猫とマンガとゴルフの日々

好きな物を題名に↑ 最近はゴルフとグルメお出かけ主体に。以前は1960年~70代マンガを紹介していました。ネタバレ有り。

瀬戸内寂聴/原作 水野英子/作画 「ブッダと女の物語 」

2011年09月25日 07時33分12秒 | マンガ家名 ま行
 

     ↑ 中公文庫 Cみ2-1 CHUKO COMICS 2009年12月25日初版


原作はかの寂聴女史である。作画は水野英子氏。
このお二人の取り合わせにまず目を引かれた。寂聴氏の原作は1981年講談社から出ているので結構年月が経っている。

題名の通りブッダにかかわった女達、母親マーヤー、第三夫人で息子を産んだヤソーダラー、ブッダの悟りに関わった村の娘スジャーター(ミルクに関係有り)、野心的な長者の養女や信心深い王妃、又はブッダの美しい弟子に恋焦がれて付きまとう娘など、さまざまな女達の物語が語られます。

最初のお話はブッダの生い立ちと、王子と言う立場を捨てて修行の旅に出るまで。
生まれた時に僧や仙人に
「全ての人を救う聖者になる」
と言われた王子を心配した父王は
「出家されたら王位を継げぬ」
とばかり次々と妃を与え、高殿に豪華な宮殿をいくつも造り、地上に降りないように計ります。

しかし聡明なブッダはついに宴に飽き、馬車に乗り街に出ます。
そこでブッダは老人や病人、葬式、つまり「老・病・死」を見ます。
そしてバラモンの僧が裸同然なのに満ち足りた顔をして歩くのも。
初めてブッダは知るのです。
「私は今まで美しいものしか見てこなかった!」

息子を産んだヤソーダラーの不安そうな顔を見ても、父王に反対されても、修行の旅に出たいと思い悩むブッダ。
ついにある夜のこと、愛馬カンタカはひとりでに駆けつけ、かんぬきはひとりでに抜け、城門の扉はひとりでに開き、王子は東へ走り続けて真実を求める旅に出てしまいます。

付いて来ていた馬ていのチャンダカが切り取った王子の髪と衣服を持ち帰ったとき、妻のヤソーダラーは叫びます。
「聖者ですって ! 人の幸せのためですって ! 
私達の幸せはどうなるの子供は父なし子よ。
自分の望みのためなら私達はどうなってもいいのね。なんという冷たい方…」
妻と呼ばれる女なら同感のセリフです。
いくら高い志しのためとは言え、自分の夢を追いかけるあまり妻子をこころみないとは妻子にとっては辛い事。
ここのセリフ、もともとの原典より寂聴さんは脚色していると思います。
女の気持ちを込めて書いているとも思います。

今でもそんな男いそうだけれど。
もっとも別の男と言う手近な幻を追いかけて夫や幼い子供を捨てて出奔する無責任な女も居ますから、男だから女だからと言うことではないかもね。
偉大なブッダのその始まりは、家族の不幸(少なくともヤソーダラーにとっては)から始まったのです。

その後恐ろしいほどの苦行を続けたブッダは永遠の悟りを開き 如来 になって人々に自分の得た悟りを教え広めようとします。
多くの弟子を連れ、布教をしながらブッダは故郷のカピラヴァットゥへ帰ります。
そこには立派に成人した子のラーフラがいました。
母のヤソーダラーは有名になったブッダに財産も有るだろうと、息子を会いに行かせます。
母親からの伝言を聞いたブッダは
「財産を分けるとしよう」
と言って静かに教えを説きました。
それは何物にも替えがたい宝としてラーフラの心に染み入り、ラーフラは出家してしまいます。
さらに異母弟にも教えを伝え出家させてしまいました。
王位を継ぐものがいなくなってしまった、と老いた父王、養母、妻は嘆き悲しみます。

養母と妻ヤソーダラーは自分達も出家させてもらおうとブッダの元に行きますが、ブッダは
「女は身勝手で心が移ろいやすい。我々と同じ修行は出来ぬ。」
と許しません。
頭を丸め袈裟を纏い、裸足の足からは血を流しながらブッダの後を追う女達は、弟子の言葉添えでやっと尼になることが許されました。

他にもいろいろな女達が登場するこの物語の中で、一番過酷で最後まで哀れで可愛そうな女 ウッパラヴァンナー が忘れられません。
彼女は幸せな結婚をして身ごもりましたが、実家に帰って女の子を産んだ直後に夫と自分の母親の関係を知ります。
夫の家に戻り娘を育てますが夫は外泊を重ねるばかり。
娘が七歳になった時、彼女は家を捨てガンジス河のほとりで倒れます。
ベナレスの商人に助けられ、その妻になったのですが夫はなんと、かって捨ててきた故郷から妻の実の娘と知らずに娘を連れ帰り第二夫人にしてしまいます。

またもや母娘で夫を共にした因縁を知った彼女は、ブッダに救いを求めました。
彼女は尼僧となり、すさまじい精進の末悟りを開いてアラハン(聖者)となったのです。
しかし彼女の運命はまだ過酷で、暴漢に襲われたり、最後は謀反人によって撲殺されてしまうのです。
これが有名な神通第一の女性弟子 蓮華色尼(れんげしきに) のお話です。

原作者の寂聴さんはあとがきで下記のように言っています。
ブッダの故国サーキャ国はブッダの存命中に滅ぼされてしまいます。
義母(実母の妹)のマハーパジャーパティーも妻のヤソーダラーも出家して尼僧となっていた為、又子のラーフラも義弟も出家していたので殺されずに済みました。
結果的には別の生を生きることになったのです。

私も読んでいる最中ずっと思っていましたが、ブッダは結構男尊女卑だったことも言っています。
当時のインドでは当たり前だとも思いますが。
けれど最終的には尼僧も認めているし、女性を数限りなく救っていることは経典の中にもたくさん書き残されている、とも言っています。

「ブッダと女の物語」となっていますが、自然にブッダの生涯とその教えについてもよく解り勉強になります。
それも綺麗な水野氏のマンガで。
文庫ですがそんなに厚い本でもないので、気軽に仏教の始まりを読んでみるのはいかがでしょうか。
そこには仏の教えと、現代に通じる女性の嘆きや生き方、矛盾に満ちたお話が詰まっていることでしょう。



              聖書と似たところも感じたトミー。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

松苗あけみ 「マダムとお遊戯」 1~2巻

2011年07月24日 21時47分50秒 | マンガ家名 ま行

          ↑ 「マダムとお遊戯」 1巻 2007年3月6日・2巻 2009年7月17日 ~ 太田出版



松苗あけみ - Wikipedia の記事


一条ゆかりのアシスタントからマンガ家になった松苗あけみさんは、以前から好きだった作家さんだったが、この「マダムとお遊戯」は今までの作品の中でも、現在私のお気に入りナンバー 1 !
何がお気に入りって その~~えぐさが …。

戦前から築いてきた総資産数百億円の北々グループ総帥 北宮川家十七代当主 北宮川清胤(きよたね)59歳 
このマンガのヒロイン、清胤の妻で暇を持て余し、ついでに体も持て余している 扇子(せんこ)
一粒種の 清人(さやと)
清人の乳母で本当は生みの親の 千代
扇子付きの運転手 額田とその新婚妻
主な登場人物は以上。
その他出てくるのは、イケメン総理やら見習いコックに清人の先輩、硬軟取り揃えた美男子の数々。

清胤は紫の上よろしく6歳の 扇子 の後見人となって、その後妻に迎えたのだ。
家事も子供を生むのも女中がするから
その代わりこの世で一番魅力的な女でいておくれ
いつまでも-
望むとおりの女になってくれれば一生の贅沢を約束するよ…。

連載は 「マンガ・エロティクス・エフ」 という隔月間のマンガ雑誌。
連載雑誌名からもお分かりのようにこのマンガの主人公たち、清人を除きなかなかにタブーなしの私生活を送っていらっしゃる。
まるで中世の貴族のそれは、ここでは書くのを憚られるほどに。

しかし、松苗さんの流麗なラインの絵柄と、その登場人物たちの天然ぶりであ~ら不思議、極上の コメディマンガ になっちゃっている。(笑)
散々好き放題、ドタバタ事件もあったのに、憎めないマダム扇子 は
ラストには女の幸せをすべて手に入れたかのよう。

その最後の独白は…

そんな目で見ないで
この世は楽し

すべてはマダムのちょっとした
お楽しみ

それはそれは
優雅な
お戯れ……



こんな自由な(勝手な)人生が送れたらと夢想するトミー。(もうすでに遅し)


コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

松本 零士 「ザ・コクピット」「コクピット・レジェンド」

2011年02月05日 20時51分45秒 | マンガ家名 ま行
「ザ・コクピット」小学館文庫 1巻~11巻 写真は1・2・3・4・5・7巻のみ
 「コクピット・レジェンド」小学館 ビックコミックス 1巻のみ

先日実家へ行ったら「コックピット 松本 れいじ」なんていうメモがあった。こんなところでマンガ家とその作品題名を見るなんて・・・
父がTVを見ていたら、番組に出ていた松本氏のマンガに
「おんなじだな」
と言ったとか。姉がメモしておいたらしい。買ってあげてと言う。
喜んでEブック○フで買いました。自分では買わないと思われるジャンルの本を買えるのは嬉しい。

このブログを前からお読みの方はご存知だと思うが、父は太平洋戦争当時学徒の一期生で「雨の神宮外苑学徒兵壮行」の中におり、着任後は陸軍で 「隼」 乗りでした。
テストパイロットをして高く上りすぎ、失速してフィリピンだかどこだかの田んぼに突っ込んで前歯4本折ったとか。
終戦時はボルネオあたりでイギリス兵に武装解除されたとか。
ジャングルで大蛇を取って蒲焼にして食べたとか、猟師の息子がいて銃を撃つのがうまかったとか。
いろいろな話を聞いてます。

実際に日本軍の戦闘機乗りだった父が「おんなじだ」というんですから、松本氏の描く飛行機および機械類は素晴らしい出来なんだと思います。

「ザ・コクピット」は1話完結の 戦場青春ドラマ(帯より引用) です。しかし、ひとつの雑誌に連載されたものではありません。1巻だけでも
「アフリカの鉄十時」 プレイコミック 1969年8月10日号 掲載
「成層圏になくセミ」 COM 1969年10月号 掲載 → リアルタイムで読みました。てかまだうちにある。
「幽霊軍団」 「プレイコミック 1969年11月22日号 掲載
「パイロット・ハンター」週間少年サンデー 1973年10号 掲載
「鉄の墓標」        同上     1973年22号 掲載

などと掲載誌も掲載時期もバラバラです。しかし1巻の終わりから2巻にかけては少年サンデー主体、2巻の後半から ビックコミックオリジナル主体、4・5巻はサンデー掲載分もあるものの ビックコミック 掲載主体と、描き継がれています。
レジェンド の方が初出は遅く、1990年代後半からビックコミック系の雑誌に発表されています。実に30年以上にわたって同じ構想の作品を描かれているんですね。
作者が本当に好きで長く描きたかった作品だと思われます。

機械類が大好きなんだろうな~。
と思ったら、お父上は陸軍少佐でテストパイロットだったとか。ご本人も戦時中にB29などを目撃されていたそうですね。

サンデーやビックコミックに載っていたときもちらちら見てましたが、久しぶりにまとめて見るとやっぱり機械類の描き込みが凄くて圧巻ですね。
一つ一つの作品は関連性はあまりなくて、作品によってはマンガっぽい展開だな~と思われるものや、凄くシリアスで詩的な作品、実際にあったんじゃないかと思われるものなど様々です。まとめて読むと作品世界がよくわかりますよ。

個人的には氏の代表作と言われる「銀河鉄道999」より好きだわ。
猫マンガの「トラジマのミーめ」や「男おいどん」も好きだけど(笑)



        松本あきら名で描いていた少女マンガの時から読んでいるトミー。




コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

もとみや あゆみ 「ゴルフ煮っころがし」 

2009年10月21日 12時40分52秒 | マンガ家名 ま行


 ゴルフファンにはおなじみの、ゴルフ場予約・ゴルフ場ガイドをしてくれる 楽天GORA というネット上のサービスがあります。

  → 【楽天GORA】ゴルフ場予約 : ゴルフ、ゴルフ場ガイド、ゴルフ場検索、コンペ / オンラインゴルフ場予約サービス トップページ

 我々夫婦もこちらでゴルフ場検索をしたり、格安のゴルフ場を予約して行ったり、よく利用しています。この中の会員サービスのページにゴルフマンガがありまして、「ゴルフ煮っころがし」 というんですが、これが面白くて面白くて、お昼休みに読んでると思わず吹き出しそうになって困るんです。

 第40話はこちら → ゴルフ煮っころがし

 一般ゴルファーなら男性ゴルファー、女性ゴルファー、若い子、おじさん、おばさん、お子様からその親、ゴルフ場関係ではプロゴルファー、支配人、レストラン関係者、キーパーさんからキャディーさん、研修生、様々な人間が登場してゴルフに関するあれこれを見せてくれます。
 もちろん監修されている方はいると思うんですが、ゴルフ場とかにとっても詳しくて、ゴルフ場の裏側や市民ゴルフ大会なんて我ら夫婦に縁のないことも見せてくれて勉強にもなるんですよ。

 ゴルフマンガというと青年誌や少年誌の連載物ばかりで、女性では中尊寺ゆつこさんの 「スイートスポット」 くらいしか思い浮かばないのですが、ネットで週一回連載のこれは結構奥が深いと思っています。

 ゴルフに興味のない人、詳しくない人にも (上の裕子ちゃんシリーズなんてどんなスポーツにでもありそうでしょ。) ゴルフオタクな人間模様が面白く読めるので、マンガ好きならちょっとのぞいてみては ?

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

槇村 さとる 「BELIEVE ビリーヴ」 全1~7巻

2009年07月07日 15時55分06秒 | マンガ家名 ま行
          ↑  集英社 クイーンズコミックス 2004年10月~2006年11月 初版


 絵が大好きな 槇村 さとるさん のちょっと前の作品。今は 「Real Clothes」(YOU)と 「DoDaDancin’! ヴェネチア編」(オフィスユー) が勢いもりもりで連載中。


 この作品、読んだのも少し前なんだけど…。読んでるうちは楽しくて  どんどん読みたくなって  終盤っというところで パタパタっと  ラストが近くなると急に失速してしまって。残念です。まだあと二波乱も三波瀾もありそうだったお話がへたへたっと。これっていわゆる一つの大人 (出版社・編集・人気) の都合ってやつ ?

 ストーリーは芸能界もの。芸能界には興味がない、でも綺麗で人を引き付ける魅力もある女の子がひょんなことから敏腕マネージャーに認められ、あれよあれよという間にスターになっていく。演技のカンも良く、雰囲気も抜群で周りの業界人達も彼女にメロメロ。でも何やら秘密も一つ二つありそうで…。

 わーい、凄く ひと昔前の少女マンガみた~い。 しかしそこは今の時代・槇村さんの作品ということで一つも二つもひねってある。
 それにこの ルカ という女の子だけでなくマネージャーの 山口依子 という女性も主人公の一人なのだ。魑魅魍魎うごめく芸能界の中でベテランマネージャーとして実績があり、業界人からも一目置かれ、タレントからの信頼も厚いキャリアウーマンの 依子。でも今を生きる女性としてリアルな悩みや置かれた状況が読者に共感を与える依子。

 ルカと依子、二人違った生き様が交錯することで物語に深みが生まれる。

 だけどね~だけど、最初にも言ったけれど終盤が残念なんです。絵柄は好きなのに、この方のコミックスをあまり持っていないのはこういうことがあるからなのかな~。 ( 作者様・ファンの方、ごめんなさいm(_ _)m )


コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

槙村 さとる 「ドゥ ダ ダンシン!ヴェネチア国際編」 1~3巻

2008年07月14日 12時50分40秒 | マンガ家名 ま行
 ㈱創美社発行 集英社発売 オフィスユーコミックス 1巻 2007年8月22日 初版 これは2版 2巻 2007年10月24日 初版 3巻 2008年3月24日 初版 月刊オフィスユー誌にて連載中。


 以前記事にした、 「DO DA Dancin’!ドゥ ダ ダンシン!」 の続編になるのですが、本編 (というのか) は掲載誌が廃刊のため他誌に移ったためか、何もかも途中のまま、ぶつりとお休みに入ってしまったので、これは新章というよりもそのまま続きが始まっているという感じです。この3冊だけ読んだのでは多少の説明はあっても登場人物の相関図がよく分からないと思うので、ぜひ最初の集英社刊の 「DO DA Dancin’!」 1巻~9巻から読んで欲しいと思います。

 以前の記事では特に後ろのコメントの方で、毒がないだの買って揃えておく気はしないだの失礼なこと言ってましたが (ファンの方ごめんなさい) この ヴェネチア国際編 は面白いですよ~。  まず勢いがあるのです。作者は描き出したくなるのを待って、満を持して描き始めたのでしょう。前の時の最期の頃よりペンの勢いが違う気がする。それは筆が荒れていると言うよりも、よりシンプルで力強い感覚になっているようです。

 お話も前段でいろいろ有ったダンスへの葛藤から主人公が動き出し、クラッシックバレエに道を定めてその為には多少の打算も止むをえない、という私好みの  もあり、けれどそれが周りを巻き込んで良い方向へ向かうかな~という期待もあって続きが早く読みたい    読みたい    
 ヴェネチア国際編というのは、「ヴェネチア国際バレエコンクール」 という国際的なコンクールへ、魚屋の娘 鯛子 が遅れてきた新人として背水の陣で望む、というストーリーで、3巻ではまだその前段階の 全日本 までしか行っていません。しかし、すでに強力なライバルたちがいて、審査員にも敵味方 (と言うのか?) 入り乱れ飽きさせません。

 鯛子 のバレエのパートナー役 (私生活ではない) として、今回は生粋のエリート、すでに世界で活躍していると言う設定の男性プリンシパル 榊 龍一君 というのが出てくるのですが、この編ではやっぱりこの人が肝でしょうね。前段で私生活でもいいところまで行っていた 天才ダンサー三上君 がうじうじやっている間に彼がどこまで 鯛子 に迫れるか ! 結局当て馬に成り下がるのか ! いやいや気位の高い彼のこと、それでは済むまい ああ、続きが早く読みたいよ~。 
 4巻は8月の発売だとか。この3冊は実はBOで1冊150円マイナス、ポイント他で70円引きという安価で手に入れたのですが、こりゃ4巻は出たらすぐに買わずばなるまいなぁ。そして本棚にまたコミックが増えていく・・・・・。

 コミックスの後ろに 「槙村 さとる に夢中」 というムック本の広告があり、「DO DA Dancin’!バレエエッセンス」 という内容らしい。なになにKバレエカンパニーのプリンシパル 吉田 都さんと槙村先生の夢の対談特大ボリュームで掲載!他にもバレエの今がわかるだの、ドゥダのドラマダイジェストだの、カラーイラスト多数だの (槙村先生の絵柄は大好きなんです~) ドゥダで解説するバレエ辞典だの、私のムック本好きがうずく。
 それに私、まーるいお顔の吉田さん好きなんですよ。 ちょっと欲しいかも~、1,200円は痛いかな。でもこういう本は待っていてもあまりBOなどには出ないから、買っておくかどうか悩ましいな~。

 作者は大人になってからバレエを習いだし、早30年になったそうです。(びっくり!) 山岸 凉子氏 おりょう様も大人になってバレエレッスンを再開されたそうだし、やっぱり好きだからこそバレエマンガを描きたくなるのでしょうね。
 作者は他にデパートが舞台の「Real Clothes 」 というマンガも連載していて、等身大の働く女性が主人公として好評らしいのですが、私は夢のあるこっちの鯛子ちゃんをまず応援して、「Real ~」 の方はその後で読もうと思ってます。連載中で読みかけのものがいっぱい増えると楽しみよりストレスが溜まるのですよ。みなさんそう思いません ?
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

もりた じゅん名作選 「うみどり」

2008年02月22日 18時30分10秒 | マンガ家名 ま行
         集英社文庫 1997年6月23日 初版 ブック○フにて購入

 以前 ま○だらけ で、文庫でないコミックスの もりたじゅん初期傑作選 3冊組セットが売っていて、ずいぶん迷って買わなかったんですが、文庫が出ていたんですね。中身がまったく同じかどうかは分かりませんが、「うみどり」 が入っていたし、しかも105円だったので喜んで買いました。前に手元にないのにこの作品について書いていたのよね。(恥)

 以前の記事 → もりた じゅん先生について話しましょうよ。 

収録作品
「うみどり」 初出 りぼんコミック 1970年6月号
「しあわせという名のおんな」 初出 りぼんコミック 1971年新年号
「ちっちゃな時から」 初出 りぼんコミック 1970年10月号
「ごくろうさん」 初出 りぼん 1971年3月~5月

 どれも一度は見たことある。初出当時高校生だった私は他の雑誌とちょっと違う雰囲気の りぼんコミック を毎号ではないけれど楽しみに見ていたから、初出当時に見たものだろう。37~8年振りの再会 !
 「うみどり」 はカットだけはその後  私の少女マンガ原風景 別冊太陽 子どもの昭和史 少女マンガの世界 Ⅱ 昭和38年~64年 の中に少し載っていて見たけれど、「しあわせという名のおんな」 のこのカットなんか憶えているわ~。こんな話だったっけ ? とひとしきり懐かしかった。

 以前にも言ったが、 りぼんコミック というのは、新人を多く起用した読みきり中心のマンガ雑誌で、 りぼん より問題作が目白押しだった。

 山岸 凉子 の女性同性愛もの 「白い部屋のふたり」 昭和46年(1971年)2月号(ちなみに山岸 凉子氏のデビューも りぼコミ レフトアンドライト 昭和44年1969年) 
 ささや ななえ 「木枯らしにふたりだけ」 (この人もデビューは りぼコミ かもめ)
 一条 ゆかり 「クロディーヌに愛を ! 」 
 樹村 みのり なんと10代でベトナム戦争もの 「海へ・・・」
 あすな ひろし 「ビリー・タムタムは空へ ! 」 
など、今もみんなの思い出に残る傑作を多く送り出しています。

 たった3年間の命だった雑誌だけれど、ここでデビューや育った作家さんはその後 りぼん や りぼん増刊 や りぼんデラックス などで活躍している。
 上記の太陽別冊に拠ると、水野 蔵美子、千明 初美、のがみ けい、松田 明姫、汐見 朝子、田渕 由美子などの各氏。私はちょっとその後のりぼん系の雑誌は大人になってしまって読んでないので、のがみ けいさん しか覚えがないが・・・。
 又、ベテランの 北島 洋子、井出 ちかえ、巴 里夫、花村 えい子氏らも他誌では描けない思い切った短編を描いていた。だもんで、へぇ~こんなの描くんだ~とか思って好きだったんですよ、当時この雑誌。

 あまたある問題作の中でも高校生の私がびっくりしたのがこの文庫の表題作になっている 「うみどり」 。タブーに挑戦、実の兄妹の恋愛及び心中ものです。まだこの頃は以前からの慣例というか、少女マンガでは自殺を描いてはいけないという不文律があったような ? 感受性豊かな少女には影響が大きいと思われていたのでしょう。
 もちろん、初めから知ってて兄妹で恋愛というのでなく、両親が子供の頃交通事故で死に、養護院に預けられ、別々の家に貰われて行って・・・というストーリー。それに妹の養家の兄が妹に恋していて悩んでいる、という話を絡めて進みます。

 38年前ですからね。今ではBLでいとこだろうが双子の兄弟だろうがお構いなしにくっついてますが・・・。しかもこの雑誌、小学生も見てるマンガ雑誌だったから良く出せたなぁと今見ても思いますよ。もっとも二人は結ばれるわけもなく、海へ入って清いまま心中するというラストになります。(ああ言っちゃった)


                  

 この頃、もりた氏の描くリアル絵の男性はCOMで人気だった 宮谷 和彦氏 に似ていて、特に目がそっくりでした。氏はCOMに投稿していたので影響受けて憧れていたのかも。

他の作品は

 「しあわせという名の女」
 演歌歌手としてデビューしたハーフ(たぶん黒人と)の女の子 さち とそのマネージャーとなった男。その不幸の影を利用して売り出す事務所。別れた母も見つかり曲は大ヒット、しかし不幸のイメージが壊れてしまうと画策する事務所の社長達。それをとめられないマネージャーの男は さち を愛し始めていたが・・・。という話。

 「ちっちゃな時から」 
 幼馴染が高校生になり、それぞれ相手がいて楽しくやっていたが、お互いの相手どうしがくっついてしまい・・・という話。はじけて明るいです。

 「ごくろうさん」
 父母にうそをついてまで警察学校へ通い、警察官になろうとするタ~マ。父は反対する理由を隠そうとし、タ~マはすでに知っていた。下宿するイケメン刑事との恋も絡めて描く人情ラブコメ ? 

 巻末のインタビュー記事は 弓月 光氏。彼と もりた氏 と 一条ゆかり氏 はりぼんの第一回新人漫画賞の受賞者なのだそうだ。その後3人はお互いのアシスタントなどして同期生として仲良くしていたそうだ。後年 弓月氏 は青年マンガ誌へ、もりた氏 はレディコミへ行き、いまや少女マンガを描いているのは一条氏しかいなくなった (1997年当時) と寂しそうだが、いえいえ、お3人とも40年近くマンガ界でご活躍している方が素晴らしいことだと思いますが 
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

まんだ林檎 「コンプレックス」 シリーズ

2007年11月29日 15時00分37秒 | マンガ家名 ま行
     ソノラマコミック文庫 1巻 2006年 9月30日 初版
                 2巻 2006年10月30日 初版
                 3巻 2006年11月30日 初版


             ブックさんにお借りしています。


 文庫になる作品というのは、名作で有るという評価とそれなりに人気があるわけで・・・。最近はBL (ボーイズラブ) の文庫もだいぶ出ていますが、ブックさんに一箱借りたBL本の中にはこれしかなかった。
 あれれ、BLはここで記事にしないって言ってなかったっけ ? するなら西田 東氏の 「願い叶えたまえ」 じゃなかったっけ ? 


これはBLじゃないもん 

際どいシーンだって1~2度しかないもん 

二人の男の子供の時から死ぬまでと、その子供の大河物語だもん

 はぁはぁ。(強弁だよなぁ)


 5歳の時、幼稚園で出会った 達也と純一 の、小学5年生から死ぬまでの物語 + 達也の息子 健太とその親友 学  の二代にわたる人生のヒストリー。

 幼稚園で出会ったというのは BL ではよくあるパターンで、大概高校生くらいになったらこれは恋だったのだ、と気づいて結ばれて終わりとか。これはそれで終わらないんですよ~。
 コンプレックス 11 (イレブン) 、 コンプレックス 16 (シックスティーン)、 コンプレックス 50 (フィフティー) と延々続きます。飛び飛びなので文庫全3巻に収まっていますが。

 3巻を手に取った時、ドキッとしましたよ。写真左のようにこの二人どー見ても50歳以上だよ、ここまで描くの ? でしたが、読んでみたらそれ以上の時間を描いていた・・・
 BLと言ってもサラリーマンものとかヤクザものとか、マジでリアルゲイの方用の男臭いものとか、今はいろいろあるようですがおじいちゃんになるまで描いているのは始めて見ました。私が知らないだけで、他にもあるのかしら。

 一言でくくっちゃうと、より現代的、現実的な まりしん 「摩利と新吾」 というか、息子達の方が まりしん に近いのだけどね。学ちゃん摩利が被って切なかった・・・。

 絵柄はちょっと見、よくある感じで子供の表現などは吉田 秋生さんに似ているし、大人の描きかたも凄く個性的というわけではないけれど、泣いてる顔とか微妙な表情がリアルでいいです。初めと終わりでは絵が変わってくるけれど、味のある絵になって来ます。

 1994年9月に初めの一話を描いてから、10年かかって完結したそうです。作者にとっても漫画家になりたての頃から独身時代、結婚して、子供が出来、と激動の10年間に描き継がれて来た作品は愛着があるでしょう。
 作者もあとがきで言ってますが、最初の1話が浮いてます。これは初め読み切りの予定だったからだそうで、軽くてショタコン気味の一話目でうわ~っとならずに、最後まで読んで見て欲しいのです。特に最後の3話分とオマケの写真集が圧巻。

 BLに興味のない人も、こんな作品もあるのかと思っていただければ良いと思って取り上げてみました。機会があったら、読んでみてくださいな。
 

        まんだ林檎さんのHP → 林檎堂


※ 最近又、拙ブログをお訪ねくださる方が多くなり、大変ありがとうございます。多分昔のまんが関係を見に来られる方が多いと思います。 画面左のカテゴリー マンガ家○行 と まんがエリートのためのCOM をチェックして、マンガ雑誌 COM の表紙や石森(当時) 章太郎、水野 英子、西谷 祥子氏などの表紙絵だけでもご覧になっていってくださいませ。
 又、記事にまさったコメントを下さる方も数多く、ぜひそちらもお見逃しなく、よろしくお願い申し上げます。m(_ _)m 
コメント (14)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

槇村 さとる 「Do Da Dancin!」

2007年06月22日 11時11分37秒 | マンガ家名 ま行
       ヤングユーコミックス ㈱創美社 2001年1月24日 1巻初版


 この方の絵柄がとても好きで、マンガ喫茶ではいつも読んでました。ところが自分では1冊も持ってない・・・。マンガ喫茶に入り浸っていたころは、なにが何でもまんが本は買わないと思っていたからなぁ。最近それが崩れて本が溢れつつあります。(泣)

 この人の長編作品はいつも、分野は違えど少女が切磋琢磨し、恋もし、苦い経験もしながらその世界で頭角を現していくっという話が多いのですが、

フィギュアスケート アイスダンス 「白のファルーカ」
   〃             「ヒロインの条件」
   〃      ペア     「愛のアランフェス」

芸能界 「BELIEVE」

シェフ 「おいしい関係」

負け犬 ? 「恋のたまご」

OLさんだけど母親が飛んでて苦労してる 「イマジン」 などなど。
 
 今回はバレエ界です。でもテレプシコーラやスワンのようにエリートのプリマ候補のお話じゃない。あっ六花ちゃんはエリートじゃなかったけど、千花ちゃんはエリートだったよね。

 お話としてはよくある少女マンガ王道の少女(女性)の成長物語なんですが、この人のは面白くて大好きなんです。何でかなーと考えるに、まず絵柄がノーブルで綺麗。自分好みなのは大きいですよね。バレエの決め場面、綺麗だわ~~
 
 次に当たり前だけど、魅力的な脇役の人々。幼馴染や、なぜか主人公が勝手に気に入られる王子様 (世界に通用する男性プリンシパル) やら、年下のすねてる男の子やら、ちょっと危ないおじ様やら次々に登場する男性陣。女性陣もバレエや恋のライバル、憧れの女性、反対に元気付けてあげる年下のプリマさん、協力的な教師などなどいろいろ出てきて飽きさせない。
 名作といわれる作品は押しなべてそうだけど、脇役さんの人生がきちんと描かれている所も物語に厚みが出ています。わたしのお気に入りは主人公のお父ちゃん。今は 魚屋の禿げのおっちゃん だけど、お母さんが惚れたの分かるわ、見てないようでいて見ている下町の大人よ。

 一番いいのは主人公が普通の悩める乙女と言うところかしら。才能溢れる天才じゃない。お金持ちの子でもない。ちゃんと仕事してお金の心配もして、リアルですよ。フリーでダンサーしてる人ってこうなんだろうなぁと思わせる。
 
 この作品の主人公なんて下町の魚屋の娘ですよ。母親がバレエやっていた関係で自分もはじめ、割合順調にプリマ候補になっていったのに母親が死んだ時から時間の止まったまま今はもう22歳。今からコンクールに優勝して世界に出て行くような年じゃない。
 一応子供のころから同じバレエ団に所属していて、子供のバレエ教室で教えたりして生計を立てています。そうよね、バレエ団所属と言ったってみんなプリマじゃないもの。どこの世界でも一人でお客を呼べる人なんて一握りなのよ。脇役もいなくちゃ 「白鳥の湖」 も公演できないわけで。

 そんな脇役人生だった 鯛子(たいこ)ちゃん (魚屋の娘だからね~ 笑) 

母親が死んでから、あれから私は踊っていない

 と気づいてそれから頑張るんだわ。事情があって慣れ親しんだバレエ団を退団して、フリーダンサーになり、世界的プリンシパルの三上とモダンダンスに挑んだり…。でもやっぱりクラシックをやりたいともう一度頑張ってみることに…。

 9巻まで出て、今連載は休止中とか。え~続き読みたいよ~。


 この作品読んでると、何でも中途半端だった自分を思い出して深~く反省。

 せっかく親が習わせてくれたピアノや茶道はやっと小学校の時だけいやいややり、中学高校で自分からやりたいと言った卓球も1番にはなれず、淡い夢だったマンガ家なんて挑戦する根性もなく、バイクは楽しく乗ったけど今は乗ってないし、10年以上やってるゴルフはちっとも上手くならない。
 
 いやいや、世の中の大多数の人生なんてそんなもんよ、あんただけじゃないわさ、今がそこそこ幸せならいいんじゃない~ハハハ…と、と、と、

          そういうところがいかんのよ 

 自分に厳しく出来ない凡人の呟きでした。
コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

水野 英子 「エリザベート」

2007年02月22日 09時22分17秒 | マンガ家名 ま行
 原作 塚本 哲也 ㈱講談社刊 2002年9月2日初版 これは同年12月2日の第3刷
初出 雑誌「クレア」 1993年11月号~1996年2月号

 祖母は絶世の美女、かのルードヴィヒⅡ世に想われたオーストリア皇后“シシィ”エリザベート、祖父はオーストリア国父と謳われたフランツ・ヨーゼフ皇帝、父は皇太子ルドルフ、19世紀末のウィーンに生まれたハプスブルグ家最後の皇女エリザベートの生涯を描いた歴史絵巻。
 歴史物が読みたくてブック○フで手に取りました。しかも華麗な水野 英子先生の絵とくれば何も言うことありません。

 以下歴史実録物なので、大雑把ですが、ネタバレです。

 水野先生の絢爛たる筆致に乗せて描かれる前半の宮廷場面の豪華なこと庶民には想像もできません。しかし、彼女自身の物語は5歳の時に父の皇太子ルドルフを情死で亡くしてから波乱万丈の人生が幕開けとなります。「うたかたの恋」 として映画などでも有名なこの恋は、相手の年齢が17歳と言うことも有り、今だってセンセーショナルですよね。

 第一次大戦後にオーストリアとドイツは共和制に生まれ変わり、ハプスブルグ家のオーストリア帝国は崩壊します。(オーストリアはぐっと小さくなる) 大戦中に唯一の庇護者のおじい様 (フランツ・ヨーゼフ皇帝) も亡くしていたエリザベートはナチスの台頭、第2次大戦へと続く歴史の中で私生活も翻弄されて行きます。
 17歳で彼女の恋を実らせて、皇位継承権を捨ててまで結婚したオットー中尉とは次第に心が離れて行き、彼の浮気、自身の恋そして恋人の戦死、とオットーとの間にできた4人の子供を抱えて後半は苦難の人生を歩みます。

 息子二人にも先立たれたが、最晩年は生涯の伴侶オーストリア社民党のレオポルド・ペツネック (なんと孤児院育ちの貧農の息子です) と短い間だけでも小さな家で穏やかに暮らせたのが救いでしょうか。ペツネックも戦時中にはナチスの収容所に入れられて九死に一生を得ています。ペツネックと結婚 (始めは離婚が認められなかった為に同居) したため彼女は 「赤い皇女」 と呼ばれます。
 彼女の人生は当時の歴史と切り離して語ることはできないので、詳しくそしてわかりやすい解説がところどころに入り、地図も入って小学生高学年以上なら大体わかるでしょう。
 エリザベートは1883年9月2日生まれ、亡くなったのは1963年3月16日、79歳の生涯でした。墓石には名前も碑文もないということです。又遺品はハプスブルグ家の物は国に返すべきという考えから、すべて国に寄贈されたそうです。

 原作者の塚本 哲也氏はオーストラリアに毎日新聞社の支局長として赴任当時にエリザベートの死亡記事に出会い、まだこういう方が生きていたのかと興味を持って調べ始め本にまとめたそうです。水野氏もそれを読んでいたそうで、クレアのマンガ化の依頼も嬉しかったでしょう。

 以前読んだ池田 理代子氏のナポレオン伝記 「エロイカ」 と同じ位楽しめて勉強になりました。水野氏には又こういうものを描いて欲しい。
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする