猫とマンガとゴルフの日々

好きな物を題名に↑ 最近はゴルフとグルメお出かけ主体に。以前は1960年~70代マンガを紹介していました。ネタバレ有り。

萩尾 望都 「11月のギムナジウム」

2008年03月26日 18時40分02秒 | マンガ家名 は行
    小学館文庫 萩尾 望都初期傑作短編集 1995年12月10日 初版第1刷

 文庫とあって短編とは言え7編収録されています。

11月のギムナジウム   初出 別冊少女コミック1971年11月号
秋の旅            初出 別冊少女コミック1971年10月号
塔のある家         初出 少女コミック1971年12号
もうひとつの恋       初出 少女コミック1971年39月号
かわいそうなママ     初出 別冊少女コミック1971年5月号
白き森白き少年の笛   初出 少女コミック1971年45号
セーラヒルの聖夜     初出 少女コミック1971年冬の増刊号
巻末にエッセイ 羽仁 未央 (懐かしい名前だ 70年代元祖天然ちゃんかな)

 今回は表題作の 「11月のギムナジウム」 について。

 フラワーコミックスの 「11月のギムナジウム」 は以前持っていたが、引越し等で無くなっていた。BOで文庫を見つけ、105円だったこともあって買いました。(苦笑) 20年ぶりくらいに読んだと思うが、こんな話だったっけかな~というのが再読の感想でした。というのも自分にとってはとても印象が深かった作品だから。

 おモー様ファンにはよく知られているように、名作 「トーマの心臓」 の原型となる作品だが、お話は少し違う・・・いやいや改めて読んで見ると全然違うじゃないか。

後ほど、発表は 「11月~ 」 の方が先だが、 トーマ の方が先に考えられていたということが判明。 詳しくはコメント欄を見よ。

 ドイツの全寮制ギムナジウム (高等中学) が舞台となっているのは同じ。そこに転校生がやってくるのも同じ。その子がトーマという生徒にそっくりなのも同じ。トーマが死んでしまう (すでに死んでいる - トーマの心臓) も設定は同じだが、登場人物の名前などは苗字の部分が多少違っている。

 11月のギムナジウム         トーマの心臓
エーリク・ニーリッツ       エーリク・フリューリンク
トーマ・ヴェルナー        トーマ・シューベル
オスカー・ライザー            同じ
ユリスモール・フリーデル      ユリスモール・バイハン

 ギムナジウムの名前も 「11月~」 はヒュールリンギムナジウム、「トーマ~」 はシュロッターベッツギムナジウムと違っている。ちなみに 「トーマ~」 でけっこう重要な役のアンテも 「11月~」 では名前だけ出ています。ドイツでポピュラーな名前なんでしょうか。
 でもこんな違いを探してみてもたいしたことは無い。一番の違いは、両方とも転校生のエーリクを主人公 (語り部) としているようでいて、「11月~」 はエーリクと本当はその双子の兄弟だったトーマの物語、「トーマ~」 はユーリ、ユリスモールの物語である点です。ユーリは 「11月~」 では脇役に過ぎなかったのに。
 「トーマ~」 については、過去の記事でいろいろ言っているので、出来たら下に載せたリンクから飛んで読んで頂きたい。その記事にコメントを寄せてくれた方々も作品に思い入れがあるようで、とてもよい参考になるコメントばかりです。
 
 この 「11月のギムナジウム」 だが、双子の物語という点で同時収録の 「セーラヒルの聖夜」 と似ている。別れていた双子が知らずに後年偶然出会って、というのも似ているが、「セーラヒル~」 はハッピーエンドの予感がするのにこちらは思いの残る哀しい終わり方です。

 あらすじ

 問題児エーリク・ニーリッツはあちこちの学校で問題を起こして追い出され、全寮制のギムナジウムに途中入学する。ところが会う生徒、先生に皆びっくりされ、どうやらトーマという生徒に自分がそっくりらしいと分かる。
 ここでも入学早々いろんな騒ぎを起こして早速問題児ぶりを発揮し、ぎこちない毎日だ。

 中でも例の自分にそっくりな 砂糖菓子・フロイライン (お嬢さん)  と呼ばれて学校のアイドルのトーマはエーリクの顔を見るなり笑い出したり、なにやら見つめてきたり、エーリクとしては気に食わない態度ばかり。
 エーリクはある日偶然泣いているところをトーマに見られてしまったが、トーマはいつもの態度とは異なり、自分の兄のことなど話し始め、最後にぎゅっと抱きしめてきた。何がなにやら分からないエーリク。

 雨のそぼ降る休みの日、ママンのところにエーリクが突然訪ねてくる。中にも入らず 「キスして」 と言われるままに抱きしめてあげ、すぐに帰るという 息子 を見送るママン。

 もうこのくらいにしておきましょうか、ネタバレは前にしてしまったしね。
         
 この文庫が出たのが1995年ということで表紙を描き直したらしく、写真の通り中と絵柄がまったく違うものになっています。当時連載中 (?) の 「残酷な神が支配する」 のような絵柄ですね。


過去の萩尾 望都作品の記事  ↓

ゴールデンライラックで朝ドラを

イラスト詩集 少年よ

山へ行くシリーズ ここではないどこか

トーマの心臓

トーマの心臓 その②

訪問者

あぶない丘の家

恐るべき子どもたち

イグアナの娘

イラストアルバム 萩尾 望都の世界

銀の三角 何で知名度低いの?

きりとばらとほしと ~ ポーの一族 ~ 銀河荘なの! 吸血鬼の系譜

吸血鬼マンガの系譜 を見つけてしまった。

マンガ 時空を越えて逢いに来る少女 の系譜

バルバラ異界
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山岸 凉子 「白眼子 はくがんし」

2008年03月19日 20時15分39秒 | マンガ家名 やらわ行
     
        潮出版社 希望コミックス343 2000年12月5日 私の持っているのは第1刷発行のもの。


 「白眼子」 初出 「月刊コミックトムプラス」2000年5月~9月号に掲載。 
 同時収録 「雨の訪問者」 初出 「月刊セブンティーン」1979年7月号掲載
 
 この本には特に書いて無いので原作は無いのでしょうが、モデルになった方はいます。運命観相家として昭和20年代~40年代始めに北海道で有名だった 白眼子 という盲目の男性です。この方は印相の本や趣味の短歌の本なども出版されています。

 山岸氏は同卿の実在の運命観相家 (易や占いとは別ということですが、私もよく分からない) 白眼子(はくがんし) のことにとても興味があったのでしょう。子供の頃北海道で大人の話題や新聞などでも評判になっていたのでは無いかと思います。ご自身も 見える人 なので霊能者・異能者には興味あるのでしょう。
 山岸氏は資料を探して読み、じっくり調べてこの作品をお描きになったのでしょう。又、直接話を伺ったのかは不明ですが、この話の語り手で白眼子の養女、光子さんが書いたものか、ご本人から聞いたと思われるような細かいところまで描写しています。
 白眼子ご本人や、この作品に対する慈しみのようなものが感じられます。

あらすじ
 
 終戦直後、親戚とはぐれ闇市で震えていた孤児の光子 (みつこ) は 白眼子 と呼ばれる運命観相家とその姉に拾われ 最初は怖いと思っていた盲目の 白眼子 も姉の加代にも慣れ、籍も入れてもらい学校にも行かせて貰って 白眼子 の観相の手伝いなどをして育ちます。

 白眼子の元には、時節柄戦争で行方不明になった息子の消息を聞きに来る夫婦や子供の病気快癒を願うもの、景気の行方を気にする実業家などが訪れ、光子は様々な不思議な体験をするのです。

 ある写真から実の親戚が見つかり、喜んで遊びに行ってそのまま親戚の方にいることになり、そのうち結婚もして白眼子の方とは疎遠になり・・・。しかし夫の乗った船の遭難という悲劇の最中、光子の夢枕に 白眼子 が現れるのです。
 
 その後もいろいろな出来事がありますが、事実らしい淡々とした描き方なのに無口な 白眼子 が時々口にする言葉が実にいいのです。

「どうやら人の幸・不幸はみな等しく同じ量らしいんだよ」

「災難を避けよう避けようとしてはいけない。災難は来る時には来る。どう受け止めるかが大事なんだ」

「必要以上に幸運を望めばスミに追いやられた小さな災難は大きな形で戻ってくる」

 この ↑ 最後の言葉 私はとっても胸に来たんですけど、皆さんどうですか ?

 自らを、小さな災難を小さな幸せに変えるだけしかできないという白眼子。(それだって凄いことだと思うけれど。)
 宗教とは違うし諦観とも取れるこれらの考えは、言われて はっと 思い当たる世の中の真理。新興宗教にはまるよりこういうマンガを読んだ方がよっぽどためになる。
 何か気になる作品なので時々繰り返し読んでいます。山岸ファンでなくてもぜひ読んで損はなく、白眼子 の人柄のように穏やかな気持ちになれる名作だと思います。

 作品中で藤田乙姫という美少女霊能力者がちらっと出てきますが、この乙姫のモデルは知ってます。戦後最大の占い師として有名で、政財界に多数のファンがいた 藤田 小女姫 さんですよね。ハワイで銃殺されて亡くなったのは1994年か~。もう14年前なんですね。いまだに謀略説があるというのも、政財界の裏話が書かれていたという藤田氏の見つからないノートと相まってミステリーより事実は・・・ですね。
コメント (19)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

待合室シリーズ 猫 と梅と桜

2008年03月18日 14時52分38秒 | 猫・犬・動物
 管理人、決算で仕事が忙しくなってまいりました。動物写真でごまかすことが多くなると思いますが、ご容赦くださいませ。m(_ _)m


 で、今週の高○動物病院待合室シリーズは7ヶ月の 中猫さん (子猫と大人猫の中間) やっと3キロを越えたので避妊手術にやってきたということです。大変なのは一瞬だから頑張ろうね。

 猫ちゃんは大体半年位から、体重が3キロを越えたら避妊手術が出来ます。うちの猫ズはメスの亜美が1年くらいたった頃オスのユウがやってきたのであわてて亜美を病院に連れて行きました。ユウはやはり半年以上たった頃スプレーを始めたのでこちらもあわててやりました。マンション猫たちだったから、外に行っちゃうとかあまり気にしてなかったのです。
 この日は犬の方が多く、相変わらず大盛況でした。可愛い柴ワンコがいたけれど遠くて写真に撮れませんでした。今度は撮るぞ。
 

                
               
                 ↑ 左の低いのが 梅 右の高いのが 桜 なんです。


 以前の春にも話題にしましたが、うちには梅の木と桜の木が並んで植わっているのですが、梅が満開の頃、桜桃という種類の桜の花が咲き始めます。写真を撮った日は左の低木の梅が散り始め、右の桜はほぼ満開です。
 桜桃は実を取る種類の桜で花は派手でなく満開になってもソメイヨシノのように花の雲にならなくて質素で梅の花のようです。色は梅よりはピンクですが、梅と一緒に咲いてると混じって分かりません。時々散歩中の庭木好きな熟年夫婦が珍しそうに見上げているのを見つけるとちょっと自慢。

 一昨年のさくらんぼの収穫はこちら → 今年の収穫 さくらんぼの一部

 
                 

                  ↑ もう一つ、今年も立派に咲いてる他家の白連。大木です。これが咲いて花粉が飛ぶと春が来たなと実感します。 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「家族八景」 原作:筒井康隆 漫画:清原なつの

2008年03月14日 16時59分10秒 | マンガ家名 か行
                    

                    角川書店刊 2008年3月

 
 ノーブルな清原さんの表紙絵にだまされてはいけません。これはへたな怪談よりずっと怖い人間の本心の物語。この3月に上下巻いっぺんに出た新刊です。
 原作付きの漫画をここで紹介するのは珍しいと思うのですが、原作者の 筒井康隆氏 はわたし中学高校時代に結構はまって読んでた人なんです。多くの人と同様、中学でSFにちょっとはまった私は 星 新一 レイ・ブラッドベリ とこの筒井氏がお気に入りでした。星氏は正統派ビートルズ、筒井氏はやんちゃで毒のあるローリングストーンズ、ブラッドベリはう~ん、帝王カラヤンかはたまたジャスだとマイルス(ディビス)か、ロックならピンクフロイドか (意味不明になってきたぞ)

 つまり、筒井氏の作品には破天荒な話の中にも深い観察による皮肉と毒とがちりばめられてあって、当時背伸びして斜に構えた天邪鬼の私はとても気に入っていたということです。
 筒井氏が唯一 (たぶん) 出した厚い漫画の本まで買って読んでました。絵はもちろん本職並みとは行きませんでしたが、内容は面白かったしエロティックでしたよ。
 あっ、筒井氏は少年用に 「時をかける少女」 とか TV原作 「富豪刑事」 とか近年アニメになった 「パプリカ」 とか、とても幅広いそして息の長い作家さんなのはみなさん知ってますよね。天邪鬼な変な作品ばかりじゃありませんよ~。

 で、この 「家族八景」 をマンガ喫茶で見つけてあら筒井さん、と手に取ってみたわけです。1冊だけだったのですが、しばらく振りの 人間の本音爆発振り が大変面白かったです。

 どう爆発してるかというと、主人公の 火田 七瀬 は生まれつき他人の心の中を読める超能力を持っているので、人の本音が聞こえてしまう・・・。雑多なものが入ってこないよう、いつもはその力に鍵をかけているのだが、必要な時にカチッと開けて対象の心を探ってみる。すると外見からは思いもよらぬその人の心の本音が七瀬の心の中にどっと入って来る、という仕組みです。

 七瀬 は一つ所に長く居ると自分の力を感づかれてしまうので、住み込みの家政婦さんをしてあちこちの家庭に入って生活しています。あるときはお金持ちの子供の居ない夫婦の家、あるときは子沢山のだらしない母親の居る商店、又ある時は一流企業お勤めのだんな様・大人しい奥様・かっこいい大学生の息子・美人で活発な娘のいる一見非の打ち所の無いような家、早期定年退職して家族の皆にうざがられているご主人のいる家庭、などなどです。

 七瀬が原作20代のところ、18歳で家政婦をやっているという設定などリアルさに欠けると思うのですが、(若いんだからもっと効率のいい仕事あるでしょ) 設定としていろいろな家庭に入り込める仕事が良かったのかも知れません。

 私も人間を50年以上やってれば、何もなく平穏で穏やかな家庭なんて無いということは分かってますが、それにしてもここに出てくる各家庭は一つ間違えば事件・事故になってもおかしくないところばかり。それを皆言いたいことを言わず、差しさわりの無いことに言い換えて綱渡りで生活している。
 「家政婦は見た」 のもっとえげつないバージョンと思えば、人の家庭の不幸は蜜の味、でどんな悲劇も他人事としてけらけら笑っていられます。

 しかし、実は現実はもっとひどいのかも知れない。みなさん、自分の家族の事を考えて御覧なさい。もし自分が言いたい事を全部言ってしまったら、相手に思っていること全部言われたら、それでも明日から一緒に住んでいられますか ?
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

久しぶりに犬の話題

2008年03月13日 00時41分16秒 | 猫・犬・動物
 今週の高○動物病院・・・じゃなくて、いや待合室シリーズなんだけれど、この子パピヨンなんです。でかくない  ちょっと違う種類入ってると思うのよね~。でも可愛いのよ~。カメラ向けたらすかさずカメラ目線するし。

 ホホホ、 この子も可愛いんだけれどね、後ろに手足しか写って無いけど飼い主さんの若い男の子 (つっても30前後かな) なかなかイケメンなんざます。
 女性の飼い主さんが来るのが圧倒的に多いところだし、男性といえば定年過ぎただんなさんが奥さんの手伝いに犬を連れてくる、という場所柄にピカイチの若いイケメン飼い主さんなんですのよ~~ん。
 オバサン (私のこと) はこの方がいるとちょっとドキドキ、他の奥様達も雰囲気違ってすましてたりして、この方がいるといつもと違った緊張感があるのよ。(笑) 本当はパピヨンじゃなくて飼い主さんの方を写真に撮りたかったんだけどね~ (ハハハ)


                  


                  ↑ 大きいといえば負けてない、うちの犬は・・・これ、犬か ? この間見た 「ライラの冒険」 に出てくる白熊に色塗ってないか ? というくらいの太り具合。これでも20kg以下になったんですよ~、薬の量が大型犬用からやっと本来の中型犬用の量まで減ったんですよ~ (泣) 洗ったばかりだからふわふわして太く見えるんですよ~。(号泣)

 え~、気を取り直して、その 「ライラ~」 の前売り券を買ったついでにまとめ買いした映画の前売り券の中にも犬がいたな。               ↓


                   


 真ん中の 「スウィートレイン 死神の精度」 金城 武ファン なので久々の日本映画、見なくちゃと思って買いました。クロ犬が出てきて喋るんだよね。この写真だとちっちゃくて見にくいですね。
 後買ったのは監督 チャン・イーモウ、主演コン・リー、チョウ・ユンファ の中国後唐の時代の歴史絵巻 「王妃の紋章」 と 「ナルニア国物語/第2章 カスピアン王子の角笛」 この王子様もオーランド・ブルームに負けないくらいのすんごいイケメン、嬉しいわ~  ナルニアは5月公開だけれど、買っておけば絶対忘れないので、見たいものはなるべく早く前売り券を買っておきます。


                   ↓ おまけ画像 お気に入りの喫茶店にて。


                  


                  

 ダイエット中の方には酷なオマケだったかしら ? ごめん遊ばせ~
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画 「ライラの冒険」

2008年03月12日 10時15分51秒 | 映画
                 ライラの冒険 黄金の羅針盤 - goo 映画

 以前新聞屋さんからの試写会に当たって行こうとしたものの、その日に用事が入り断念したもの。見るかどうか考えていたらば折からのTVなどの大宣伝もあってその気になり、 私が映画を安く見ている方法 の区の映画券を使い、1,000円券をゲットして行ってまいりました。

 宣伝を見た以外はほとんど予備知識無し、ファンタジーらしいとかダイモンていう自分の魂の分身がいるらしい、位しかこの世界の知識がなくて見始めはよく分からない・・・。
 そのうち分かってくるのかな~、と期待して見ていても説明はあれどもいまいちピンとこない。バックがよくわから無いので途中話がつまらなくなってしまう始末。(私だけか ? )
 映画ののっけからこれは3部作です、とクレジットが入るのも製作者の3作全部見てね、という宣伝とも3作全部見ないと全ては分からないよという言い訳とも、うがって読めたりして (私だけ ? )
 原作読まない映画好きのおばさんがいきなり見ても分かるようなの作ってよ !そう思った人は結構いるらしくて、大宣伝のお陰で先週いきなり公開中映画ランク1位になったのに、今週は3位に下がっている。見た人の口コミって侮れないのよね~。

 映像はとても綺麗。ニコール・キッドマンきれい~、ライラ役のダコタちゃん芸達者~、白熊さん達の戦うCG技術がいよいよ凄い~よろい着てるおじさん白熊超ラブリ~、と見るべきものはいっぱいあるのですがね~。

 原作を読んだ 夜さんの原作書評 フィリップ・プルマン『黄金の羅針盤』『神秘の探検』  を見ると、微妙にストーリーが違うのは映画にまとめるに当たっての事でしょうから、今後に期待ということにします。1作目見ちゃったら最後まで見ないとやっぱり気になるもの。そういう映画待ちが 「ハリポタ」 でしょう、「ナルニア国物語」 でしょう~、前は 「指輪物語」 もあったしね~、ライラも含めてこの中ではやはり 「ハリー・ポッター」 が見ていて一番原作読んでいなくてもいろんな意味で楽しい シリーズだと思っています。
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

とりの なん子 「とりぱん」

2008年03月10日 13時28分39秒 | マンガ家名 た行
 先週末、うっかり ザ恋愛インタビュアー - あなたの代わりに1000人にインタビューしてきました。 なんてのに引っかかり、ズタボロな答え  ↓ 

 いつも悩んでいて、あきらめる恋愛をし、いつも泣かされて別れ、ややS気味の人がお似合い・・・

 にガックリして気落ちしていましたが、なんの、40年かけて探した (いまの結婚したのが40歳) 大人なだんな をゲットし、泣いてすがるボーイフレンドたちをかき分け振り捨て、ハワイで結婚したこの私に向かって 何をほざくか~~ と一蹴してちょっと落ち着きました。

 続けて週末は手持ちのマンガの中から
北上 れん 「ホネヌキにされたい」
日高 ショーコ 「リスタート」
草間 さかえ 「はつこいの死霊」
まんだ 林檎 「画面の告白」  いづれもBLなので興味ない方はパスしてね。

 などを読みふけり、一途な年下攻めっていいわ~と癒されてだいぶ気分も高揚してきたところで読んだのがこれ。(ああ、長い前置き)

 
        とりの なん子 「とりぱん」 1~4巻 ㈱講談社 ワイドKCモーニング


           いつも感謝の たれぞ~さん にお借りしています。

 実はまだ3巻までしか読んでいないのですが、もう誰かにこの気持ちをを伝えたくて・・・。何度大声で笑い、うっと泣き、マンガに興味の無いだんなのところへ持って行って無理やり読ませたことか。

                   これ、おもしろ~い !

 基本は給餌台を設置して野鳥を観察している とりの氏 の野鳥観察日記なのだが、野鳥達の人間臭い性格がもう笑えて笑えて。
 出てくる脇役 (?) もみなさん個性的。野草の処理・料理のプロにして漬物名人のお母様、釣りや野草とり、庭の手入れなどいかにも里山のお父さんという感じのお父様、近所の猫ミーちゃん(8kg この子最高 ! )などなど。
 本当は北東北地方の大都市のベットタウンらしい作者の住んでいる新興住宅地は、私の住んでいる関東地方の住宅地とは気候など大違いなのに、なに、この郷愁は・・。
 作者の子供の頃の思い出など出て来るが、現在の話の方が多いのに、読んでいると自分の子供の頃の事をたくさん思い出す。

 夏、昼寝から覚めてぼーっとした耳で聞くヒグラシのカナカナカナ・・・・という鳴き声、夕方不気味なこうもりが群れて飛んでいたうちの庭の闇、ピーンと晴れた冬の朝、鉄道の鉄橋から見る富士山の勇姿 (実家のあたりでは空気の綺麗な冬の、見晴らしの良いところでしか富士山は見られません)、霜柱をざくざく踏みつけて遊んだ日陰。誰にでもある思い出の数々。

 それとは別だけれど、大泣きしたエピソードが2巻の半ば頃の カマさんシリーズ。大風の後に玄関先で拾った オオカマキリのメス を生餌を与えて1ヶ月ほど飼っていた、という話なんですけど、卵を産んで死んだときには不覚にも大号泣。
 風邪引いて体力が落ちていて弱気になっていたとはいえ、何100キロも離れた知らないマンガ家さんの飼っている たかが昆虫 のことで何でこんなに泣けるのか、不思議だなぁ。

 昔、マンションの8階に住んでいたとき、不精なので観葉植物の鉢一つ置かなかった。そのくせここには自然がないなあと思っていたが、ハタと猫がいるじゃないかと思った。当時2匹いた猫たちは唯一のこの部屋の自然だと気がついたのだ。息してシッ○してウ○チして、けんかして甘えてすねて出てこなかったりする。ああ自然って偉大だ。

              本当は自分という人間族が一番性悪な自然なんですけどね。
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ザ恋愛インタビュアー

2008年03月07日 12時04分22秒 | 雑記
 ネット友人の 満天さん のところ → 小人達が笑う部屋 で、ザ恋愛インタビュアー というのをやっていた。めんどくさがりであまりこの手のはやらないのだが、ふと気になってやってみたらば・・・・。

 あれれ ? なんかめちゃくちゃな答えだな~。

総合的なイメージベスト3  
1位 いつも悩んでいる 448票
2位 甘えすぎて重そう 208票
3位 意地っ張り 95票

こんな恋愛をしてそう ベスト3 
1位 誰も分かってくれないと諦める恋愛 549票
2位 感謝は言わず文句ばかりの恋愛 135票
3位 冷え気味で落ち着いた大人の恋愛 135票

こんな理由で別れそうベスト3 
1位 いつも泣かされて別れる 519票
2位 勢いで「もう別れる」と言ってしまう 153票
3位 寂しさを彼氏のせいにしすぎてふられる 147票
         
こんな人がお似合いベスト3
1位 ややSの人 348票
2位 ドSの人 337票
3位 ややMの人 133票

性格など
1位 とにかく甘えさせてくれる人 549 票
2位 賢くて余裕のある人 135 票
3位 長い目で見守ってくれる人 135 票

 いつも悩んでいて、あきらめる恋愛をし、いつも泣かされて別れ、ややS気味の人がお似合いって・・・あたしってそんな不幸な影があったの~~ああ知らなんだ。
 でもって性格は大人で、他人を甘えさせてあげられるのね。はぁ~、そりゃ50も半ばにくればそれくらいの余裕はなくちゃいかんでしょう。
 人のを見ると皆さん ぴったり とか どうして分かるの とか言ってらっしゃる。つうことは、自覚して無いだけでこれが私の本性なのか 

 街角の声を聞くともっとひどい。
佐賀県在住 14歳 中学生 ひとみさん
恋愛に夢は抱いてますけど、トミー。さんのようにはなりたくないです。だって、すごい彼氏とかに頼るタイプなのに、なんか全然彼氏に感謝しないですよね。

千葉県在住 13歳 中学生 だいきさん
トミー。?あぁ、あのねーちゃんか。ガキのおれから見ても年下みたいだけども(笑)。

東京都在住 29歳 会社役員 こうじさん
トミー。さん?えぇ知ってますよ。彼女の恋愛イメージ?あぁ~…。たぶん本人がだいぶ我慢しすぎているところがあるんでしょうねぇ。素直になれないし重苦しいというか…。恋人というよりよき理解者を探してる感じですかね。

 ガガ~ン・・・。インタビュー前の自分に対するアンケートの答えを直感でぱっぱと入れておいたのが悪かったのか、それともやっぱりこれが私の本当の姿なのか・・・。
 週末は深く反省してマンガ漬けで気晴らしをしようっと。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

COMの中の あすな ひろし ⑤ 「巣立ち」

2008年03月06日 16時21分07秒 | まんがエリートのための雑誌 COM
            COM 1970年4月号掲載

 今、気が付いた、4月号だから 「巣立ち」 がテーマなのね。(いまさら) あすな氏 のその後の作風がCOM誌上で初めて見られた記念すべき作品。


 あらすじ

 俺とあんちゃんの生活はけんかの連続だ。味噌汁の味が薄いといっては取っ組み合い、バイトしてあんちゃんの欲しがっていたカフスボタンを買ってあげては、そんな金があったら貯金せぇとしかられ、大家さんや同じアパートの人たちも呆れ顔だ。
 
     
                  


 ある日、俺は就職が決まって戸籍謄本を貰ってきたら---兄貴は35歳、俺は15、20も違う兄弟なんておかしいと思うとった ! ほんとの兄貴じゃない、よう調べたらあんちゃんは俺の死んだ親父の弟じゃないか 
 くってかかる俺に、
「血迷うな、黙って俺の話も聞け !」
 というあんちゃんだが、俺は悔しいんや、本当のあんちゃんだとだまされていたことが・・・本当のあんちゃんだと思って甘えていたそんな甘ったれの俺が悔しい !

 俺たちは本気で殴り合った。
「俺たち はぁはぁ 本気でけんかしたの初めてじゃないか」
「ああ・・ぜぃぜぃ」

 茂よ-おれとおまえの生活はけんかの連続だった、けどそれは俺たちにとってほんの遊びだったんだ。けれど初めて本気で向かってくるお前に-俺はおとなになったお前を感じた。あんな ちび がよぅ。
 茂が赤ん坊の時からの思い出が蘇る。背負って仕事した日々、けんかしてブタ箱に入れられても茂の世話を人に任せなかったっけ。

 俺の兄は女房に死なれ仕事も失敗して、まだ赤ん坊の茂を俺に託す電話をした後自殺してしまったのだ。
 死んでいる兄に思わず殴りかかり、あんたが生き返ろうともこの子は決して渡さんと叫んだあの日。

「おこっとるんか ? まだ」 (茂)
「・・・・ん ?」
茂は泣いているようだ。俺は後ろを振り向けない。


 後の 「哀しい人々」シリーズ の原型となる趣 (おもむき) の作品です。それまで あすな氏 のリリカル少女マンガばかり見ていた私には意外な作品でした。大体オトコしか出てこないし。
 でも、当時のCOMにはこういった叙情的人情的作品は結構多くて、それは私は知らないけれど ある時期の文学青年の書く小説 のようなものなんでしょうか。自分のアイデンティティーを表すのに、小説や音楽や絵画とともにマンガもその表現の一つに成り得るとやっと考えられるようになった時代でした。
 
 あすな氏はずっと前からこういったものを描きたかったんだろうか、と今見ると感慨深いです。
 いや、少女マンガだって好きで描きたかったはずです。堂々たる体躯に似合わず繊細な神経と驚異的な絵画表現力を持っていた あすなひろし氏 だもの。でも、この頃から少年誌や青年誌、女性週刊誌への掲載も増えて、純粋な少女マンガ誌に掲載される作品が少なくなってきています。

 COMの時代 (あすな作品は1968年~1971年に掲載) はあすな氏にとっても転換の時期だったのでしょうか。

 なお、この号には 「漫画家70人アンケート」 (本当は60人) として当時30歳のあすな氏の回答も載っています。が、特徴的な筆文字で書かれている答えは簡単であっさり、(あんまり真面目に答えていないとも言う) 余人にはよく分かりません・・・。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

動物のお医者さん

2008年03月05日 14時23分40秒 | 猫・犬・動物
 す、すみませ~ん。管理人は月締めの仕事 + 風邪でダウン状態なので可愛い動物の写真でごまかそうとしています。 (笑) 

 題は 佐々木倫子氏 の 佐々木倫子 「動物のお医者さん」 ではなくて、うちの犬・猫のかかりつけの 高○動物病院 のことです。こじつけ・・・

 上の写真は生後6ヶ月の美少女猫ちゃんで、避妊手術の術後検査に来たところ。飼い主さんは大きめのディパックにダンボールで箱を作り、底にぴったり入れてその中に猫を入れ、背負って自転車で来たようです。なるほど、底が安定して猫ちゃんも居心地良さそう。皆さん移動に工夫してここに来るので、いろいろと参考になります。
 うちの亜美は以前も言いましたが、ペット用の移動用ケースに入れるのに苦労するので (足をつっぱって入らない) まず洗濯用のネットをかぶせて大人しくなったところをバスタオルに包んで自転車カゴに入れると大人しくしています。楽です。前いたオス猫はネットに入れても元気な時は暴れてたっけ。(しみじみ)


                    ↓ 以前も紹介したフェレットちゃん。飽きたらしく動こうとするので、飼い主さんが床に放すとあちこち匂いかぎに出歩いてました。


                


 この日 (先週土曜日) は他に毛がはげはげになって痛々しい柴犬とか予防注射に来ていたパピヨン (かな?) とかいつもどおり混んでいました。まだまだうちの犬 (呼吸器系疾患と心臓肥大) 猫 (腎臓疾患) も通うことになりそうです。 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする