。
ホームページに掲載していたものを加筆・修正し描き下ろしを加えて単行本化されたようですが、出しておくにはちょっともったいないような小品がいっぱい読めます。


戸田誠二さんのウィキの記事 


ホームページ → COMPLEX_POOL/Top

       



         「スキエンティア」は全部読んでいないトミー。





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トジツキ ハジメ 「俺と彼女と先生の話」

2010年08月17日 12時36分43秒 | マンガ家名 た行
        
      ↑ ㈱新書館 ウィングスコミックス 2009年12月10日初版


 BL読みの楽しみの一つに、楽しんでかる~く読むつもりで開いた本に思いがけず名作・傑作を見つけるというものがある。知らなかった骨のある作家さんを見つけたり。これはあくまで自分が初めて見た、ということ。世間様にはもうとっくに知れ渡っていたりして、自分の不明を恥じる結果となる。

 最近も ぶっくさん に1箱お借りした本の山から 鳥人 ヒロミ(とりびとひろみ) さん の 「彩(いろ)おとこ」 というたぶんBL界では有名な作品を読んだばかり。大正ロマンの時代背景で歴史好きとしては大変結構でしたよ。 ↓


               


         鳥人 ヒロミ HP → おまえはそれでいいのか


 さて、前置きが長くなりましたが…。同じ箱の中に最初の写真の本が入っていました。BLではありません。しかし作者はBL出身と言うのか、BL界ではこれ又人気の作家さんです。
 狭い世界であっても人気者ということは、早晩一般誌に出てくる人が多いのもこの世界の流行りで、よしながふみさん、山田ユギさん、中村明日美子さんなどが既に有名です。
 この作品を見ていると、トジツキさんもそろそろそうなのかな~なんて思います。


 このお話、一応お話は①巻完結で読みやすく、簡単に言うと霊感青年のあの世とこの世のあわいに行って来たお話になるのです。ただ、なんかどこかで続きがあるとかないとか聞いたけれど、2巻も出るのかしら。
 それに特徴としては主人公の青年より周りの登場人物 + 狐1匹が主人公よりキャラが強烈だったりします。もっと 小町ちゃん(ヒロインになるのかな) を見ていたい。

帯から参照 ↓

【帯】たとえばだ、死人を生き返らせるとかな-・・・。 祖母からの一本の電話が、俺と彼女と先生の話の始まりだった・・・。 トジツキハジメが描く現代怪奇譚、ここに登場。

 実を言うと、トジツキさん、BL作家としては本を集めるほどには好きではなかったのですが、この本読んでちょっと興味出ました。他のも読んでみましょう。



   登場の時は凄い怖かった 狐くん が最後とても可愛くて、飼いたくなったトミー。

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とりの なん子 「とりぱん」 第7巻

2009年08月24日 15時34分43秒 | マンガ家名 た行


             ↑ とりぱん 7巻 ㈱講談社 ワイドKCモーニング


 去年もいっぱいいろんなジャンルのマンガを読んだ私ですが、一番のお気に入りとなったのは大長編冒険マンガでも、悲恋ラブロマンスでもなく、この とりのなん子氏 の 「とりぱん」 なんです。

 最初は たれぞ~さん にお借りした箱の中に入ってました。

     たれぞ~さんのブログ → すずめ休憩室

 実は掲載誌のモーニングは昔はよく読んでいたのに最近ご無沙汰していて、全然知らないマンガで、知らない作家さんだったのです。(とりの氏はこれがデビュー作) 
 4巻までお借りしてて、もう引き込まれて、(特に2巻収録のカマキリさん編に涙・涙) お返しする前に自分で買いそろえ始めてしまいました。ハードなマンガ読みさんは分かると思いますが、借りて読んだのに自分で買いそろえるって珍しいですよね ? 去年は私はこの作品だけでした。途中なぜか 第4巻 が見つからなくてわざわざ 中野の まん○らけ まで出張(でば)ってゲットしたり思い入れのある作品になりました。

   1~4巻までの感想はこちら → とりの なん子 「とりぱん」

 こんなに好きなのはなんでかと考えるに、出版社の紹介にあるように、「身の丈ワイルドライフ」 の生活の仕方も珍しいし、関東近辺では見られない北東北の自然や生き物たちの様子も興味津津なのですが、私が好きなのはこの方の笑いのセンスなんです。
 ツボが同じというか、足あげてひっくりかえるお約束のオチが心地よいというか…。たぶん、同じ鳥を観察して同じ行動を見ても、他の人 (わたし) はこういう感じ方はしないな、ギャグに出来ないな、感じ方・広げ方が面白いな、というところがあるんです。普通に言ってしまえば、対象物に愛情が感じられる、ということなんでしょうが。
 鳥の一羽、動物たちの一匹、立木や草花の植物や風などの自然までよ~く観察した上で性格付けしているのでみんな身近に感じられてその行動に笑えてしまう。

 この7巻では引っ越しした新事務所兼ご自宅での出来事がつづられています。相変わらずの つぐみん(どじなつぐみ) が笑いと涙を誘う日常ですが、新たな登場人(鳥・たぬき等)物もいて楽しい とりのワールド ですよ。
 あっそうそう、巻末にファンからの投稿をマンガにした物があるんですが、ホラー編が怖かったです~~ 夏が終わらないうちに読んでください。


   参考記事ページ ↓

   モーニング公式サイト - 『とりぱん』作品情報
     ↑このページにある壁紙が可愛いので、現在会社のPCで使用中です。

   
   とりぱんコラム 「とりのなん子の謎に迫る!」 


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高橋 しん 「花と奥たん」  1

2009年06月01日 10時56分16秒 | マンガ家名 た行
             ↑ 小学館 2009/4/30 ビッグコミックススペシャル
  

 「いいひと。」 「最終兵器彼女」の 高橋 しんさん です。以前にも増して可愛い絵柄の可愛い奥さんが主人公。東京近郊の うるわしが丘 でミニウサギのPたんと暮らしています。カラーページが多くて (その分ちょっと高めの本ですが) お料理の絵なんて本当に美味しそう。
 奥たんは毎日毎日美味しそうなお料理を作って旦那たんを待っています。一見ほのぼの、エコライフの毎日なんですが…… ?

 なにか違う、どこが ? 何が ?
 舞台はどこにでもありそうな新興住宅地。奥たんの家の庭には手入れがいいのかあふれるほどの緑と野菜。近所の奥様達もいるし、品物は少ないがスーパーもちゃんと営業している。
 だけど電気がたびたび止まっているようだし、食材の調達に奥たんは毎日エライ苦労をしている。大体ラブラブのはずの旦那たんが帰ってこない…。

 だんだんと回数が進むとわかってくるのですが… 何やら外に厄災の元が見えるらしい。始めははっきりと見えてこない そのもの が見えてくるにつれ、この世界の状況がわかってくるのですが。

 まだ1巻しか出ていません。これからこの世界がどーなっていくのか。奥たんの運命は…気になるところではありますが、これの為に連載中のスピリッツを買うのはう~ん。(いえ、昔は毎週買っていた雑誌なんですが)

 新聞の書評を読んで気になっていて、たまたまマンガ喫茶の新刊コーナーにあったので読んでみました。それにしても先が気になります。2巻が出るのを首を長くして…(そーゆーのばっかり)




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竹宮 惠子 「吾妻鏡」 

2009年04月08日 17時14分55秒 | マンガ家名 た行
                   ↑ 上巻


                  

                   ↑ 中巻

 
                  
  
                   ↑ 下巻
 

         中公文庫 上・中・下 3巻 2000年5月25日初版~


 平成9年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞の 「マンガ日本の古典」 全32巻の内の 14~16巻 (文庫版)

 
 あとがきで作者も言っているように、この長大な歴史書を3巻で描き切るのは何と大変な作業だったことだろうか。他で読んだのだが、これと 「エルメスの道」 が描くのにとても大変だったと作者が言っている。
 「吾妻鏡」 は鎧に馬に鎌倉時代の着物に源平合戦、「エルメス~」 も細かい馬具に馬に当時のファッションから当時の建物、時代考証が大変ですよ。


 「吾妻鏡」 原典は1180年(治承4)から1266年(文永3)までの87年間を描く、全52巻の鎌倉幕府の公用記録書です。

 日記の体裁をとってはいるが鎌倉末期の編纂とされるこの歴史書は、編纂当時の権力者である北条氏の行動の正当化や露骨な曲筆もあるとされる。(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 吾妻鏡の項より )

 このマンガ作品では概ね原典に沿って描かれているようなので、鎌倉幕府の執権北条一族は時に源氏3代の 頼朝・頼家・実朝 よりも思慮深く幕府存続に身を砕いて活躍したようにも描かれている。最初の執権となった 北条 時政 (政子の父) がのちに政子と子の義時らによって失脚、出家隠居の身となったのも、後妻の牧の方の実家の陰謀に乗せられた為だったかのように描かれているくらいだ。

 それはともかく、読み物としては前半の 源 頼朝・義経ら が活躍する源平合戦の項や源氏3代将軍記のあたりが面白く、後半執権政治も落ち着いて政治や祭礼儀式、天変地異の記述などが多くなるとマンガ作品としても面白さを出すのに苦労したと思われる。

 その中にあって最初からずっと作品の中心となり、このマンガ作品の主人公とも呼べるのが 尼将軍 北条 政子 である。政子は 源 頼朝 の妻となった若い頃 (21歳頃) より溌剌とした現代風の気の強い性格で描かれ、それは京風の教育を受けた 頼朝 には珍しく見えて引かれた、と有る。
 頼朝 が関東を制圧し鎌倉に入り居を構えて 政子 も御台所と呼ばれるようになっても、夫の浮気に怒って関東風に愛人の家を打ち壊したり、幕府の公式な行事に頼朝といつも一緒に出席したりして、二人で幕府を作ったという感覚を持っているようだ。
 時におきゃんに時に思慮深く、現代の読者は 政子 に同調してこの作品を楽しむことができる。

 長女の大姫が20歳の若さで死に、夫の頼朝も落馬が元で急死すると自分も死にたいと思うほど悲嘆する 政子 だったが、この後も後家の踏ん張りで 頼家 ら子供達のために活躍する。
 ところがその2代将軍 頼家 の評判が悪く 頼家の乳母の家比企氏 が台頭してくると実家 北条氏 が大事とばかりに我が子 頼家 を出家、将軍職を奪って三男の実朝を3代将軍に据えるが、頼家はその後北条氏に幽閉、のちに暗殺される。
 このあたりは苦渋の決断、いや我が子をここまで、本当かな~と疑ってしまうが、母親の情としては出家させれば命は助かるかも、と考えたのに諸事情で親や兄弟に押し切られてしまったのだろうか。(涙) 

 自分と頼朝の子のうち、ただひとり残った 実朝 も頼家の子供 公暁 (くぎょう 有名な大いちょうの場面です) に殺されたのちは摂関家から迎えた皇族将軍の後見役となり、尼将軍と呼ばれている。
 自分だけ生き続けて 頼朝 と育てた 幕府 を存続させるため、後家の頑張りを続けざるを得なかった 政子 の心情はどんなものだったのか。後鳥羽上皇が幕府に対し挙兵した折の御家人たちに言った 政子 の有名な言葉、

「頼朝の恩は山よりも高く、海よりも深い、逆臣の讒言により不義の宣旨が下された。上皇の近臣を討って、三代将軍(実朝)の遺跡を全うせよ。ただし、院に参じたい者は直ちに申し出て参じるがよい」

 は、頼朝の妻というより、領地を安堵してくれる者に付く、という関東武士の娘としての 政子 を強く感じる。
 2005年NHK大河ドラマ 「義経」 で政子を演じた 財前直見さん は関東という田舎出身者だけれど武士の娘としての誇りがあり、政治にも口出しするような独立した個人としての強気の雰囲気が出ていたな、と思う。歴代の 政子役者 の中では私は好き。 

 政子が69歳で死んだ後もページは続くが、年と起った事の記述が続いてマンガ作品としての面白みはない。原作の 「吾妻鏡」 も同様に後半は読み物としてはつまらないということなので、この作品としても後記のようなものなのだろう。
 
 膨大な登場人物を簡潔に、枠外に説明文もたくさん付けて、苦労してなるべくわかりやすく作っているのがわかる労作です。歴史好きなら一度手に取ってみてください。
 原作無理でもこのシリーズなら 「平家物語」だって「太平記」だってすぐに読めます。日本にマンガがあって良かったな~。(笑)


 マンガ日本の古典シリーズでは、他にも有名なまんが家が古典に挑戦しており、自分としても読みたいものがたくさんある。刊行当時はマンガをあまり読んでいない時期なのでほとんど読んで無いのだ。

石ノ森 章太郎 「古事記」
横山 光輝 「平家物語」
木原 敏江 「雨月物語」
いがらし ゆみこ 「和泉式部日記」
坂田 靖子 「堤中納言物語」
水木 しげる 「今昔物語」
長谷川 法世 「源氏物語」
横山 光輝 「平家物語」
矢口 高雄 「奥の細道」
牧 美也子 「好色五人女」
さいとう たかお 「太平記」
里中 満智子 「心中天網島」
安彦 良和 「三河物語」
花村 えい子 「落窪物語」
バロン吉元 「徒然草」
土田 よしこ 「東海道中膝栗毛」
いがらし ゆみこ 「とはずがたり」
つのだ じろう 「怪談」
酒井 美羽 「春色梅児誉美」
やまだ 紫 「御伽草子」
黒鉄ヒロシ 「葉隠」
古谷三敏 「浮世床」
小島剛夕 「信長公記 」
 以上 順不同。

わー、読みたくなるものばかり。これは又E-ブック○フのお世話になって集めねばなるまいか。
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