猫とマンガとゴルフの日々

好きな物を題名に↑ 最近はゴルフとグルメお出かけ主体に。以前は1960年~70代マンガを紹介していました。ネタバレ有り。

河津桜もまだ咲かぬ---今年は寒すぎる

2012年02月27日 19時23分03秒 | お出かけ・旅・美術・博物館

      ↑ 三本だけ咲いていた桜の木



   カワヅザクラ - Wikipedia


修善寺の梅林
世に名高い 河津の早咲桜と菜の花の競演
稲取の吊るし雛

を見るために、最近お気に入りの J○B社の日帰りバスツアーに参加してきました。
上の写真を見ると、ばっちり満開の時期のように見えますが…。
今年は遅くなるだろうとの予想の元、ツアーほぼ最後の方に予約したにも関わらず…。





     ↑ つぼみがピンクになってはいるがまだ咲いてない    






     ↑  こんな感じで、せいぜい 0.5分咲き か・な・ぁ ?






      ↑ 唯一満開の個人様所有の鉢植え (笑)



先に行った 修善寺 の梅苑も全然だったし、もうがっかり。
今年は梅と桜が一遍に咲く 北海道状態の春 になるかも知らん。
トップの写真の3本だけ見事なのは、実はこれでは観光客に怒られる、と急遽促進剤を注入して咲かせたらしい。(事実はどうなのか知らんが噂が流れておった)

最後に行った 稲取吊るし雛 は、期待していなかった割には豪華で良かったよ。









やけになった私、同じくやけになっているのか沿道の屋台のおじさん・おばちゃんの進めるまま 試食の嵐 にはまり、桜饅頭・しじみの味噌汁・さばの焼いたの・ポンカン、みかん・珍味類の数々・乾燥フルーツた~くさん・海苔に桜ソフトクリームまで食べて、


見事に 花より団子 となりました、とさ。


旅先のお約束、おまけに動物写真です。





           ↑ 決まってるワンちゃんと飼い主様





           ↑ 桜祭りイベントで来ていた猿回し





     毎回このツアーの企画弁当は気に入っているトミー。   ↓   1,000円は安い。










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絶品 ! きんかんジャム

2012年02月16日 10時25分14秒 | グルメ 私の食べた美味しいもの


        ↑ 作成過程 その1


以前から きんかんのジャム が美味しいとは聞いていました。
いかんせん、この小ささでは作るのに手間がかかってしょうがないだろうなぁ~と。
実家の庭に鈴なりに 金柑 がなるのを毎年見ていましたが、姉が作ろうと言い出してえぃっと頑張りました。

ええ、大変でしたわ。 
いまだに左手に傷が2ヶ所あって、水絆創膏を塗っています。
上の写真、葉っぱ付枝ごと切った金柑を 父親 のボケ防止手作業として、1個づつ離してもらいます。(一番上のカゴの中、これでも全体の10分の1くらい)
途中父親ったら、熟れて美味しそうなものをポイポイ口の中へ。だめでしょ !

次は皮と中身を分ける、これが一番大変。(下の段、左が中身・真ん中が皮です)
下段右は皮をジャム用に細く切ったところ。



            ↓ 製作過程 2


           


普通ジャムを作るときは、材料と同量の砂糖を投入しますが、日持ちしないのを承知で我が家では少なめに材料の半分以下で作ります。
味もそんなにかわりませんよ。


  
            ↓ 完成。まだいっぱいあります。
          
        


上段は切ったまでは良いけれど、指が痛くて皮と中身を分けるのが出来なくなった余りです。
ゆず湯ならぬ、金柑湯にしようと思ってます。

内側の白いところを入れると苦くなると思ってましたがそんなでもなく、一晩置くとより一層上品なお味となりました。
庭に生っていれば材料費タダだし、作るのをお薦めしたい所ですが、皮むきのあの苦労を思うと…。






       料理はさみ、ペティナイフ、普通の包丁を駆使して頑張ったトミー。




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映画 「ALWAYS 三丁目の夕日'64」

2012年02月07日 20時05分08秒 | 映画


オフィシャルサイト → ALWAYS 三丁目の夕日'64


やっと見に行きました。
シリーズはもちろん全部見てます。
なんたって自分の子供の頃の景色が甦っているんですから。
東京オリンピックの時は小学5年生でした。
学校行事として、国立競技場へ 女子800メートル決勝 を見に行き興奮してましたね。

あと父親と車で、自宅の近くにあったボート会場に 聖火台 を見に行ったり。
私の年代には大きな節目の年として記憶されています。
今の人には例えば 日・韓サッカーワールドカップ開催年とか、 9.11 とか 3.11 とか。
あの時自分は何歳だった、そのときから○年後のことだから何年のことだとか。
その頃を思い出す基準となる年の事です。

今回その再現でやっぱり凄いなぁと感じたのは、電車と車です。
車や電車の車体の部分的な物は実物だと思いますが、懐かしい景色の中を疾走する 初代丸顔の新幹線 や、ベージュに赤のライン(485系国鉄色)の 津軽 が走っているのを見たときはマジ懐かしかった。
上野駅や線路で良く見た記憶があるんだが…。


             


車や建物も良く探してきた!復元した!スタッフの懲りようは前2作も凄かったけれども一層の懲りようですね。
それらと背景のCG(なんでしょうが)違和感なく溶け合って、あの頃の映画を見ているようでした。

見に行った銀座の スカラ座 はほとんど50歳以上の 中高年 と言うよりは 高高年 ばかり。
皆さん涙したり、笑ったり、ほのぼのとした雰囲気の中、当時を懐かしがっておいででした。 (わたしも !)

ベタなストーリー展開に辛口な批評もあるけれど、私はシリーズ3作の中でも傑作と思います。





        TVロードショーで話を予習しておいて、良かったトミー。






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一ノ関 圭 「すがの幸福」

2012年02月02日 20時24分52秒 | マンガ家名 あ行


         ↑ この小品が入っている 小学館 BIC COMICS
           ビックコミック賞作家作品集 ① 昭和55年6月1日初版


作者の 一ノ関 圭氏は、秋田県大館市出身。女性です。東京藝術大学油絵科卒

私が大・大・大好きな 一ノ関 圭先生 の作品なのだが、大好きな故にこれまで記事アップが出来ないでいました。
一ノ関氏の作品は大きく分けて、詳細に調べられた江戸・明治・大正時代の歴史物と、人の心の情景が恐ろしいほどリアルな現代物がありますがこれは後者の方。

「すがの幸福」は、デビュー2年後の 1977年、ビッグコミック掲載です。
ずっと前から気になっていたこの 小品 から何とか記事に出来ないものかと書き始めてみます。
と言っても、さし当たってあらすじから書くしかないかな~。
ネタバレありです。


作品冒頭の すが(女性名) の回想より
青字は作品より引用

私が営林署の寮を安く
払い受けて朝比奈旅館を
始めたのは、要太郎がまだ
小学生の時分---
夫が病床に伏して
一年過ぎた頃のことでした。


時代は戦後ですが昭和30年代から始まるというところかな。
男の子の居る男性の後妻に入った すが は、病に倒れた夫と子供を養うために小さな旅館を始める。
まだビジネスホテルもない時代、地方の駅からも近いし、病気の夫と子供の為に健気に働く美人おかみ すが は営林署や出張サラリーマンの客の評判も良い。

「忙しくても、家の中の仕事だもの。
 時折家族が増えると思えば、案外、楽なものよ。」


せっせと働く すが の姿は本当に健気だ。
そんな すが に対し、客の一人 柏木 は思慕を募らせていった。
一方、思春期を迎えた男の子 要太郎 も若く綺麗な母に母親以上の思いを寄せるようになる。

ある日 柏木 に思いを告げられた すが は拒否するが、
「でも、本気なんです。」
という言葉に引きずられる。

しばらくぶりに訪れた 柏木 に、すが の方から関係を持ってしまう。
何回かの逢瀬の後、
「もうこれきりにしましょう。あの人気づいているわ。」
「ここを出て俺と一緒に…手紙を書く」
その後の口付けを 要太郎 に見られてしまう。

この前後の夫の心理描写も切ないです。
その後連絡がぱったり途絶えた 柏木 の事は次第に忘れる すが。
一時は荒れた 要太郎 も、父親が亡くなり すが と二人暮らして成長していく。
再婚の話も断り 要太郎 と仲睦まじく暮らしていく すが。

社会人になり、すが への想いを封印して結婚を決める 要太郎。
嫁の 幸子 は若い頃の すが のように明るく快活で、旅館の客にもここのおかみは美人ぞろいと好評だ。

中年となり(多分)更年期障害に苦しむようになる すが の姿が描かれる。
鏡を見て これがあたし とおのれの老けように愕然とする。

ある日 要太郎 の部屋の荷物を 幸子 と片付けていて、偶然ダンボールの中から自分宛の手紙を見つける。
差出人は 柏木 だった。
何でこんなところにと、中を読むと 柏木 の恨みがましい最後の手紙だった。
何通も出した手紙をそのまま送り返してくるとは、実のないやり方だとか、約束の場所に行って半日待っただとか、これを投函したらきっぱり忘れるだろうとか。
「?? あたしは毎日郵便受けを見ていたのに…」

そのとき思い出したのだ。
あの頃 要太郎 が早退したり授業を抜け出したりと学校の先生に言われた事や、自分でも日中 要太郎 の姿を玄関先で見かけていたことを。
要太郎 が 柏木 の手紙を すが より先に郵便受けから抜いていたのか。

もっと、はやく気づいていれば…
いいえ、要太郎の気持ちはわかっていたはずよ。
そうよあたしだって…!!


男性客のひとり 吉本 は嫁の 幸子 を気に入っているらしい。
幸子の方もまんざらでもなさそうだ。
要太郎 は栄転して仕事が忙しく、出張続きで月の半分は家に居ない。
客が 吉本 一人の時、同窓会に行くと言って家を空ける すが。
着物を着、紅を引いている すが は幸子から見ても綺麗だ。
一人で映画を見てから、先生が具合が悪くて一晩付き添うとウソの電話をかける すが。

あなたにはあの男がお似合いよ。
これからは私がチャンスを作ってあげる。

あせらないわ。
私は待つだけ。
そうよ、今度こそ、幸福(しあわせ)をつかむんだわ……
要太郎 と二人だけの……



女の情念がとっても怖い作品。
最初に読んだときから私のお気に入りのお話です。
表紙を入れても30枚の作品なんですが、もっともっといろんな情景がいっぱいある、内容の濃い~作品なんです。

ストーリーも良い、絵柄も良いというか自分好み、という漫画作家さんはそうはいません。
私の趣味だとこの 一ノ関 圭さん と 萩尾 望都さん のお二人くらい。
もちろん他にも好きな作家さん、この方ならこの作品、というのはいっぱいあります。
でも押しなべてみんな好き、みんな素晴らしい、というのはこのお二人です。

一ノ関氏は、東京藝術大学油絵科卒 ということからもわかるように、デッサンは文句なし ! 抜群の画力の方です。
絵柄は、上の書影からは良くわからないかも知れませんが、初期には劇画の 小島剛夕氏 に少し似たような (でも全然違うんですけど) 劇画調の絵柄です。
しかし男性作家とは女性の表情などの描き方が違っていてとても繊細です。
じゃあ男性の描き方がそれほどでもないのかというととんでもなく、彼女の描く男性の背中にいつも 萌え~ しているトミー。おばさんです。 

実際にご覧になったらその素晴らしさに圧倒されると思うのに、寡作の上に最近はほとんどマンガ作品は描かれていない一ノ関氏。
絶版も多く、現在は古本がヤ○ーなどでも高額で取引されているものもあります。
この「らんぷの下」は割合求めやすいかな。

マンガではありませんが、
「江戸のあかり ナタネ油の旅と都市の夜 歴史を旅する絵本」(著:塚本学) 岩波書店 1990年2月初版発行 とか、
「絵本 夢の江戸歌舞伎」(著:服部幸雄) 岩波書店 2001年4月初版発行 などの新しいイラスト担当作品、というよりも合作作品もありますので、機会があればその素晴らしい 作品 を一度は見ていただきたいと思うのです。





       彼女の素晴らしさをもっと言い募りたいのに 語彙不足を痛感するトミー。


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