猫とマンガとゴルフの日々

好きな物を題名に↑ 最近はゴルフとグルメお出かけ主体に。以前は1960年~70代マンガを紹介していました。ネタバレ有り。

中村真理子 「天智と天武」 -新説・日本書紀- 原案監修 園村昌弘 

2017年01月03日 13時51分12秒 | マンガ家名 な行
    ↑ 「天智と天武」1巻~3巻 ビックコミックス ㈱小学館

昨年父親を亡くしましたので新年のお祝いは申しませんが、今年もよろしくお願いいたします。

ネットをいろいろ見ていたら、偶然ネットコミックの宣伝でこちらのマンガを知りました。
興味を持ったのですが、私はウェブよりも紙でマンガを見たい口なので、早速E〇ックオフにて3巻まで購入 !
あっという間に夢中で3巻読みました。
歴史好きで、古代史大好きで、もちろん山岸凉子氏の「日出処の天子」好きな方なんかも~う、たまらん物語ですよ。
世代としては、厩戸の皇子様より一世代から2世代下の時代の話です。

中村真理子氏お久しぶりって感じです。
前にビッグコミックスピリッツで連載(1990-1992)されていた「天使派リョウ」(原作 狩撫麻礼)は結構読んでました。
綺麗な線を描く方だな~と思ってましたし私好みの絵だったのですが、それ以後私はあまり読んだことがなくて今に至ってしまってました。
青年誌で磨かれた画力がいよいよ素晴らしい事になってます !
女性はあくまで女らしい なよやかさ で、男性や建物は骨太のしっかりした線で、凄惨な場面や仏像はリアルに。
今まで読んでいなかったのがもったいない、もっとこの方の他の作品も読みたくなりました。
がっ、今はこの続きが早く読みたい。
あいにく4巻が手に入らなくてイライラしながら入荷を待っているところです。

1巻の帯の田原総一朗氏いわく、
「日本史上最大の兄弟ゲンカをやったのが、このふたり。」
と有りました。
そうだけど~、けんかというにはあまりに国全部を巻き込んだ大喧嘩だわね。

1巻の最初は明治17年にアメリカの美術研究家アーネスト・フェノロサが夢殿の扉を200年ぶりに開けて秘仏であった 救世観音 を白日の下に見せる場面から。
一気に時代は遡り、皇極4年(西暦645)からお話は始まります。
-新説・日本書紀-と有るように、現在一般的な歴史感とは少し違うかもしれませんが、歴史上の出来事などはそのままに、中大兄の皇子(後の天智天皇)と大海人皇子(後の天武天皇)の異父兄弟がどのように争ったか詳しく描かれています。
有馬の皇子の悲劇とか所々の知識はあった私ですがこの時代を通して、しかも百済や唐の事まで全体の古代歴史のお勉強になりました。
もっともっと知りたい !
古代史好きには大変楽しいですよ。





        こんなページを見つけてしまいました。綺麗だけどう~ん。。。

         「日出処の天子」の厩戸王子 (うまやどのおうじ)のコスプレ写真




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永尾まる 「猫絵十兵衛 御伽草子」

2012年01月07日 20時10分35秒 | マンガ家名 な行


     ↑「猫絵十兵衛 御伽草子」1~4巻 ㈱少年画報社 平成20年12月初版~


この方のマンガ初めて見ました。
でも良く本屋さんでも見かけたし、ネット上でも評判になっていたのは知ってました。

今回 満天様 よりお借りできて読めてよかった~満天様ありがとうございます。

時代は江戸時代、お江戸の長屋に住んでいて鼠よけの猫絵を描いている 十兵衛 と 猫又のニタ の冒険譚の数々。
ニタ君は雄の三毛猫でとても貴重な猫の上、猫又の中の猫又神なのである。

作者の永尾さんは猫に関する各地の伝承などを参考にお話を作ってらっしゃるそうだが、原則1話読みきりのこれらがみんないいお話なんだわ~
猫好き・猫飼いにはたまらんお話ばかりです。
何度泣きながら読んだことか。

ところで、以前上野の 国立東京博物館 のミュージアムショップで買ったハガキの中でこんなのがあった。


           ↓ 歌川 国芳 1797~1861 「鼠よけの猫」








これ、絶対 ニタ君 だよ。
他にも、十兵衛の師匠というのが 国芳 を髣髴とさせる非常な猫好きとして描かれていたり、布巾を頭に乗せて猫又の修行をしている猫がいたり、永尾さん、猫好きの歌川国芳は絶対見て参考にしたよね 
どれとははっきり覚えていないが、 杉浦日向子女史 の漫画にも 国芳 の影響があるように思える。 
江戸時代のものを描かれるときは皆さんしっかり浮世絵師の絵とその背景を勉強なさるのだろう。



他に以前国立博物館で買った 国芳の 猫。 ↓






ちなみに今、六本木ヒルズ内の 森アーツセンターギャラリー では、

没後150年 歌川国芳展12月17日(土)~2012年2月12日(日)
 







をやっています。
デザインが今見てもモダンで、江戸時代のグラフィックデザイナーと呼ばれているんですよ。
勇猛な武者絵や役者絵で有名な 国芳 ですが、猫や金魚の戯画もとても可愛らしくて私は大好き。6日に見に行きましたがそこで買った品です。   ↓





           ↑ 大判の絵葉書(80円切手使用) 2枚
この下の方の絵の 猫の絵 が3枚揃って展示されるのは初めてだそうです。





           ↑ ファイルと絵葉書


猫好きな方はぜひお越しください。




         携帯に 国芳猫シール を貼ったトミー。




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「のだめ」 エリーゼのために

2011年04月04日 21時04分42秒 | マンガ家名 な行


         ↑ のだめカンタービレ 25巻 番外編2巻目


「のだめカンタービレ」にはどちらを向いても個性的な登場人物ばかり出てくるけれど、私には本編終了後の エリーゼ女史 のその後が気になってしょうがない。
彼女は世界的な指揮者 シュトレーゼマン というVIPのマネージャーという立場なのに、いやそうであるからか本編中では始終苦労が絶えないようである。
彼を怒鳴り散らしたり、反対になだめたりすかしたりして仕事をさせようと必死である。
マネージャーであるから当然ではあるが、物語の後半ではまたまた厄介な 「千秋」と「のだめ」の二人も抱え込んで、会社的には売り出し中の二人を(卑劣な手で(笑))囲い込んでけっこうなことだが彼女のキレ具合が心配である。
コミック25巻の「アンコールオペラ編」では佐久間学の「夢色☆クラシック」の「のだめインタビュー」に
「バカがばれた!!こんなインタビュー受けたのだれ!?」
と顔面蒼白だし(笑)
オリバーもっと蒼白…。

もしもし、エリーゼさんその後血管切れずに ムチと飴 の具合いかがですか?


ハーイ、エリーゼよん。
何言ってんの、あたしにかかればあの三人なんて軽~く転がし中よ。
そりゃシュトレーゼマン一人の時にも、つくづくいやになって休暇中に転職も考えたわ。ほんとにあんのジジィには手を焼くわ。
なにしろ世の中には若くてイケメンでマネージャーを必要としている一流サッカー選手とか俳優とかミュージシャンとかはいっぱいいるんですからね。
でもまぁ、なんと言っても世界的に有名な指揮者だし、あの老人を上手く働かせられるのは私っきゃいない!というプライドもあるし。
そうよ、プライドよ!
私はプライドを持ってこの仕事をしているのよ!

千秋はね、一見普通で常識的な日本人に見えるんだけどね、これがなかなか強情でね~。
うちの事務所と契約するときも結構大変だったのよ。(ハメタのはそっちでしょ)
大体は大人しくあてがう仕事をこなしてくれるんだけど、時々叛旗を翻すのよ。
いったん反乱起こすとあっちも必死だからまぁ、こっちもちょっと譲歩したりしてね、何とかなだめて半分くらいに落としどころを持ってくのがコツかしら。

のだめ は楽だと思ったのよ。
契約の時なんか言いなりだったし。(あの時は心身喪失状態だったんじゃ)
仕事に関しては大体私の言うこと聞いてくれるし。
後は「千秋先輩」をあてがっておけばいいから。
でも、その「千秋先輩」が切れると面倒なことになってね。
千秋をアメリカ縦断お披露目安売りツアーに出したら、途中で「千秋のシャツの魔法」が切れた のだめ が大変なことに。
千秋 はその時は仕事に必死で面倒くさそうだったし。
どう大変だったかって?
うー、思い出したくない…。
しょせん魔法使いの弟子は、自分のシャツに永遠の魔法をかけられないらしいわ。
そうかと思うと 千秋 がのだめのことで落ち込むこともあるのよ。
普段はお互い忘れてるようなときもあるのにナンナノかしらねあの二人。
情熱的な恋を夢見る私には信じられないわ。

素敵な恋といえば、あとうちの事務所に足りないのは
あの「ジャン・ドナデュー」よねぇ。
ああ何とかうちの事務所に入るように算段(騙すこと)出来ないかしら。
でもジャンには ゆうこ がくっついてるし。
先に ゆうこ を引っぺがす作戦をオリバーと一緒に立てないとだめかしら。(あらあら物騒ねー)
今度の作戦名は「愛の地中海作戦」とかってどうかしら!(砂漠の次は海なのね)

さてうまく役者がそろったら皆さん、私
「エリーゼのために」
しっかり働くのよ~!

 
      ↓  こちらに少し寄付致しました。

      
東北地震犬猫レスキュー.com



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長谷 邦夫 「マンガ編集者 狂笑録」

2008年08月04日 09時37分04秒 | マンガ家名 な行
        2008年5月10日 初版 水声社刊

      作者について → 長谷邦夫 - Wikipedia


 やっと記事をアップできます…。買ったのはもう1ヶ月以上前でしたがその間自分とだんなにいろいろありまして…ってマンガは読んでいたのにこちらは章ごとにのろのろ読んでました。

 ところで、この本の作者 長谷 邦夫氏 と深い縁のあったマンガ家 赤塚 不二夫氏 が8月2日に亡くなられました。長谷先生は フジオプロ という赤塚氏のプロダクション創立に参加するなど長年にわたって親交がありました。
 長谷先生も感慨深いものと思われますが、わたくしも影ながらご冥福をお祈り申し上げます。




                 

                  ↑ 右が作者の長谷 邦夫氏。 赤塚 不二夫氏の巻の「トキワ荘物語」より 左は言わずもがなの石ノ森氏。

以前の記事 → 「トキワ荘物語」⑧ 赤塚 不二夫


 前置きが長くなりましたが…この力作は、作者が知り合ったマンガ編集者達を実名で短編小説の形で連作しています。マンガ家の伝記物は結構世の中にありますが、マンガ編集者というのは今でも黒子の存在としてあまり表に出てこないように思います。

 しかし、中には名編集者として、誰々を世に送り出したとか、○○という雑誌は彼がいないと出来なかったとか、そういった有名な方もいらっしゃいます。
 この中にも ガロ の名物編集長である 長井 勝一氏 とか、漫画少年 の加藤 謙一氏 とか、トキワ荘の若いマンガ家たちを育てた 丸山 昭氏 とか、かろうじて私でも聞いたことのある方たちも居ます。しかし他の方たち、松坂 邦義氏、壁村 耐三氏、峯島 正行氏、内田 勝氏、宮原 照夫氏、長野 規氏、長崎 尚志氏はまったく知りませんでした。

 それこそ、こういう知られざるマンガ界の功労者達の事績を紹介するのがこの本の目的なのだと思うのです。でも堅苦しくはないんです。結構珍談・奇談の類も入ってます。昔の編集者って凄い無頼漢がいたんだなぁ。そうかと思うと純文学の編集をやりたくて出版社に入ったような 哲学的な方 がいたり。
 最近原稿紛失事件で話題になった サラリーマン編集者 とは隔世の感がありますよ。皆面白いエピソードばかり。こういうのは当時を知る 長谷氏こそ書いて残して置いてもらわないと。トキワ荘関連の方々がつぎつぎと物故者の仲間入りをする中、長谷先生にはもっともっと当時の事を書いていただきたいものです。

 一つ一つの編にも対談方式とか、対象者が落ち着いた方だと文章も文学的とか、書き方にそれぞれ工夫がしてあって各々別々に読んでも面白く読めます。これは巻末に作者が書いてますが、専門学校に出来た小説コースで演習の時間を持つことになったので学生と一緒の気持ちで小説を書いてみようと思った、との事です。

 個人的にはやはり自分も知っている雑誌 「ガロ」 がなぜ出来たか、という長井氏の巻とか、トキワ荘作家に関係してくる 丸山 昭氏 の巻が興味ありました。


                 

                  ↑ 丸山 昭編集者の似顔絵 水野 英子氏の「トキワ荘物語」より 巨漢ですね。

以前の記事 → トキワ荘物語 ① 水野 英子

 赤塚氏の事も章に渡っていっぱい出てくるのです。昨日読み直して当時の生き証人が又ひとり亡くなられたことを残念に思いました。合掌。
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西谷 祥子 「お元気ですか?」 -亜子からあなたへの手紙-

2007年07月30日 18時02分38秒 | マンガ家名 な行
  セブンティーン・コミックス ①~④ 1971年8月30日初版~ 定価は250円、ビニールカバー付です。 夜さんにお借りしました。
 
 連載は週間マーガレット 1970年7号 (2月頃からですかね) ~1971年5号まで約1年間 この頃の少女週刊誌の長期連載ってこの位の長さが普通だったかな。1年でコミックス4冊分、その他に別マに短編読みきりとか描いてらしたから、西谷氏後年のインタビューに当時寝る間もなかった、と答えているの分かります。
 何しろ当時の絵を見ると、ほとんどアシさんなしで全部西谷氏が描いているふう、おまけにレタリングも背景も斜線さえスクリーントーンなし、ぜ~んぶ手描き。いまどきの同人誌より手作り感いっぱい、もう恐ろしいです。

 24年組さんたちはお互いに手伝ったりアシスタントさんを共有 (融通?) したりしていたようですが、1970年代始め頃まではマンガは一人で描くものだったのですね~ 

 あー、やっぱりこの方の作品は、外国ものより日本国女子高校生が主人公の学園ものの方が読みやすくて好きです。というか、今読んでも感情移入できるのは自分が以前は純情可憐な日本国女子高校生だったからか ? (ほぉ~40年近く前じゃ忘れてるでしょ) という声は無視させていただいて。

 「花びら日記」 がその名のとおり日記形式だったのに対し、この 「お元気ですか?」 は亜子のペンフレンドに宛てた文通の形式になっています。だから時々顔と花のアップの後ろに今度は長々と 「これはもうお話しましたっけ?」 だの 「あなたはどう思いますか? お返事待ってます。」 とか言った文章が入っていて、そのまま読者への問いかけになっています。これはマンガの上手い方法だとは思うんですが、読者対象が絞られていないと通じない気もします。
 今、少年マンガ雑誌を男も女も小学生から中年まで読むこのご時世では、出来ない手法になってしまいました。

 この作品は、以前ご紹介した西谷氏の 花びら日記 コミックス①~③巻 とその続編の 「奈々子の青春」 同①~②巻など他にもいっぱいある西谷氏の学園ものと同じく、とある共学高校に通う女の子 亜子 の恋愛とその周りで起こる学園内外の騒動が主体のお話です。亜子の幼馴染の美少年 竹也 とか、両親、兄妹などの兄弟、学校には仲の良い女子グループもいて、というシチュエーションは似通っていながら、発表年月が他の学園物より遅いせいかちょっと他と違うところが有ります。

 それは年頃の男女に避けて通れないセックスの話題が絡むようになってきたこと。グループ内の友人の一人は年上の男性と同棲して子供まで出来ちゃうし、(後に流産という悲しい結果) 主人公の亜子も竹也と何度もキスシーン有りの、竹也はこれまた年上の色っぽい女性に誘惑されるわ、亜子にも理性ぐらぐらのシーンも有ります。

 私が高校生だった1970年前後、実際の学園生活でも有りましたよ。卒業したとたん若い男性教師と結婚した子とか、(これって在学中に付き合ってたのバレバレだよね~) 妊娠した事がバレて学校辞めた子とか。
 女の教頭先生が朝礼で、休み中は 「桃色遊戯」 にふけることの無いよう、と言って全校大爆笑した思い出とか…。
 もちろん私の回りを見回しても、大半の子は興味はありながらも大人の世界にはまだまだなお子ちゃまが多かったですけどね~。もちろん、私もよ~。(ブリッ)

 実生活がそんなだもん、マンガだっていつまでもキスもない清らかな学生生活なんてかえって可笑しいと言うもので、亜子はまだしも、周りの男の子、女の子たちいろいろやってくれちゃいます。
 もちろん今から見れば可愛いところも有りますが、大して変わらないところもあり、今の方が乱れているとは言いがたいです。

 変わったと言えば、女性の人生についての意識の方が大変革していて、16~17歳の女の子の夢や憧れが結婚して奥さんになること、というのが男も女もこの中では大前提になっているんですね~
 亜子もそんな人生で良いのか ? とふと考えることはあるのですが、やっぱり好きな竹也のお嫁さんになって専業主婦になりたい、と考えている。廻りの大人もそれが女の子の幸せと信じている風で、あれ~当時ってそんなに前時代的だったかな~~

 それに17歳なのに婚約、婚約って大騒ぎしていて、それも不思議。きっと当時の高校生には憧れのアメリカにかぶれて、ステディとか婚約してる、と言うのがマンガの中の憧れ、高校生としてのゴール、だったのでしょうか。

 週間連載だったせいか、亜子と竹也のこのカップル、あっちへフラフラこっちでウロウロ、実にじれったい。相手を信じると言った先から疑ったり自分に自信が無くなったり。一気読みすると疲れます。でも来週はどうなるのか・・・と楽しみに読んでいたティーンの読者にはそんなヤキモキも楽しかったのかも。

      これを読んで、マンガは 世に連れ と言うのがよく分かりました。
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西谷 祥子 「花びら日記」 1~3巻

2007年06月25日 13時53分11秒 | マンガ家名 な行
 花びら日記 週間セブンティーン 昭和43年(1968)29号~昭和44年(1969)8号まで

 わたしが読んだのは写真のセブンティーン・コミックス
1巻 1972年1月10日初版 1974年10月31日 5版
2巻 1972年2月10日初版 1976年 3月31日 8版
3巻 1972年3月10日初版 1975年 3月31日 6版

夜さんからお借りしたもの。

 「レモンとさくらんぼ」 「われら劣等性」 「いとこ同盟」 等、西谷先生の得意分野である学園物の集大成のような作品です。また、表現方法を日記形式としたところがこの作品に合っていて、思春期の少女の感情が溢れています。わたしは外国物で、いかにも少女マンガ的なあざとい演出もある 「学生たちの道」 より本物ぽくて好きです。
 
 高校生の 奈々子 が主人公。それに隣の家の幼馴染 ゴクロウくん や仲良し4人組の他メンバー、クラスメイトや学校を二分する美女たち、お約束の憧れの君である男子生徒などなどが始めから賑やかに登場します。その後も登場人物がどんどん増えて凄い人数になって行きます。
 
 どちらかと言うと、それら友人達の方が事件や揉め事を起こしたり、はなからそういう運命だったりして次々と事件が起こります。それに対して奈々子は

みんなどんどん変わっていく、わたしは変わらないのに 
 
 と悩んだり、わたしはわたしと開き直ってみたり。

 日記と言うことで、マンガ形式のところもあるけれど、顔のバックに文章がびっしり、というコマもあって読みごたえ充分になり、思春期の女の子の考えていることが目いっぱい詰め込まれています。太宰治を読んでるみたいなところもあって、これはちょうど今高校生という女の子も、ちょっと背伸びしたい中学生たちも女の子はみんな飛びつきそう。(笑)

 3冊で一応完結で、続編の 「奈々子の青春」 全2巻はまだこれから読むのですが、内容ぴっちり、当時の青春を思い出しつつ、他にあちこち浮気をしつつ (百鬼夜行抄文庫9巻など) 先々週からやっとこの前の日曜日で読了という小説並みに時間が掛かる作品でした。
 途中で行き詰ると言うか、つまらないというんじゃなくて40年前の少女の時間に戻ってどっぷりだと おばさん もう疲れるのよ。 青春時代は後からほのぼの思うもの~ と歌にもあったけど、内容の濃い読み手が青春の時にじっくり読みたい作品です。
 復刻版が出ているはずと思ったら、2002年9月に出ていて (小学館版) もう絶版・重版未定になってますね。 → 花びら日記 わたしは復刻版を まんだらけ で見ました。
 もしマンガ喫茶等で見かけたら、大丈夫まだまだ青春時代という方一度読んでみて。ふぅ~
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のだめカンタービレ 18巻 ・ 後宮 4巻

2007年06月21日 16時30分20秒 | マンガ家名 な行
 あちこちネット見ていて我慢できなくなり、昨日マンガ喫茶へ行って読んでしまいました。


 まず二宮 和子著 「のだめカンタービレ」 第18巻、 先に tooru_itou さんとこの BBS → 「百鬼夜行抄」用BBS」 ネタバレ専用その他を散々読んでいたので、自分で気づかないところばかりしっかり見つけてはワハハ。みなさん凄いな~。千秋の服の乱れなんてわたし絶~対気がつかない。

 たれぞ~さんのブログ → すずめ休憩室 にも長期戦の模様を見せて…とあった様に、ここに来てスピード感は落ちましたね~。まっ、速成で若手有望ピアニストや世界的指揮者造られちゃマンガといえども困るけど。

 ところで、またもや出ました のだめ のサロン・コンサトの演目にわたしの好物 イタリア協奏曲。


                  


          グレン・グールド ピアノ バッハフーガの技法BWV.1080及びイタリア協奏曲BWV.971 1959年6月23日~29日 録音

 しばらく音楽の話題はやめようと思っていたのに~。のだめの話題では出さないわけにはいかないじゃーないの (そうか~?) 
 
 大変有名な曲なので誰でも聞けばああこれか、と思い出されると思うのです。この曲の全体は急―緩―急の3楽章ですが、圧巻は第3楽章 Presto ヘ長調、転調部分の独奏部です。この部分は早く弾けば弾くほどにピアニストにとって技巧が際立つところなので、皆さん張り切ります。
 
 のだめの観客も後ろで 速 ! って言ってますよね。のだめちゃん凄く頑張って弾いてると思います。上の写真のグールドさんもすんばらしい速さで聞いてるだけで目が廻りますが、彼のドライブ感がたまらない演奏です。


                  


                  お約束、グールドさんの歌う声も入ってます、と注釈つきです。 





                  


                 海野つなみ著 「後宮」 第4巻


   3巻までの感想はこちら。→ 海野 つなみ 「後宮」


 第4巻 出てたんですね。と言ってもいつもマンガ喫茶で読んでるのですが。
 この4巻ではいよいよ二条の人生は混沌としてきます。鎌倉期、後深草院に仕えた女房二条の物語。モテるのはいいんだけど、後深草院の弟2人に想われ、他に後見人になってくれたおじいさんとも無理やりだし、ほんとに好きな人とは添い遂げられず、仏の道に入ろうとしても人生に流されてそうも行かず、と昨今の昼メロより波乱万丈。

 原作の 「とはずがたり」 ではこの後方々を旅する49歳のころまで語られているのでこれはそこまで描くのでしょうか。貴族社会ということで、相変わらず貴族達は遊び暮らして愛だ~、恋だ~、何もらったの、どこの寺に詣でたの~、女房達を少年風にコスプレさせて蹴鞠のまねをさせて趣があっただの、とやっていますが、その中でも当時の女性の社会的弱さはいかんともしがたく、後ろ盾の無くなった悲惨さやちょっとしたこと (今の私達には、ですが) で仏門に入るーといった騒ぎになるのが哀れです。巻末の解説が面白い。こういう作品を描くには調べるのが大変でしょうねえ。

 後どの位連載されるのでしょうか。まだ二条は20歳代と思われるのでまだまだ続きそうですね。
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西谷 祥子 「オリンポスは笑う」

2007年06月19日 13時19分46秒 | マンガ家名 な行
     初出 別冊マーガレット 昭和49年(1974) 4月号・5月号 
 私が読んだのはマーガレットレインボーコミックス 1976年7月25日 初版 夜さんからお借りした西谷コミックス28冊のうちの1冊 同時収録 「九月になれば」 「キッスのテーマ」


 ギリシャ神話の神々を脇役に、美貌の羊飼いユーリアスとその妹リーリの冒険談。というか、ほとんどリーリのお兄ちゃん奪回作戦のお話。
 
 いまだ神々と人間が同じ空間で暮らしていたはるか昔々。太陽神アポロが美しさを競いに空から降りてきても不思議ではないほどの美しい青年ユーリアスは、妹のリーリと羊飼いをして暮らしています。ニムペ (ニンフ) たちが競って、そのたてごとと歌を聞きに来るほどの大人気。
 リーリは大好きな兄さんを取られまいと躍起になっています。ユーリアスもそんな妹が可愛くてしょうがない。
 
 ところがそんなユーリアスを狩の途中の月の女神アルテミスが偶然見初めてしまったからさあ大変!オリンポスの山に連れ去られて行くユーリアス。突然いなくなった兄の事実を知ったリーリは、勇んでオリンポスの山におにいちゃん奪還に向かいます。おてんばな妹だ。

 絶壁の山に四苦八苦したり、昼間は空中に浮いて囚われているユーリアスを愛の女神ビーナスの息子のエロスやその弟マンテーロスの助けを借りて助け出そうとします。ユーリアスは記憶を失って、夜は神々の宴会の接待をさせられているらしい。
 アンテーロスの愛の矢が腕に触って前以上に兄さんが好きになってしまい悩むリーリ。そこに帰ってきたアルテミスに 「お兄ちゃんを帰してください!」 と叫ぶが気位が高いアルテミスに跳ね返されます。

 本当は兄弟ではない二人の物語のラストはゼウスによってハッピーエンド、途中途中でギリシャの神々の説明や紹介も入って 西谷氏 楽しんで描いている様子。 今読んでいる 「花びら日記」 にもアポロというあだ名の青年が出てくるし多分ギリシャ神話が大好きなんでしょうね。

 この人の題名の付け方のセンス結構好きです。

別に山が笑っているわけではないけど 「オリンポスは笑う」 

なんだか分からない 「平和でいこう!」 「私は楽しく遊びたい」 「コントロール・ママ」 「クジラは空に」 「ラッコ翔べるか」

怖~い 「踊る人形」 「殺人学教えます」 「喪服の似合うエレクトラ」

長い題名 「太陽は誰のために昇るのかについて語りましょう」 「どうかだれにもいわないで」 「夏の恋-どういうわけか愛してる」 「けんか祭りだみこしだワッショイ」 「ペンションサルビア に集まれ」

ちょっと期待しちゃう 「ハダカでごめんなさい」 「プレイガールと呼んでちょうだい」 「危険な昼下がり」 「美しい男はみんな好き」
  
 等々面白いでしょ。 西谷祥子ファン倶楽部内 作品リスト年代順 参照

 近年は日本画やイラストなどは描かれているようですが、マンガは描いてないようです。ファンとしてはマンガの最新作を期待したいところですが。
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西谷 祥子 「飛んでゆく雲」

2007年06月04日 13時24分30秒 | マンガ家名 な行
             写真は夜さんからお借りしている西谷コミックスの中から表紙


 近頃季節が良くなったので、晴耕 (ゴルフ) 雨読 (マンガ) の生活の中で晴耕 (芝刈りとも言いますなー) ばかり熱心に出かけており、雨読がおろそかになっています
 やっと一つ読み終えたのがこれ。1巻ですが、内容濃かったのでじっくり読みました。
 
 初出は  前編 別冊セブンティーン 昭和46年 (1971)2月号 
        後編 別冊セブンティーン 昭和46年 (1971)3月号 

 時代は、そもそも源平がいがみ合うキッカケになった保元・平治の乱の頃。先日読み終えた 萩尾 望都氏の 「あぶない丘の家」 第3話 「あぶない壇ノ浦」 の義経・頼朝兄弟のお父さん、伯父さんたちと兄弟、いとこ達のお話。萩尾さん、この話もきっと読んでいたことでしょうね。

 義経達の父親 源 義朝(よしとも) は、平 清盛に平治の乱で破れ斬首、長男の通称 悪源太(鎌倉源太とも) 源 義平(よしひら) も一時は落ち延びますが、平 清盛 の暗殺を謀って失敗し捕まって斬首されます。この人、頼朝の同母の一番上のお兄さんです。(違うと言う説も有り)
 平治の乱では、13歳の頼朝も初陣で出陣し、負けて捕らえられたものの、平 清盛の継母 池禅尼(いけのぜんに) の命乞いで伊豆の蛭ヶ小島 (ひるがこじま) に流され、命は助けられたのです。清盛の子供達は後々、この時殺しておけばと後悔したでしょうね~。
 2005年NHK大河ドラマの時には、頼朝が池禅尼の早世した息子(平 家盛)に似ていたから池禅尼は必死で助けたとか言う話になってました。
 
 ところで、この 悪源太 源氏の嫡男にふさわしく幼少より気性荒く、叔父の 源 義賢(木曽 義仲の父) を滅ぼして、付いたあだ名が 悪源太 と言うのですから、20歳で殺されなければどんな活躍をして後世に名を残したものでしょう。残念ですが、もっともこれは鎌倉時代前期に成立した軍記物語 「平治物語」 に拠りますから、頼朝かもしくは幕府お抱え編集者が頼朝の憧れのお兄ちゃん、源氏の頭領 源 義平 を強くかっこよく書かせた、とも考えられます。いつも歴史書は勝者のものですから。

 これはいづれ 竹宮 惠子氏の 「吾妻鏡」 (鎌倉幕府の歴史書が原作) も読んでみたくなりました。

 このマンガも大体大筋はこの 「平治物語」 と 「吾妻鏡」 をそのままマンガにしたようなところが有りますが、中盤から悪源太の子、天寿丸 の話は後世の小説を原作としているか、西谷氏の創作が入っていると思われます。
 現実にいた土豪の名前や歴史書に出てくる事件などもちゃんと描かれていてまったくの創作とは思えませんが、悪源太の子が生きていて歴史に現れたという記述は、現在多少なりと認められている歴史書にはないと思って、誰かの小説だと思い検索しましたが良く分かりませんでした。原作があって、知っている方教えてください。
 歴史の隙間を埋めた創作でしょう。歴史小説やマンガはそこが面白いのですが。


 あらすじ 

 悪源太が捕らえられ、斬首されたとき天寿丸はまだ母、真芝姫のお腹の中にいました。悪源太が駆け落ちして妻とした真柴姫は朝敵となった夫の忘れ形見が殺されるのを恐れ、悪源太の家来 山木 通泰(みちやす) に天寿丸を託しますが、天寿丸の生死も分からなくなります。自分は尼になって夫と天寿丸の菩提を弔う覚悟で尼寺に入りました。
 何とか追っ手の目を逃れ、元藤原氏ゆかりの侍の住職 道心 に2歳まで育てられた天寿丸は武士の子らしく元服をさせたいと思う住職によって土豪 落合綱行  に預けられます。遅く出来た自分の子として 綱行 に可愛がられ育った天寿丸。5歳で早めの元服をし、綱盛 と名乗り義理の兄の子、楚々とした 美稲 (うましね) 姫と男勝りで自分から 鬼姫 と名乗る 紅子 (こうこ) とともに文武両道に秀で育ちます。

 一方、悪源太の家来で何度も死にそうな目に遭いながらも天寿丸を寺に預けた  山木 通泰 はその後も苦労しながら 天寿丸 を見守り、いつの日にか源氏の旗を挙げる日を夢見ています。自分の妻も殺され、なんとか一人息子の 梧桐丸 (ごどうまる) を鍛えてその日に備えます。なにしろ、天寿丸 (綱盛) は源氏の頭領の息子なのです。各地に散らばってその日を待っている源氏一党が決起したときには必ずやそのとなって活躍するはずの人なのですから。
 
 紅子と梧桐丸はともに技を磨きあい、天寿丸は美稲と愛を育み育って行きます。しかし美稲に横恋慕した平氏の御曹司のために美稲は京に召され、やっと源氏の嫡流と知らされた天寿丸は時すでに遅く、平氏に味方する落合一族として滅び行く平氏の軍勢の中にありました。

 源氏でもなく、平氏でもないと悩む天寿丸は一の谷、生田の森、屋島、壇ノ浦と死に場所を探して戦うが死に切れず、最後に子供の時預けられた僧 道心 に出会い出家します。母が天寿を全うするようにと願ってつけた天寿丸という名の通り何の欲心もなく生きるつもりでした。先に美稲も壇ノ浦で平氏の女として海に消えていたのです。
 同じ頃、梧桐丸と紅子もともに手を取り身分を捨てて新しい人生をと壇ノ浦に花投げて四国に漕ぎ出しておりました。

         雲は人の歴史を知らぬげに飛んで行くばかりであった。

 あらすじだけでも長くなりましたが、もっといっぱい細かいエピソードがあって歴史好きの私は堪能致しました。
 濃い内容を少ないページに入れたためか、文章で説明するコマや絵物語調になるのが多いのはしょうがないところ、よく前後編にまとめていらっしゃいます。今は絶版で読めないのは大変残念ですね。
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昭和のフラワーオブライフ? 西谷 祥子 「レモンとサクランボ」

2007年05月10日 11時31分29秒 | マンガ家名 な行
 いつものように写真が暗くてごめんなさい。マーガレットコミックス1968年 (昭和43年) 3月31日初版、これは1975年6月30日17版 夜さんからお借りしたもの。

 夜さんから西谷氏昭和40年代頃の作品のコミックスを28冊お借りしてまして、現在読書中。なかなか減りません。皆それぞれに当時の思い出いっぱいで面白く一気に読んでしまいますが、その中で今読んでも名作なのはこの 「レモンとサクランボ」 ですね。連載当時も好きな作家さんだったので大好きな作品だったと思うのですが、今読んでも普遍性があって古くないのです。

 この作品は週刊マーガレットの昭和41年(1966)21号~41号 21回にわたり連載された西谷 祥子先生の代表作。それまで多く外国を舞台にしていた作者が、日本の高校を舞台に描いた学園マンガです。
 正義感が強く、おせっかいでそのくせさっぱりした性格のレモンのような高校1年になったばかりの少女 礼子 と入学式の日に電車で一緒になった性格も容姿も違う可憐な さくら を中心に、同じ1年B組のクラス全員が主人公とも言える群像ドラマにもなっています。
 
 別冊太陽 こどもの昭和史 「少女マンガの世界 Ⅱ」 昭和38年-昭和64年 のインタビューの中で、西谷氏は、この作品について
 水野(英子)先生のロマコメより主人公の年齢を下げて 「マリィ・ルウ」 を描いたら評判が良かったので、それではと自らの学園生活を下敷きに、しっかり知人や、友人の誰かれをモデルにおいた 「レモンとサクランボ」 を描いて、これは、多分、大当たり、だった。
 と述べています。

 昭和40年代当時の西谷氏の作品には、当時の少女達が憧れてやまないアメリカやヨーロッパ (特にパリなど) を舞台にこれまた憧れのお金持ちの令嬢や子息が楽しく恋愛模様を繰り広げる、なんて作品も多くて、それはそれで当時はうっとり楽しんでいたけれど、40年後の今日、裕福になった日本の50代女が見てものめり込むほどのものでもなく、ただ懐かしく再読していたのでしたが、この 「レモンとサクランボ」 は細部に古いところはあるものの、学園生活における楽しさや恋の始まる高揚感、高校生達の感情において今と変わらぬ普遍性があるのです。

 今の若い読者に分かりやすく言うとなると、40年前の 「フラワー・オブ・ライフ」 というところですか。チャンスがあれば今の若い読者にも昭和の学園生活を追体験して欲しいものです。2004年5月14日、白泉社文庫で「西谷祥子傑作選3 レモンとサクランボ 」が刊行されています。

 あっ、外国が舞台のマンガにも、時々ぴりっと西谷氏の当時は珍しいフェミニスト発言があって、へーっとびっくりしますよ。
 それはほぼ10年後の昭和52年17号~19号の週マ連載、「女が弱いなんて」 により強く出ていて、精神的に自立しようとする少女の気持ちがとてもよくあらわされています。これは学園物でももうちょっと恋愛模様が複雑になってて絵柄も上手くなっていて読み応え有ります。

 しかし、西谷氏のファンHPなどで見る 別マ やその他の表紙絵、扉絵のなんと美麗なこと 省略したマンガの動きのある絵もいいけれど、この方のイラストレーターとしての才能は天賦のものがあると思うのですが。 ↓

 西谷 祥子ファンクラブ 西谷 祥子ファン倶楽部 
コメント (12)
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