猫とマンガとゴルフの日々

好きな物を題名に↑ 最近はゴルフとグルメお出かけ主体に。以前は1960年~70代マンガを紹介していました。ネタバレ有り。

あすなひろし 「みどりの花」

2023年01月24日 16時15分31秒 | マンガ家名 あ行
     ↑ 表紙

発行所 ㈱ブッキング 2006年9月14日 初版第1刷発行

            ↓ 裏表紙

           

集英社 りぼん 1963年春の増刊号に初出掲載されてから42年、初の単行本化となったのが2006年9月。
当時会社の近くの本屋さんで見付け、買おうかどうしようか散々迷った末に1600円プラス税の割に薄い本だったので諦めた本。
それから又17年の年月を経て、今自分の手元にある。

60年の昔の絵柄なのに流麗な あすな筆致 はそのままなのですよ !
超絶技巧の網掛けも !
2年間の休筆を経て、再デビューを飾ることとなったこの作品。
おとぎ話のようなお話に、あすなひろしの作風はここから始まるとされる細密な描写が確立される。

栴檀(せんだん)は双葉より芳し・・・を思い出しました。
中をお見せ出来ないのが本当に残念です。
下の あすなひろし公式サイト で他の懐かしい絵をご覧ください。

      あすなひろし 公式サイト

私の初あすなひろしの せっちゃん の絵が最初に乗っていて感激 !





コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

市川ジュン 「華の王」

2020年04月12日 20時39分31秒 | マンガ家名 あ行
         ↑ あおばコミックス 文庫3巻 平成15年8月16日第一刷発行 ~

市川ジュン氏のコミックス、2番目に読んだのはこちら。
4月4日にアップした、

        市川 ジュン 「燁煇妃 ようきひ」 後宮の女帝 高梨栄子の生涯

のヒロイン、丹後の局こと 高梨栄子(たかなし はるこ) と同時代に生き、一時敵対していたとも言える立場の 北条政子 の物語です。
でも遠く離れた京都と鎌倉では直接渡り合う事はなかったのですがね。

皆様ご存知、鎌倉幕府を開いた源頼朝の正室です。
頼朝が平治の乱後流された伊豆国の豪族、北条時政の長女。
夫の死後、嫡男・頼家、次男・実朝が相次いで暗殺された後は、傀儡将軍として京から招いた幼い藤原頼経の後見となって幕政の実権を握り、世に尼将軍と称された女傑です。
丹後の局とは性格もやり方も違うけれど、当時の女性の立場としてはお互い頂点を極めたように見える二人です。

しかし、そこに至るまでには数々の辛酸もあるわけで。
現代女性ならこんな人生嫌だなぁと、誰でも思いそうな位次々と悲劇(?)・必然(?)が次々と襲って波乱万丈というには辛い。
昔から「吾妻鏡」「源平盛衰記」を始め、多くの書籍やマンガにもなっているので大体のあらすじは知っていました。
が、そこは 市川史観 というか、市川氏独自の感じ方が投影されており、ここはそう思ったのね、などと上から目線で楽しんだりして。

ちょっと気になったのは、源頼朝の表現がマジ少女マンガで、日本の貴公子というよりも、烏帽子も付けずに長い髪をなびかせ西洋の王子様のよう。(笑)
当時の男性は流石に流人とはいえ烏帽子位付けていたのでは ? と思います。
竹宮惠子氏の マンガ日本の古典 「吾妻鏡」と合わせて読めば、より重厚に歴史が分かるのではないかと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

市川 ジュン 「燁煇妃 ようきひ」 後宮の女帝 高梨栄子の生涯

2020年04月04日 11時00分37秒 | マンガ家名 あ行
          ↑ 文庫版 朝日コミックス文庫 2009年1月30日第一刷発行

昔の自分のブログを読み返していたら、コメント欄に市川ジュンさんのお名前があり、そういえばネッ友さんにお薦めされていたのに読んでないわと思い出し。
出掛けるのもままならない昨今、これは一気読みのチャンス、とばかりにE〇ックオフに頼んで買いました。

            ↓ 代表的なお薦め作を集めました。「陽の末裔」は第4がまだありません。



最初に読んでみたのはこの「燁煇妃」でした。
惹句にある、「後宮の女帝 高梨栄子の生涯」の名前に憶えがなく、どこの時代の人かしら ?
と思ったら、候名(さぶらいな 下﨟女房 (げろうにょうぼう) が宮仕えのときに用いる名。) を見てピン !
丹後の局 (たんごのつぼね) じゃあ~りませんか。ふんふん。

丹後の局とは、後白河法皇の愛妾にして政治にも口出しをしたとされ、法皇と共に平氏と源氏の間を渡り歩いたと言われる女性。
平安時代が終わりを告げ、保元・平治の乱からおごれる平氏の20年を経て、源頼朝が台頭する時代。
元々後白河法皇というのは、源頼朝に 天狗顔 と悪口を言われたほどの策士。
天皇としては約3年程の帝位だったが、その後は院制を敷いて長きに渡り朝廷を牛耳る実力者であり、複雑な時代を権謀術策で乗り切ろうとした人です。

そんな時代に弱小貴族の生まれで、後ろ盾になるべき父親は出家しており、己の才知と美貌とで「院の執権」とまで名を遺した女性。
興味有りますよね~。
前に紹介した「ビジュアル日本の歴史」の中では少しだけ紹介されていましたが、こちらでは厚い文庫一冊じっくりとその生涯を読ませていただきました。
同時代の女性としては 北条政子 の方が有名ですが、この二人頼朝の上洛の折に面会しているとかいないとか。

市川ジュン氏は人生を切り開いていく女性の話が多く、同じ女性としては読んでいて大変面白いです、
丹後の局と同じ時代の 北条政子 の「華の王」、大正時代の少女たちの目覚めの物語「陽の末裔」も楽しみに読もうと思っています。

            ↓ 近所の桜。毎年遅めの開花なので、4月になってもまだ綺麗でした。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

井上佐藤初原画展 「10DANCE」

2019年08月16日 22時47分44秒 | マンガ家名 あ行
↑ 画廊へ続く階段に貼ってあったポスター

         ヴァニラ画廊 '19/8/13 〜 9/3井上佐藤初原画展「10DANCE」

今、一番続きが気になって8月20日の第5巻コミックスを首を長くして待っているのが、井上佐藤氏の「10DANCE」。
井上佐藤氏はとても上手でしっかりした絵を描く方で、私氏の絵が凄く好きで。
漫画は絵が好きでないと手に取りませんよね。

元々竹書房さんのBL専門誌「麗人」で連載されていた作品なのですが、一時休載されていて続きが読めない状態でした。
それが何と ( ゚Д゚)( ゚Д゚)( ゚Д゚) 一般誌(講談社「ヤンマガサード」)にて連載開始されたと聞いてびっくりしてました。
もう3年前の事なんですがね。
その後、講談社から新装版コミックスも出て、今も連載中です。
最近 BL熱 がすっかり冷めてしまったトミー。ですが、これだけは楽しみに読んでいるのですよ~(*´▽`*)
前からあまり過激な表現が無くて、ダンス界の事も勉強になって、今の私にはちょうど良い ?
過激じゃないけど、エロさは有ります。ドキドキです。

で、その井上佐藤氏の初の原画展が銀座で開催という事を聞き、押っ取り刀(急いで手に取ってという意味ですよ)で駆け付けました。
初日は行けなくて3日後の15日に行ってきました。
折からの台風10号の影響か、行ったときは私一人だったのですが、却ってゆっくり自由に見られて嬉しいというか申し訳なかったです。

            ↓ 会場近くにはこんな史跡が。



江戸城のご門跡で、1710年、朝鮮通信使の来日に備えつくられた「江戸城芝口御門」の跡地に建つ記念碑です。

            ↓ 会場に続く階段に有ったポスター



            ↓ 階段に以前の企画展のポスター等いろいろ貼ってあります。



ちょっとオドロオドロシイ感じ。
初めて渋谷の「まんだらけ」に行った時よりも軽いかな。

            ↓ おおっ大きなポスターも。



            ↓ 会場入口にチャコットさん提供の燕尾服が飾られています。



会場内は写真禁止なので写していません。
しかし、生原稿はやっぱり凄いな~ (*ノωノ)
ほれぼれ、しみじみ、じっくりと鑑賞させていただきました。

            ↓ 会場で貰ったチラシ表と裏





            ↓ 頂いたポストカードの表と裏





最近漫画家さんの個展が多くなってきて、とても楽しみです。
ああ、それにつけても早く「10DANCE」5巻が見たい !
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

岩本 ナオ 「金の国 水の国」

2017年06月04日 09時15分17秒 | マンガ家名 あ行
「町でうわさの天狗の子」で小学館漫画賞をお取りになった 岩本 ナオさん の 「flowers」に2014年12月号から2016年6月号まで連載されていた作品。 
この「金の国 水の国」も『このマンガがすごい!2017』オンナ編で1位を獲得しています。
一度読んでみたいと思いつつ、レンタル本でやっと借りられました。
結構貸し出し中が多かったのよ。
ボリュームのある一巻物。
一巻しかないし、表紙などを見る限りいつもの岩本氏ののほほんとした絵柄だし、どんなものなんだろうと興味津々。

岩本さん流のおとぎ話なんですけど。
ほんとの悪者が出てこないところもおとぎ話っぽい。
敵対する一味 ? の一人が味方になったり、最後の最後でお姫様の父親が考えを変えちゃったり。

でも、現代でも通じるようなエピソードがたっぷりあるんですよ。
イヤ、現代を揶揄しているよね ? 岩本さん。
一人一人の登場人物の心情の複雑さも岩本さんらしくて読み応えあり。
ほっこりしたいときにお薦めです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

岩本 ナオ 「町でうわさの天狗の子」

2016年08月05日 19時18分22秒 | マンガ家名 あ行
     ↑ コミックレンタル本です。 ここにあるのは1巻~8巻まで 全12巻です。

最近(と言ってもこれも連載は2007年6月から)の少女マンガを とんと 読んでなかったので、とっても新鮮でした ♪
小学館漫画賞を取ったのでその時評判になり、ちょっと読みたいとは思ってました。
結局その時はそのままだったのですが、今回読んでみたのは 小学館文庫 珠玉の名作アンソロジー 7 「あやしい隣人たち」 という中でこの漫画の連載第一話を読んだことがきっかけです。
面白そうだなと久しぶりに触手が動き、ツ〇ヤのレンタルコミックでまとめ読みすることにしました。

少女マンガ学園もの王道のエピソードが満載なんですが、メインキャラ以外の子たちの性格や話のオチどころがなんか現代的 !
当たり前なんだけどね。

主人公は大天狗様の一人娘。
何とお母さんは450歳年上の天狗の康徳坊(こうとくぼう)様と恋に落ち、秋姫(あきひめ)ちゃんを生みましたとさ。
今までになかった設定にもびっくりですが、普通に中学・高校に通い本人は普通に生きたいと思っている普通の女の子なのも変わってる。
一昔前によく有ったスーパー高校生ものじゃないです。
でも、8巻では大物になりそうな予兆が…。

まだ8巻までしか読んでないので、どういう終わり方になるのかとても楽しみです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いくえみ綾さんの作品

2016年03月06日 08時24分13秒 | マンガ家名 あ行
      ↑ 「プリンシパル」全5巻 レンタルコミックなので表紙は有りません。

最近レンタルコミックで借りている いくえみ綾さん にちょいハマリしています。
始めは「トーチソング・エコロジー」という割合最近の作品を読んでみたら、ひねっていていいな、と。
題名からして有名映画の題名をひねってますからね。(笑)
俳優さんの話というのと、ちょっと片恋話が入っているのでそうしたのかな。

そこで本腰を入れて(?)いくえみさんの最長連載作品の「潔く柔く」を借りてきました。
ファンの方はもとよりご存じの事ですが、いくえみさんの作品は人物関係が縦横無尽というか、幼馴染から小学校・同中(おなちゅう 同じ中学ということ)高校の同級生、大学時代から社会人になっても友人たちが複雑に絡み合って面白いけれど神経衰弱みたい。
そのうえ自分は全13巻2つに分けて借りてしまったため、前を読み直そうとしても手元になかったりして往生しました。

次は「プリンシパル」これも高校生の学園恋愛ドラマ(?)です。
60代のおばさんとしてはちょっと飽きてきたかな。

今は「バラ色の明日」を読もうと借りてきたところです。
今まで一作品も読んでいなかった作者さんですが、せっかくレンタルコミックという安く読めるチャンスが出来たので、いろいろな方の作品を読みたいと思っています。


コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

石川 雅之 「純潔のマリア」

2015年05月25日 09時21分44秒 | マンガ家名 あ行
  ↑ レンタル本です。全3巻

おお~、魔女と天上の教会との壮大な宗教戦争勃発か ?
時は中世のヨーロッパ、イギリスとフランスが百年戦争を繰り広げている頃。
魔女が各地に根付き、住民とも共存した関係を築いている。
一部経済的関係もある様だけどね。
お金をもらってフランス、イギリスどっちの味方もする魔女も居るってこと。
魔女達の考え方は今の我々の意識に近い。

その中で子供の時からひとりポッチで生きてきた 魔女マリア の純真なこと。
使い魔の アルテミス とは正反対です。
その純真さから引き起こされた 天上の教会 大天使ミカエル との争い。
人の祈りに応えず道を示さない 天上の教会 に業を煮やして自分の力で世界を変えようと頑張る マリア。
人の天への祈りは依頼でも命令でもなく、人の営みの一部として 天上 は介在しない(見守るのみ)とするミカエル。
宗教戦争というよりはねっかえりマリアの独りよがりにも見える。
でも次第に味方も増えたりして。
さて、結末は如何に。
落ち着くところと言えばそうでした。
でも嫌いじゃないですよ。

「もやしもん」の石川さん。
「もやしもん」の中でもゴスロリ風衣装の女の子が出てきたけれど。
魔女達のお衣装が可愛い。それぞれ個性的。
その他は時代考証バッチリで描き込みも凄いのに魔女達は可愛いわん。
アシスタントはいないとウィキに書いてあったけれど、あの凄い精密な描き込みも全てご自分で描き込みしているんでしょうか。

2014年に発表された「純潔のマリア exhibition」もあるそうです。
やっぱり続けて見てみないとね。
もうレンタルしているかしら。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ベルばら」オスカルが約40年ぶりの女性姿に !

2014年08月17日 17時18分01秒 | マンガ家名 あ行
なんと !
あのオスカル様が麗しい女性の姿を今一度見せて下さるという。
しかもドルチェ&ガッバーナの2014~15秋冬のレディーズ最新ファッションだという。

約40年ぶりの女性姿 「ベルばら」オスカルがモード誌表紙でモデルデビュー(ORICON STYLE) - goo ニュース

詳しくは ↑ をごらんになって頂きたい。
早速『SPUR 10月号(コンパクト版)』を買いに走らなきゃ。
他にも SPUR通常版 にて、クリスチャン・ディオールとランバンのレディースファッションを着こなす描き下ろしショットや池田先生のインタビューなど有るらしい。
今、こんな企画なんて ううう~ だよね~。

9月20日から始まる、東京・六本木ヒルズ森アーツセンター(東京都港区)の展覧会『わたしのマーガレット展~マーガレット・別冊マーガレット少女まんがの半世紀~』にタイアップしているんでしょう。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あすなひろし 「呪啼夢」 (じゅていむ)

2013年10月08日 10時31分50秒 | マンガ家名 あ行


       ↑ ㈱チクマ秀版社 2006年8月6日 初版


2001年3月22日、肺がんのため60歳で亡くなられた あすなひろし氏。
死後ファンや生前交友のあった編集者など、又実のお姉様や甥御さんの協力も有り、一から復刻された「あすなひろし作品選集」はまだ一部在庫が有り、下記のサイトなどで購入が出来るようです。

           → あすなひろし公式サイト

また、㈱エンターブレイン社がビームコミックス文庫として「青い空を、白い雲がかけてった」「いつも春のよう」「林檎も匂わない」などを刊行しています。

この、ずっしりと持ち重りする本は、没後7年経ってやっと復刻されたものです。
あとがきの 漫画家・マンガ評論家の みなもと太郎氏 が

「出したい 出したい」と願いつつ、ページ数の多さで発行に踏み切れず、手をこまねいていた「あすなひろし最大の長編」があった。

と言わしめた作品なのです。
初出発表年は1972年8月から週間漫画タイムスにて。
もう41年も昔 ! わぉ。

原作者の 宮田 雪(きよし)さん と言う方は、呪縛師ということになってますが。
呪縛師って何 ?
と、少し調べてみてもよく判らない…。
ご本人は脚本家や漫画原作者、精神世界運動家、ドキュメンタリーの映画監督などもしている。
アニメの「あしたのジョー」・「ルパン3世」・「海のトリトン」・ 「ムーミン」など にも関わっているようです。
結局呪縛師の意味は解りませんでしたが…。
いろいろな創作活動をなさっている方のようです。

今見ると、この濃密な作品群が週1回の連載で続けられていたとはびっくりします。
巻末には週間連載の苦労が担当編集者の方の文章でつづられています。
そうだろうな~。
十篇の短編と中篇で構成されるこの作品は、時代も場所もばらばらだけど日本が舞台です。
各話に登場する黒いコート、黒い大きな帽子、黒いロングブーツを身にまとった女、イヴに翻弄される男たち。
この格好は描かれた当時の流行を思い出させます。
又、イヴも男たちに惑わされながら時代を生きていく。

残念ながら残り1話を残して未完になっています。
しかも掲載されている最後の一話は、素人の私が見ても あすな氏 の筆致とは違うような。
元アシスタントの沢本氏、河野氏が鉛筆の下書きにペン入れしたそうです。
その辺の理由と言うか、状況も担当編集の文章の中で明かされています。
あすな氏、原作付きの作品を自分の作風と格闘しながら我慢を続けてここまで描いてきたが、ついにキレてしまったようです。
ナイーブ過ぎたのでしょうか。

あすな氏の叙情性が少し観念的に見えるところもあって、好き嫌いが分かれる作品だとは思いますが、大人なら解る、大人の作品と言えるでしょうか。

かくいう私も、あすな氏の絵柄は大好きなんだけど、あんまり詩的な叙情性の強い作品はあまり好きでないんです。

COMに載っていた作品はおおむね好きです。
1968年1月号「300,000km./sec」 SFの傑作といわれてます。
1968年9月号「美女ありき」 ストーリーまんが家によるギャグマンガ集のひとつ。
1969年2月号「その日、ノースビルは雪」
1969年8・9月号「西部の唄」
1970年4月号「巣立ち」
1970年11月「スウ、という名の童話」
1971年8月号「難破船」 絵 川本コオ
1971年11月号「桔梗」

「哀しい人々」シリーズも大人になってから好きになりました。
一番好きなのは、少女漫画を描いていた頃の短編かな~。
「さざんか」とか。
少女には程よい程度のすっぱいお話で、あの流麗な線にはいっぺんで参りました。
その頃からのあすなファンです。
亡くなってから何年経っても、ファンが増え続ける あすなひろし氏 。
その魅力はなんなのかと、作品を読むたびに考えさせられます。




               復刻版を全て買うか迷うトミー。



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする