猫とマンガとゴルフの日々

好きな物を題名に↑ 最近はゴルフとグルメお出かけ主体に。以前は1960年~70代マンガを紹介していました。ネタバレ有り。

まんだ林檎 「コンプレックス」 シリーズ

2007年11月29日 15時00分37秒 | マンガ家名 ま行
     ソノラマコミック文庫 1巻 2006年 9月30日 初版
                 2巻 2006年10月30日 初版
                 3巻 2006年11月30日 初版


             ブックさんにお借りしています。


 文庫になる作品というのは、名作で有るという評価とそれなりに人気があるわけで・・・。最近はBL (ボーイズラブ) の文庫もだいぶ出ていますが、ブックさんに一箱借りたBL本の中にはこれしかなかった。
 あれれ、BLはここで記事にしないって言ってなかったっけ ? するなら西田 東氏の 「願い叶えたまえ」 じゃなかったっけ ? 


これはBLじゃないもん 

際どいシーンだって1~2度しかないもん 

二人の男の子供の時から死ぬまでと、その子供の大河物語だもん

 はぁはぁ。(強弁だよなぁ)


 5歳の時、幼稚園で出会った 達也と純一 の、小学5年生から死ぬまでの物語 + 達也の息子 健太とその親友 学  の二代にわたる人生のヒストリー。

 幼稚園で出会ったというのは BL ではよくあるパターンで、大概高校生くらいになったらこれは恋だったのだ、と気づいて結ばれて終わりとか。これはそれで終わらないんですよ~。
 コンプレックス 11 (イレブン) 、 コンプレックス 16 (シックスティーン)、 コンプレックス 50 (フィフティー) と延々続きます。飛び飛びなので文庫全3巻に収まっていますが。

 3巻を手に取った時、ドキッとしましたよ。写真左のようにこの二人どー見ても50歳以上だよ、ここまで描くの ? でしたが、読んでみたらそれ以上の時間を描いていた・・・
 BLと言ってもサラリーマンものとかヤクザものとか、マジでリアルゲイの方用の男臭いものとか、今はいろいろあるようですがおじいちゃんになるまで描いているのは始めて見ました。私が知らないだけで、他にもあるのかしら。

 一言でくくっちゃうと、より現代的、現実的な まりしん 「摩利と新吾」 というか、息子達の方が まりしん に近いのだけどね。学ちゃん摩利が被って切なかった・・・。

 絵柄はちょっと見、よくある感じで子供の表現などは吉田 秋生さんに似ているし、大人の描きかたも凄く個性的というわけではないけれど、泣いてる顔とか微妙な表情がリアルでいいです。初めと終わりでは絵が変わってくるけれど、味のある絵になって来ます。

 1994年9月に初めの一話を描いてから、10年かかって完結したそうです。作者にとっても漫画家になりたての頃から独身時代、結婚して、子供が出来、と激動の10年間に描き継がれて来た作品は愛着があるでしょう。
 作者もあとがきで言ってますが、最初の1話が浮いてます。これは初め読み切りの予定だったからだそうで、軽くてショタコン気味の一話目でうわ~っとならずに、最後まで読んで見て欲しいのです。特に最後の3話分とオマケの写真集が圧巻。

 BLに興味のない人も、こんな作品もあるのかと思っていただければ良いと思って取り上げてみました。機会があったら、読んでみてくださいな。
 

        まんだ林檎さんのHP → 林檎堂


※ 最近又、拙ブログをお訪ねくださる方が多くなり、大変ありがとうございます。多分昔のまんが関係を見に来られる方が多いと思います。 画面左のカテゴリー マンガ家○行 と まんがエリートのためのCOM をチェックして、マンガ雑誌 COM の表紙や石森(当時) 章太郎、水野 英子、西谷 祥子氏などの表紙絵だけでもご覧になっていってくださいませ。
 又、記事にまさったコメントを下さる方も数多く、ぜひそちらもお見逃しなく、よろしくお願い申し上げます。m(_ _)m 
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薔薇と紅葉をいっぺんに 「旧古河庭園」

2007年11月28日 16時47分38秒 | お出かけ・旅・美術・博物館
       旧古河庭園の公式サイト → 公園へ行こう! 旧古河庭園


 秋晴れの一日、薔薇と洋館で有名な北区の 旧古河庭園 へ行ってまいりました。実は来年の年賀状用の写真を撮りに行ったのです。
 写真年賀状だと文章書く空間が少なくなるので、私はいつも写真年賀状にしています・・・。(ポリポリ) → 一昨年の 年賀状作成の季節ですね。


 今年は10月末まで暖かくて薔薇が持ち、ここ何日かはぐっと冷えて紅葉が深まり、薔薇と紅葉がいっぺんに見られて大変お徳な気分でした。
 もともと春と秋に咲く薔薇が有名なところですが、いろんな薔薇があるものなんですね~

 ハーモニー・ピース・ノスタルジー・朝雲・熱情・初恋・黒真珠・春芳・サマードリーム・ホワイトクリスマス・白鳥・きらり なんてのは名前だけでも面影が感じられませんか?


                  

                   ↑ 名前忘れた。


 そうかと思うと個人に捧げられた薔薇も有り、カトリーヌドヌーブ・ジーナロロブリジータ (懐かしい!) ・マリアカラス (真っ赤な大振りの薔薇でした) ・ビクトルユーゴ・シャルルドゴール・クリスチャンディオール・ミスターリンカーン・キャロリーヌドゥモナコ・プリンセスミチコ (我らが皇后様よね~) ・マサコロイヤルプリンセス (雅子妃) ・プリンセスオブウェールズ (ダイアナ妃のことよ) ・クレオパトラなんてのもありました。


                  

                   ↑ 同じく名前忘れた。


 ここは元明治の元勲・陸奥宗光の別邸でしたが、宗光の次男が古河財閥の養子になった時、古河家の所有となりました。
 武蔵野台地の斜面と低地という地形を活かし、北側の小高い丘には洋館を建て、


                  

                     ↑ 洋風庭園より望む。素敵でしょ~。


 斜面には洋風庭園、そして低地に行くにしたがって日本庭園になっていく、という広さの割には変化のあるすばらしい庭園です。


                  

                   ↑ 日本庭園の心字池と大きな雪見灯篭


 現在の洋館と洋風庭園の設計者はかの鹿鳴館、ニコライ堂、旧岩崎邸庭園・洋館などを手がけた英国人建築家 ジョサイヤ・コンドル (1852~1920) だそうです。
 又、日本庭園の方は京都の庭師 小川治兵衛 (1860~1933) の作庭との事。平成18年1月26日に国の名勝に指定されました。


 この日は 「紅葉の音楽会」 と題してなんと琵琶の演奏会があり、女性二人の優雅な琵琶の音色にひと時現実を忘れましたわ~


                  

                    ↑ 洋館の横の芝生に座って音楽鑑賞


                  

                    ↑ 奏者の一人、川嶋 信子さん


                  

                    ↑ 本物の琵琶をこんな近くで見たの始めてかも。

 
 プログラムは、かごめかごめ・祇園精舎 (初めのさわりの部分のみ) ・いろはにほへと・ゆきあい・赤い花白い花・アンコールに題名知らないけど、「そうだ京都行こう」 の曲。祇園精舎はさわりのみとは言え、流石の迫力でよかったですよ~。




↑ 懐っこい猫ちゃんもいたし~。


 これで 入園料 150円 は安かったわ~。(洋館の中の見学と説明付のコースは別料金、要予約)
 実はここを出た後で食べたリンガーハットの かきちゃんぽんセット も690円だったし、この日一番の出費は つい乗って出てしまった車の 駐車料金の1,500円なのでした。電車にすればよかった・・・。
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お知らせ !

2007年11月27日 09時47分07秒 | マンガ家名 あ行
      伊東 愛子先生の「先生に異議あり !」 と 「良くんの四季」 の表紙

 がmikiさんのブログ → ありふれた日々のあれこれ に載ってます。市原市の お宝発見!千葉鑑定団中央店 というお店であったそう。懐かしい方、行って見てください~。

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佐藤 史生 「鬼追うもの」 

2007年11月26日 13時18分48秒 | マンガ家名 さ行
    「鬼追うもの」 小学館 PFコミックス 1995年7月20日 初版


            つるさんにお借りしています。


収録作および初出

「鬼追うもの」 プチフラワー 1994年7月号 

「神遣い (かみやらい)PART 1」 プチフラワー 1995年1月号 

「神遣い (かみやらい)PART 2」 プチフラワー 1995年3月号 

「神遣い (かみやらい)PART 3」 プチフラワー 1995年5月号 


 舞台は 大崩壊 が起きて旧世界が崩壊してしまった地球。人の住んでいる宇宙ステーションもあるらしいので、未来の話でしょう。
  
 邪気を締め出した 「聖域」 であるはずの ヒモロギ府 に鬼が出没し、府外の都市ギルドから鬼追いの特殊技能者である 朱楽 (あけら) が呼ばれた。朱楽 は府のぐるりを囲む 羅城 (らじょう) の警備隊の隊長である 篁(たかむら) に出会い…


 とあらすじを試みようとしたが、いつものように 史生さん の作った世界を説明するだけで相当文字数がかかる上、いくら説明してもなーんか違った話になりそうなので、 この世界のしくみとストーリー を説明するのはやめたやめた~。
史生さん の本の中では比較的新しくてまだ手に入りそうだし。(セブンアンドワイでは、入荷次第メールでお知らせになってる)

 それじゃ作品の紹介にならないじゃん、と自分でも思うが、史生さん の宗教観が以前から気になっていたので、そこら辺を少し。
 というのも、この作品には古代日本人の神に対する宗教観と言ったものが表されているような。

 
 一応コミックス一冊がすべて続いている連作になっていますが、「鬼追うもの」 は平安時代の信仰世界が基盤になっているようです。。鬼を追い払う「追儺 ついな」の儀式である鏑矢を放ったり、桃の木で作った弓や杖を持ち、祈祷をしていたりするので、そうじゃないかな~と。
 これは実は別名を 「鬼やらい」 と言って、見事に次の3作に題名が繋がっているのです。3作の題名は 「神遣い」 ですが、神と鬼とは古代日本では同じものなんですよ。これは後で話しましょう。

 作者も表紙見返しに

 鬼を追いかけたら、平安時代に行き着いてしまった云々・・・

 と書いているが、いえそれどころか、史生さん の興味は 記紀 (古事記・日本書紀) まで行ってるでしょ !


 「神遣い」 3作はもっと前の大和朝廷以前の古代日本の信仰世界が基盤になっているように思えます。前者はこの世界の中でも特に文化的進歩的 (とされている) 首都の中でのお話、後者3作はいわゆる田舎の蛮地で起こる話、という区別もあるのかも知れません。

 全部はよく分からないんですが、地名・人名などの名前のひとつひとつが古事記や日本書紀から出されているようで、なにやらいわくありげです。朱楽 がおへそで飼っている 式神 のライコウのエサの土蜘蛛も記紀に出てきますよ。
 どれだけの資料を読んでこれらを描きあげたものか もともと歴史がお好きなんでしょうが、好きで読むだけと、頭の中で再構築してこんなストーリーを作るのとは大違い、ですからね~
  
 古来、日本人は 八百万の神 やおよろずのかみ  と言って、山や海の自然物、動植物全てにも神が宿ると考えて敬い祭ってきましたが、それはキリスト教のように 「我をお守りください」 という考えでなくて、 「我らに祟らないで下さい」 という考え方で、私はそういう意味じゃ西洋の神様と日本の土着の神様は全然違うもの、神様 というひとつの文字を使うのは意味が違うんじゃないかと思っているのです。

 そこら辺はもう大学の偉い先生方がいろいろ書いてらっしゃるでしょうから、私ごときが言うことじゃないでしょうが、とにかくここでは、昔々、日本では神も鬼も人間にとっては祭っておいてお祈りして、どうか祟らないでね、という対象だったということが分かれば、「神遣い」 の題名の意味が分かると思うのです。

 最後の方、一言主 (ヒトコトヌシ) と古主 (フルヌシ) が出てきましたね。ヒトコトヌシ というのは、古事記によると 一事主命 と書かれていて、太古より大和地方、葛城山に住んでいる神のこと。
 第21代の天皇である雄略天皇が葛城山で狩りをした折、自分そっくりのヒトコトヌシに出会って先に名を名乗れと言われ、神とわかって一緒に楽しく狩りをした、というくだりがあります。
 自分そっくりという逸話の通り、ヒトコトヌシはやまびこやこだまが神格化されたものであるといわれています。まだまだ神話の世界のお話ですね。
 
 一方、「続日本紀」 には雄略天皇が無礼な葛城の神を土佐へ流刑にしたと記されており、高知市には移されたヒトコトヌシ神を祭る土佐神社が今もあるそうです。このことは雄略が即位に際し、大和の有力な土豪であった 葛城氏 を滅ぼした史実を伝えているのでしょう。

 古事記・日本書紀その他古代や江戸時代のものまで、勝者の書いた歴史書の中にもちらちらと先住民のことが出ているし、真実が隠されているので深読みしている解説書を読むと、大変面白いのです。私の頭の中でもうごっちゃになっていて、出典がどれか分からなくなってますが。

 大和地方、三輪山の土地神であるオオモノヌシの娘 (実は先住民の土豪の娘) と神武天皇の結婚譚とかはまさに土地のものと姻戚関係を結ばなければ支配が容易に出来なかっただろう、とか分かるわけです。
 日本書紀には同じオオモノヌシとヤマトトトビモモソヒメのミコトとの結婚とちょっと恥ずかしい姫の死因の話 → 箸墓古墳の中の真ん中より少し下にあり が載ってますし。記紀って旧約聖書と同じで、物語としてもとても面白いんですよ。

 あーー、この箸墓古墳は近畿における卑弥呼の墓と呼ばれていて・・・ どんどん横にそれるので、いい加減にしておきます。マンガと関係ない長い話を読んでいただけてありがとうございました。 m(_ _)m
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東京国立博物館 特別展 「大徳川展」

2007年11月22日 14時24分55秒 | お出かけ・旅・美術・博物館
         東京国立博物館のHPはこちら → 東京国立博物館

 夏は晴耕 (ほんとは畑を耕すことよね~、うちではゴルフのこと 芝刈りしてます) 冬は雨読 (同じく文化的な読書のこと、うちでは映画や美術館・博物館めぐりのこと) の我々中年バカップル夫婦。

 やってまいりましたうちの御用達、文化の香り漂う上野の森の 東京国立博物館 このブログではたびたび行った事を書いているのでおなじみのところです。
 たまには他の美術館へもと思うのだけど、やっぱり良い企画物、ここでないと集まらないもの、国宝だらけの展示会とか、とにかく充実度は日本一なので、うちから近いこともあり、年に何度も足を運ぶことになります。


 今回特にだんなが楽しみにしていた特別展は、「大徳川展」 どこが  かと言いますと、日本に 「○○徳川美術館」 と付いたものは水戸・名古屋(尾張)・和歌山(紀伊)と3つあるのですが、それらにプラスして徳川将軍家及び久能山・日光・尾張・紀州・水戸などの東照宮に伝えられてきた門外不出の品々が史上初、一同に収集された展覧会だからです。

 どうです、歴史好きならワクワクしません ? 3つの美術館のうち、水戸と名古屋は行ったのですが、紀州は遠いので行ったこと無かったのと、東照宮の門外不出品の展示に期待を膨らまして行って参りました。

 いつもは比較的空いてる土曜日に行くのですが、日曜日に行ったら上野の山は案の定凄い人出でごった返していました。
 博物館入り口の入場券売り場にも結構な人が・・・。9時半の開館に遅れること1時間あまり。 これはしたり、遅れを取ったかと青ざめる二人。 午後になると平成館に入るのにも入場制限して並びますからね~。
 なんとか並ばずに会場には入れましたが、いや中の混雑も凄いことになってまして・・・。今まで来た中でも一番じゃないかと思うほどの混雑振りでした。やっぱりいい企画物は皆さんわかってらっしゃるのね。

 だって質・量ともに凄かったもの。詳しくは博物館のHPを見ていただくとしても、国宝・重文・初公開の嵐・嵐・又嵐、途中人波もあって、私はすっかりふらふらになって何度も座って休憩してしまいました。おばさんになったわ。

 3つの章に分かれて展示されていて、

第一章 将軍の威光 では、

 家康愛用の羊歯 (しだ) の具足から始まり、武器・武具の一流品、家康の姿を東照宮御影として神格化して描いたもの、徳川家に伝わる当時の貴重な歴史資料など。

第二章 格式の美 として、

 戦国時代にはそれをもらえば一国を与えられた位の値打ちがあったとも言う重要文化財の名物茶道具達、中でも黒天目茶碗は眼福でしたわ~。
 能装束や辻が花染めの着物も有ったかしら、ここの白眉は王朝絵画の至宝「源氏物語絵巻」がありましたよん。もちろん国宝。

第三章 姫君のみやび では、

 お姫様たちの華麗な婚礼調度品、絢爛たる衣装、工芸品の数々~~目がくらくら~。ここまで来るとすでに足はがくがく~~。

 とても半日や一日でも見切れないくらいの展示物があり、又質もすばらしいものばかりでゆっくり見たかったのですが、体力が付いて行きませんでした。
 せっかく秋の庭園解放をやっていたし、いつもは本館へもちょっと寄って国宝の刀など拝んで来るのに、私がもう一歩も歩くの嫌~とだだこねて、遅い昼食を食べに博物館を出てしまいました。ほんとはもう一度位行きたい。

 
                   


 展示をしている 平成館 (右側の建物) を出ると、すでに午後1時半なのに入る為の長蛇の列 (奥にずらっと並んでます)。20分待ちと言っていたけどそれではすまなさそう。2時に入ったとしてもあの人たち全部見られるのかしら・・・。

 12月2日(日)までなので、日本の歴史が好きな方ならぜひどうぞ。本当なら平日の観覧を薦めますが、だめなら比較的入りやすい土曜日の朝9時半、開いたらすぐに入れるように少し並ぶくらいの覚悟が必要と思います。それにしても、箱根のポーラ美術館はゆっくりと見られたな~

 
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ビストロ・ル・ボン・ヴィボン 11月のお献立

2007年11月21日 09時23分58秒 | グルメ 私の食べた美味しいもの
 まだ何とか秋の北軽井沢。ビストロ・ル・ボン・ヴィボンさんのお料理も今年最後の賞味となりました。

 
 もう2週前のことになりますが・・・ (汗) 11月10日(土)の夜にまたまた ビストロ・ル・ボン・ヴィボン さんに伺いました。
 上は最初に出てきた 蜂蜜とブルーチーズのオーブン焼き チーズの塩気と、はちみつの甘さが絡まってうわぉっ、こんな味初めて食べましたよ。 苦手なブルーチーズがこんなお料理になるなんて・・・。いつもながらオーナーシェフさんの意外性にびっくり。
 ブルーチーズのもらい物とかあったらやってみる価値のある料理かも。



                  


                   次は私の大好きなタラモサラダ~~ !

 
 ピンク一色に見えちゃってますが、つぶしたジャガイモにたらこを混ぜ合わせて味付けしたものです。前は自分でもよく作りました。 (今は?)



                  


                 寒ぶりのサラダ仕立て・下にビーツとお米・バルサミコソース
 

 寒ぶりがシコシコでもっちりでねっちりで・・・。ビーツとバルサミコソースの酸っぱさがお米に合うとは思いませんでした。



                  


                   次はボリュームたっぷりの牡蠣のカネロニ


 クリーム煮にして手打ち自家製パスタ (カネロニ) に包んだ牡蠣をオーブン焼き。中のホワイトクリームと外のトマトソースが絡まりあい、牡蠣はジューシーで、魚介好きのだんなのテンションは最高潮 !



                  


 今回はボリュームあるなあと思っていると、とんでもない、まだまだよ、と オックステールの赤ぶどう酒煮込み に目がくらくら~~。

 肉好きトミー。さんのテンション上がったまま降りません。


                  
                   


 デザートの 紅玉りんごのタルトタタン 、コーヒー・ロイヤルミルクティーまで二人元気に完食、 明日っからダイエット。


           又来年もよろしくお願いいたします~~。
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佐藤 史生 「この貧しき地上に」 

2007年11月20日 10時39分18秒 | マンガ家名 さ行
          新書館 ペーパームーンコミックス 1985年2月20日 初版

               つるさんにお借りしています。


 収録作品の初出は、

「この貧しき地上に」 1982年8月25日 グレープフルーツ 第5号 

「青猿記」 前編 1983年10月25日 グレープフルーツ 第12号  
      後編 1983年12月25日 グレープフルーツ 第13号

「一陽来復」 1984年12月25日 グレープフルーツ 第19号

「おまえのやさしい手で」 前編 1983年4月25日 グレープフルーツ 第9号
              後編 1983年6月25日 グレープフルーツ 第10号


 「この貧しき~」 「青猿記」 「一陽来復」 は3部作となっていて、主人公は家族の中で変わっていますが同じ話しの続きです。


「この貧しき地上に」

 まず、この作品名好きだわ~、どこから来ているのかしら。聖書にでも出てきそうなフレーズです。
 同名のBL小説を 篠田真由美さんという方が書いてますが、私は未読です。あらすじ見たら、兄嫁に恋した叔父が兄嫁死後、母にそっくりな甥を地下室に閉じ込めて・・・なんてひゃ~、あんまり好きくない。

 ゴホン、それはともかくこちらのストーリーの舞台は現代の日本とちょいと夢オチですが、古代ギリシャのクノッソス宮殿。本題のストーリーに、最上安良 (やすら) と幼馴染の 鹿能深生子 (かのうみおこ) の屈折したラブストーリーが寄り添ってます。

 安良には清良 (きよら) という7歳上の兄がいた。清良は子供の頃一度会っただけの庭師まで一人も彼を忘れない、というほど人をひきつけてやまない、しかも神童と呼ばれたほどの出来の良い兄だった。だったというのは、清良は7年前クレタ島で消息を絶っていたのだ。そこには完璧なはずの彼の秘密が隠されていた・・・。

 この一遍だけでも良質の短編となっていますが、実は3部作のほんの序章に過ぎません。
 

「青猿記」

 ここでは、上の 「この貧しき~」 に思い出シーンだけで実際には出てこなかった 清良 が主人公となっています。時は上の物語よりさらに2年後、彼が失踪してから9年も経っています。舞台は現代の日本にプラスなんとゲームの中の世界。
 
 これが発表されたのが1983年でしょ、任天堂が家庭用ゲーム機であるファミリーコンピューター (通称ファミコン) を7月15日に発売した年ですよ。1985年に発売された 「スーパーマリオブラザース」 はまだ前身の 「マリオブラザース」 でした。
 確かにここで描かれているゲームは単純で、今のゲームとは比べ物にならないかもだけれど、四半世紀前にバーチャル世界を舞台にまんがを描くなんて、コンピューター好きの佐藤氏と言っても、どんな頭をしているのか考えるだに、恐ろしい !

 青い猿 (ブルーモンキー) というのは、クノッソス宮殿の壁に描かれた猿の絵で、青い絵の具を使って描かれているらしい。青い猿は現実世界に、はたまたゲームの世界に象徴的に出てきます。

 記憶を失っていた清良は、日本人のコンピューターゲーム製作者に拾われ日本に帰って来ていた。自分の名前を思い出すために、彼のマイコンを使って仕掛けた危険な賭け (自己催眠プログラム) とは・・・。


 「一陽来復」

 3部作の最後は、2作目の続きから始まっています。前作とここに出てくるソフト開発者の 優 (すぐる) さんがいい味です。清良にBLではありますが、人嫌いとか言いながら常識人だし、清良が会うべくして出逢った人というか、彼がいなければ清良は絶対救われなかったというのが良く分かります。 

 冬至カボチャが出てくるのですが、題名の 「一陽来復」 はここから来ています。冬至は陰の極まる日、極まればそこに陽がきざす。冬至に橙色のかぼちゃを食べるのは陽の兆しというわけです。冬が極まれば後は春が来る、春遠からじというわけです。このエピソードは実は最後になって読者に納得されます。ハッピーエンドの兆しで終わるんです。


「おまえのやさしい手で」

 一転してミステリー、サスペンスタッチの作品。私にはへぇ~、佐藤さんってこういう作品も描いていた (描ける) 人だったのね~という感じです。でも漂う雰囲気はやっぱり 佐藤 史生さん だな~。車に細工する、というエピソードは萩尾 望都氏の 「残酷な神が支配する」 を思い出しました。

 この作品の絵は、内容に合わせてか特に暗い感じで、少し劇画タッチです。こういう ガロ風 な 史生さん の絵もいいなぁ。
 
 いつも思うけれど、佐藤氏の作品のセリフは無駄がない。どのくらいネームに時間をかけているのだろう。絵を描くのと同じ位、最初のストーリー作りから考えたら気が遠くなるくらい、かけているんだろうな~。
 本人も他の本のあとがきに 描くのが遅いんじゃなくて、 描くものが固まるまでが遅いんだ というような事を言っていたっけ。

 佐藤氏のSFでないもの (現代物といっても3~4作しか見てないけど) の中では 「死せる王女のための孔雀舞」 も良かったけど、この本が一番好き。


過去の 佐藤 史生作品 の記事  ↓

「やどり木」 「魔術師さがし」

「夢見る惑星」 の番外編3編

「死せる王女のための孔雀舞」

「羅陵王」

ふたつの「バビロンまで何マイル」

「打天楽」 (ワン・ゼロ番外編)

「ワン・ゼロ」

「夢見る惑星」

「金星樹」

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山下 和美 「不思議な少年」 1~5巻

2007年11月16日 08時59分36秒 | マンガ家名 やらわ行
           満天さんよりお借りしています。


     山下 和美著 「不思議な少年」 講談社 モーニングコミックス


 私の年代だと 「不思議な少年」 と言うと 手塚 治虫氏 の時間を止めることが出来る 「ふしぎな少年」 を思い出します。生放送で見てました。太田 博之可愛かったなぁ。 「マグマ大使」 では江木 俊夫が主人公をやっていて、当時は少年ヒーロー役というとこの二人だったっけ。
 何を隠そう 「鉄腕アトム」 も実写でドラマになったことがあるんですよ。

 それはさておきこちらの作品、山下氏はその手塚先生のライフワークだった  「火の鳥」 を山下版で描きたいのかな、と思いながら読み始めた。火の鳥も少年も狂言回しに過ぎず、作者の描きたいのは人間そのものなんだろうと。

 しかし流石に同じ事を描くはずもなく、設定の幅は大きくなっていて、主人公の少年 (少年と青年の中間位かな) はタイムマシンのように時間と場所と性別までも自由に移動できるだけでなくて、パラレルワールドへも行き来自由らしい。読者は彼に付いて、古今東西、あらゆる場所、時間どころか、この世の物ならぬ他の世界の人間までかい間見ることになる。

 これって 世界をお造りになられた神 以上の存在ではないか ? 

 又、少年は興味を引いた人間にくっついて人生を送り、旅をしたり家族に成りすまして一緒に生活したり、執事になったり、奥さん (!) になったりしている。
 そしてその人の死まで見届けたり、している。火の鳥が時々  永遠の命を得ることになる自分の血 を人間にあげる以外は (例外的に人との間に娘を持ったりするが) 人の世を諦観とともに静かに眺めているのと比べると、より積極的に人間に関わっている。
 
 彼は時々背中に羽の生えた天使になったり、天女の羽衣のようなものを肩にふわりと掛けた格好で描かれているが、もちろんこれは人間にそう見えるようにしているだけで、演出というヤツだ。人間の歴史の合間、合間にそういった彼の姿が壁画や絵画などで留められることになる。
 が、この少年という姿ももちろん仮の姿、ということになるから、彼の本当の姿、正体って何 ?

 彼の存在自体謎だけれど、そうまでして人間に関わる彼の目的ってなんだろう ? と考えてしまう。これは 「いつでも、どこに行っても人間は同じだね」 というのが口癖の、永遠の命を持つ少年の壮大な暇つぶしなのか ?

 まだ連載は続いているようなので、山下氏がどのようにこの物語を終わらせるのか、非常に楽しみです。

 
PS. 佐藤 史生氏 「この貧しき地上に」 「鬼追うもの」 現在草稿中。これが又世界が大きくて。

 
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山椒と毒の間

2007年11月15日 11時38分29秒 | マンガ家名 やらわ行
 昨日、最寄のブック○フで 吉野 朔美さん → 以前の記事 吉野 朔美 「記憶の技法」 の違う短編集を立ち読みしてて、相変わらず毒をちりばめて描いてるな~などと思っていたのです。そして、はっと気づいてしまったのですね~ 

 以前今年6月22日の記事で紹介していた 槇村 さとるさん → 槇村 さとる 「Do Da Dancin!」 個人的に、とても綺麗な絵でお話もノーブルで好きな作家さんなんですが、なぜかコミックスを集めるほど好きではないようで、1冊も持っていないのです。
 その コミックスを集めるほどではない  好きさ加減がこれか~と思い至ったというわけ。
 反対に又毒が強すぎて、吉野 朔美さん は集めるほど好きじゃない。私には人から借りるか、まんが喫茶で読む作家さんなんです。

 もう十分大人のわたくし、の手元にある本たちを眺めるに、直球そのものの作品より、ちょっとはひねったところがなくちゃつまらない。
 猛毒じゃなくて山椒やわさびのようにぴりりと利く程度の皮肉や、酸いも甘いもかみ分けた大人のエスプリや、でもやっぱりものの本質を鋭く突いた普遍的なものが根底にないと納得できないし・・・と、いろいろ我儘。

 好きな作家さんの中でも、例えば萩尾 望都氏の作品の中で、どうも 「残酷な神が支配する」 は毒が効き過ぎて、読んでて辛くて好きになれない。でもやっぱり気になる作品なので、そのうち時間が経ったらじっくり読んでしまう作品かも知れないけど。同じ作家さんでも、作品によって皆さん好き嫌いはあるでしょう ? 
 
 普通の男女の恋愛話より最近BLに走っている (笑) のも、普通じゃもうつまんないのでしょうね~ ? イマドキ障害のある恋愛なんて男女の間では皆無ですもの。
 BLに関してはもう自分の好み全開で、特に笑いのセンスが好きな方 (山田ユギ氏・西田東氏) でないと読んでてつまらない。BLは私にとって娯楽作品そのものです。

 バランス中間よりやや毒ッ気の多い作品の方が好きかも。これはこちらをお読みの諸姉の皆様も同じでしょう。いやいや、今更そんなことに気づいたの、とあきれられるかも。

 思いつくまま書きなぐっていたら、なにやらまとまりがない記事になってしまいましたが、

山椒の辛さから猛毒一歩手前まで、この中に入るあなたのキャパはさて、何冊くらい ?
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秋の軽井沢ゴルフ 中軽井沢カントリークラブ

2007年11月14日 15時58分46秒 | ゴルフ
          クラブハウスより18番ホールを望む


 少し霧雨に煙っています~~。今年最後の軽井沢行きとなった11月10日・11日は雨にたたられました。
 前日は関越自動車道で、車7台の玉突き衝突事故のために到着時間が大幅に遅れ、いつものプレジデントカントリーさんでプレーが出来ませんでした。ゴルフ場では雨が結構降っていたようなので、まあやらない、いい言い訳が出来たとも言えますが。
 
 時間が余ったのでいつもは行かないアウトレット、軽井沢・プリンスショッピングプラザ へ行って、ついつい余計なものを買い込む中年夫婦。本当は映画を見たかったのですが、最初は有った映画館がいつの間にやら無くなっていました。ついでにカート引きのお手軽ゴルフコースをつぶしてニューイーストとか出来てるし。
 プリンスさんはゴルフコースは他にも一杯持っているから、駅に一番近いところはショッピングプラザにした方が商売になります。軽井沢もこれが出来て様変わりしましたね。

 翌日、前日ほどではなかったですが、小雨が降ったりやんだりする中、軽井沢の中でも高級クラブの部類に入るここ、中軽井沢カントリークラブさんにやってまいりました。こちらには1年に1回程度寄らせてもらっていますが、私達はとても気に入ってるところです。 
 しかしながらお値段も高級でして、夏の間はとても手が出ず、いつも11月に来ています。11月はお昼付のお徳セットで、12,000円程度 (ツーサムの場合は1,500円上乗せ) です。

 ここは食事も凄く美味しくて、まずはだんなの頼んだ ビーフシチュー ↓


                  



               私の頼んだ あんかけ焼きそば  ↓ チャーハン・春巻付き


                  


 焼きそばは、例によって少し食べてからはっと気づいて写真撮りました トホホ。でも、お徳料金の食事とは思えない豪華さでしょ ? 11月の営業ラストウィークの平日19日~22日 (ここは12月~3月までお休み) はふぐ尽くしのランチが出るそうです。じゅるる~でも行けない。

 

                   


                  コースの中には実りの秋らしくこんなのや ↑


                   


               こんなのがいっぱいあって目も楽しかったです。これは紫式部かしら。


 来月は暖かい千葉の勝浦にゴルフ合宿 (と称して姑から逃げる一泊旅行) に行く予定です。
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